お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

町に酒屋さんがない!? 酒が簡単に買えない北欧のアル国の秘密とは?

ノルウェーではアルコール度数の強いお酒は国が管理しています。国がお酒を管理しているなんて、いまどき不思議な気もしますよね。そこで今回はノルウェーのお酒事情を紹介します。

■ノルウェーの国営酒店「Vinmonopolet(ヴィンモノポーレ)」

ノルウェーでは度数が4.75%未満ならスーパーマーケットでも買うことができますが、4.75%以上のものはノルウェーの国営酒店「Vinmonopolet(ヴィンモノポーレ)」に行かなければ買えません。

日本だって、スーパーに置いていない珍しいお酒や、こだわりのあるお酒はわざわざ酒屋さんに買いに行かなきゃなりませんし、そんなに珍しいことでもないんじゃない? と思う方もいるかもしれません。しかし、ノルウェーのお酒事情はもうちょっと特殊なようなのです。

■日曜にお酒が買えない!?

ノルウェーのこの国営酒屋さんは、日曜日がお休みです。しかも平日でも夜にはお店が閉まってしまい、土曜日には夕方前に閉まるという徹底ぶり。「度数の強いお酒は、計画的に!」と言わんばかりなのです。ちなみにお酒の広告も厳しく規制されています。

■お酒の広告が貼り出されていない酒屋さん

ノルウェーでは、お酒の広告は厳しく規制されていますので、ほとんど目にする機会がありません。日本のお酒CMでよく見る「ごくごく、プハー、うまい!」みたいなシーンもノルウェー厚生局によりチェックされてしまうとか。

一見厳しすぎるようにも見えますが、これだけ規制してもノルウェーの夜の町は、泥酔する人が後を絶たないそうです。規制が強すぎてかえって飲みたい気持ちをあおっているのでしょうか。それとも規制くらいでは、ノルウェーの人の酒好きに待ったをかけるのは難しいということなのかもしれません。

■ノルウェーのお酒の規制は、ゆるむ可能性が

ただし、こんな強い規制ですが、2013年に行われたノルウェーの政権交代によって、緩和される可能性もあるとか。この新政権を担うアーナ・ソールバルグ首相と進歩党党首が発表した政策綱領には、国営酒屋さんの営業時間延長も組み込まれています。これには民間資本の促進を進めていきたいという考えがあるからだとか。

もちろん反対勢力からの猛反発に遭っており、実現するかどうかはわかりませんが、もしかすると将来的には、今よりももう少しお酒にゆるい国になっているかもしれませんね。

今後、ノルウェーの動きがどうなるのか、そしてお酒はどうなるのか。その動きからまだまだ目が離せません。

Photo: Asaki Abumi
(ショッピングセンターOslo City地下1Fにある店舗)

(ファナティック)

※この記事は2014年05月14日に公開されたものです

SHARE