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銀行と信用金庫は何が違う?「信用金庫は非営利団体」

消費税から国民年金まで値上がりラッシュの2014年度。この先、安くなる保証はないから、上手に貯金し備えておきたいものだ。

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貯金=銀行のイメージが強いが、信用金庫ってどんなところなのだろうか? 驚くことに信用金庫は非営利団体で、国民の貯金を増やすための存在だ。ATM利用料もかからないし、住宅ローンの利率も低めだから、積極的に利用すればお得がいっぱいあるのだ。

信用金庫はみんなの味方!

お金を預けたり借りられる機関は、銀行、信用金庫、信用組合が一般的だ。そのうち信用組合は、その名の通り「組合」がベースとなり、○○職員信用組合や○○県信用組合など、職業や地域が限定される場合が多く、一般的とは言いがたい。

そこで、誰でも利用できる銀行と信用金庫に絞って紹介しよう。

信用金庫は銀行の一種と思われがちだが、おもな要素を比較してみると、

●目的

・銀行 … 円滑な金融

・信用金庫 … 貯蓄の増強

●組織

・銀行 … 株式会社(営利法人)

・信用金庫 … 共同組織(非営利法人)

●利用できるひと

・銀行 … 制限なし

・信用金庫 … その地域に住んでいるひと、従業員300人以下の企業

と、まったく別物だ。銀行は株式会社である以上、自社の利益が優先なのに対し、信用金庫は、「会員」である利用者の預金を「運用」し、利息を還元するシステムなので、つまりは利用者優先の構造になっているのだ。

非営利団体なら、みんなタダ働きなの?と誤解されがちだが、答えはNoでお給料も支払われているし、利益を得ることもできる。違いは利益の処理方法で、株式会社は株主や従業員に分配できるのに対し、非営利団体はできない。

目的はもうけることではないので、利益が出ても自分たちで「山分け」してはいけないのだ。

信用金庫はお得なのか? 100万円以上の普通預金の利率を比較すると、

・銀行 … 0.020%

・ネット銀行 … 0.050%

・信用金庫 … 0.025%

が一般的で、店舗を持たないネット銀行は利率が高めで、信用金庫が圧倒的に有利とは言いがたい。

だが、固定金利・10年の住宅ローンの利率は、

・銀行 … 2.422~3.650%

・信用金庫 … 1.500~1.650%

と、信用金庫のほうが低金利のローンが目立つ。金融機関や時期/条件によって利率は変わるので、「絶対に」とは表現できないが、信用金庫のほうがお得に借りられる可能性・大なのだ。

ATM手数料もお得!

高利率でユニークな預金があるのも信用金庫の特徴で、なんと1%もの利息がもらえる定期預金も存在する。

目的は省エネで、ソーラーパネルやLED照明などの省エネ器具に10万円以上使ったひとが対象となるが、300万円未満・1年の定期預金の利率は0.025~0.035%が一般的なので、1%はとんでもなくお得だ。

社会貢献を主眼とした信用金庫ならではの預金プランだ。

ATM手数料もお得で、信用金庫同士なら基本的に無料だ。

銀行の場合、提携していないATMを利用すると、平日・昼間でも手数料がかかるのに対し、「しんきんゼロネットサービス」の名のもとに全国の信用金庫が提携しているので、一部のATMを除き、

・平日8:45~18:00の入出金

・土曜9:00~14:00の出金

は手数料がかからない。ATMも全国に約2万台設置されているし、ほかの信用金庫でも通帳記帳できる場合があるので、上手に利用すれば銀行以上に便利な存在なのだ。

まとめ

・信用金庫は非営利団体

・国民の貯金を増やすのが目的

・非常にお得な定期預金もある

・住宅ローン金利も低め傾向

信用金庫は中小企業向けのイメージが強いが、個人にもメリットが多い。

興味のあるひとは、一度足を運んでみると良いだろう。

(関口 寿/ガリレオワークス)

※この記事は2014年04月11日に公開されたものです

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