子どもの体調不良で仕事を休むママ。同僚女性はどう見てる?「お互い様」「休み明けにフォローを」
働くママたちは、子どもが熱を出したなどの理由で急に仕事を休まざるを得ないことも。彼女たちが出勤できない分、職場の仲間が代わりに仕事を引き受けることがあります。それについて同僚たちはどう思っているのでしょうか? 今回は、働く女性に聞いてみました。
Q.「子供が熱を出して保育園に預けられないから」と、仕事を突然休んだり早退したりする働くママについて、正直なところどう思いますか?
お互い様なのでしょうがない・気にしない……50.5%
休み明けにフォローしてくれるなら許せる……27.8%
ぶっちゃけ迷惑だ……19.4%
そのほか……2.3%
半数以上の人が「お互い様」「気にしない」と納得ずみの様子。反面、5人に1人の割合で「迷惑」という声も。子育て経験の有無以外にも、仕事の忙しさが関係してくるのかもしれませんね。詳しい理由を見てみましょう。
■困ったときは、助け合って
・「自分も将来そうなるかもしれないし、自分の職場の働くママは、申し訳なさそうにするので。配慮してもらって当然という態度を取られたら、また違うかもしれません」(32歳/商社・卸/事務系専門職)
・「子どもは親の都合や計画通りにいかないことを、育休中に嫌というほど知りました。病気などの理由は、しょうがないと思う」(30歳/団体・公益法人・官公庁/専門職)
・「自分も結婚しても働きたいから、お互いさまだと思う」(28歳/自動車関連/技術職)
過去や未来の自分に置き換えると、困ったときはお互いさまということなのでしょう。育児経験者でなくても、働くママにあたたかい女性は多いものですね。
■社会全体のことを考える
・「こんなことでギスギスしているから、出産率が低下している」(32歳/学校・教育関連/専門職)
・「相手を恨むと会社の風通しが悪くなる」(28歳/ホテル・旅行・アミューズメント/販売職・サービス系)
出生率の低下や職場の雰囲気の悪化など、社会的な影響を考える意見も。たしかに、子どもの数が減る理由は減らすに越したことはありません。
■日頃の心がけやフォローが大事
・「子どもが理由でなくとも、お互い本人が突然体調不良で休む可能性があるため。そのときは休み明けに休んだ分をカバーしているので、特に気にしない。ただ、『子どもがいるからフォローしてよ! 当たり前でしょ!』という態度を出されると、ちょっと手伝えない」(27歳/食品・飲料/事務系専門職)
・「普段から人を助けたり気が利く人なら、助けてあげたいと思う。それは子どもがいる・いないに関係なくですが」(31歳/ホテル・旅行・アミューズメント/事務系専門職)
・「ある程度は仕方ないが、仕事なので個人の事情ばかりを優先にもできないから」(31歳/生保・損保/営業職)
もはや子どものいる・いないに関係なく、個人の都合で突然会社を休むことに対して、まわりへの配慮や気の配りをが大切という意見。社会人として考えさせられます。
■正直、困ってしまう
・「子どもを産んだのは自分の責任なのに……」(22歳/食品・飲料/事務系専門職)
・「子どもを理由に仕事に支障をきたすくらいなら、専業主婦をしていてもらいたい。子どもがいない人でも家事や介護でいくらでも苦労はあるので、特別待遇は不満です」(31歳/自動車関連/事務系専門職)
・「事前準備をしてくれたらいいけど、急には困る」(25歳/機械・精密機器)
子どもを産み育てるかどうか、という選択自体は、大人の女性にとって避けて通れない道。「産まない」選択をした女性のみが会社に残ってもよいというのは、いささか極端かもしれません……。結局、社会や会社の制度が整っているかどうかや、道を切りひらく先輩ママの有無によっても、他の社員からの風当たりの強さが変わるのかもしれませんね。
<まとめ>
急に仕事を休むとほかの誰かの仕事が増える。そんなとき、ひと握りの人だけが負担を背負うのではなく、みんなで手分けしたいものです。回答で指摘があったとおり、働くママはもちろん、介護などの事情をかかえている人たちにとっても優しい社会が理想ですね。
※『マイナビウーマン』にて2014年2月にWebアンケート。有効回答数216件。
(OFFICE-SANGA 中澤美紀子)
※この記事は2014年03月03日に公開されたものです