自己暗示の効果を倍増させる心理テク「勝つイメージを自分に植え付ける」
仕事にせよプライベートにせよ、何事につけてもうまく事が運ばないと悩んでいる人は多いようです。特に内向的な性格の人に、その傾向が強く見られるようです。それでは、自己改革のための自己暗示の効果について、以下に述べてみましょう。
自分を変えるためには
自分の性格を変えない限り、仕事でも恋愛でも良い方向には向かないと思っている人は多く、その人々は、なんとか自分を変えたいと切実に願っているのが現実ではないでしょうか? もし、自分を変える方法があれば、すぐにでも実践したいという人がほとんどでしょう。
自分を変える「自己暗示法」
人間には自分では全く意識していない未知の能力が潜在的に備わっています。社会心理学では、ある方法を用いれば、その未知の能力を引き出すことが可能であるといわれています。そして、人間の潜在的能力を顕在化するために用いられる方法としては、「自己暗示法」が広く知られています。
「自己暗示法」とは、読んで字のごとく自分で自分に暗示をかける方法で、催眠療法としても利用されています。「自己暗示法で自分の性格を変える」というよりも「自己暗示法によって、眠っていた本来の自分の目を覚まさせる」という表現が適切かもしれません。
プラス思考のイメージトレーニング
「自己暗示法」では、長年にわたる社会心理学の研究と検証によって、暗示をかける際には一定の動作を毎日繰り返すことが最も効果的であることが立証されています。連日の同じ所作・動作・行動によって、それまでとは異なる自分の性格が次第に顕在化していくといわれています。
この方法で有効なのが、プロスポーツ選手などがよく実践している「イメージトレーニング」です。例えば勝ち負けを争うスポーツの世界では、選手が就寝前に翌日の試合について、自分が活躍して勝利するイメージを頭の中で映像化してから眠るという行動を習慣化することが推奨されています。
負けるイメージを抱くよりも、勝つイメージを自分に植え付けることが勝利に結びつきやすいというわけです。
暗示的行動の繰り返しが成果を生む
「自己暗示法」は、ビジネスの世界では多種多様化され、「自己啓発法」として社員研修に取り入れている企業も少なくありません。これは、組織としての企業が、業績向上のためにいかに、個人の能力向上がいかに必要としているかを示しているといえるでしょう。
「自己暗示法」で大切なのは、効果的な暗示を伴う行動を連日繰り返すことです。行動の繰り返しによって、プラスイメージの実現のために、人間の内面にある潜在的な能力が刺激され、それが良い方向に働くというわけです。
※この記事は2014年01月04日に公開されたものです