月に約600件、4万人が参加! 急成長した街コンの最前線「図書コン」「仕度部屋で着付け」など
2011年に突如として登場し、大きな注目が集まった「街コン」。街そのものを合コン会場にしてしまうという、新しい発想が受け、話題となりました。最近はテレビでも、頻繁に街コン特集が行われるなどしていますが、開催数や参加者というのはどれくらいの規模になっているのでしょうか? 日本初の街コン公式ポータルサイト『街コンジャパン』のプロデューサー、株式会社リンクバルの大木隆太郎さんにお話を伺いました。
【こんなのアリ!?な企画合コン6選】
■街コンの開催数も参加者も大きく伸びている!
――街コンの現状について伺いたいのですが、開催数はどれくらいの規模になっているのでしょうか?
大木さん 2011年の6月に、弊社の代表取締役である吉弘和正が「街コン」と名付けたのですが、それから半年後の2012年1月は、街コンジャパンでの街コン掲載数が2桁行くか行かないかの数字でした。しかし、それから開催数は増え続け、2013年の11月のデータでは、月に600件近い街コンが『街コンジャパン』に掲載されるまでになりました
――2桁行くか行かないかの数字から約600ですか……そう考えると、約2年で本当に成長したコンテンツといえますね。街コンの参加者数も同じように大きく増加しているのでしょうか?
大木さん 参加者数ですが、グラフを見てもらえばわかるように、かなり増えています。今では月に4万人近い人が『街コンジャパン』から街コンに参加していますよ。
――この1年で急激に伸びていますね!
大木さん 「街コンのブームは2013年」といわれていますが、私は2014年こそが街コンのブームだと思っていますし、まだまだ伸び続けると思います。
――来年、どれだけ開催数や参加者数が伸びるか期待ですね!
■図書館に飛行機移動! 変わった街コンたち!
――大きく成長している街コンですが、プロデュースしている側から見て、「これはおもしろい」「これは変わっている」という街コンはありますか?
大木さん 変わっていておもしろいと思ったのは図書館で行った『図書コン』ですね。大阪市立中央図書館のなかなか入れない地下書庫を見学できるということで、メディアの取材も多かったですね。あとは「日本相撲協会」と「装道礼法きもの学院」と街コン、という予想外の組み合わせのものはおもしろかったですね。「普段入れない両国国技館の仕度部屋で着付けを行い、ちゃんこを食べに行く」という内容で、さすがにこの発想は斬新だと思いました。
――確かに、その組み合わせはなかなか思いつきませんね(笑)。
大木さん ほかには、旅行パッケージの中に街コンを組み込んだ『羽田コン』というものがありました。北海道に行く旅行の中で、街コンを行うもので、こちらも話題になりました。次回は島根に行くプランがありますよ。
――旅行と街コンを組み合わせるのはすごいですね! そんな大きな規模のものも開催されているのですか……。
大木さん 規模の大きさなら、エイベックスさんのライブイベント『a-nation』とのコラボレーションもすごかったですね。ステージを1つ借り切って、そこを中心に街コンを行いました。開放感のある野外での街コンだったので盛り上がりました。
――ライブ会場だと必然的にテンションも上がりますし、恋も芽生えやすいかもしれませんね。
大木さん ほかには、「ごはんですよ」とのタイアップや、人気アニメの『エヴァンゲリオン』とのコラボレーションの『エヴァコン』、『モンスターハンター』とコラボレーションした『狩りコン』などがあります。先ほど紹介した図書館もそうですが、共通の趣味を持った人との街コン、私たちは『趣味コン』と呼んでいますが、この趣味コンが多くなっていますね。
――確かに共通の趣味の人と出会えるのはうれしいことですね!
■海外でも注目される街コン
――開催数も増え、またさまざまな街コンが開催されていますが、ほかに以前と変わったことなどはありますか?
大木さん 海外の話なのですが、中国やベトナム、シンガポールなどでも「街コン」という名前で開催されるようになりました。
――街コンは海外でも開催されているのですか!?
大木さん 規模や参加者数はまだこれからですが、今後どうなるか楽しみではあります。後は、街ではなく、1つの店舗で行う「プチ街コン」というものも増えています。開催が比較的楽なので、月に300件ほど開催されるようになりましたね。
――街コンだけでなく、プチ街コンにも注目ですね。
大木さん 先ほども言いましたが、街コンのブームは2014年だと思っています。今後も、さまざまな街コンが開催されるので、期待してもらいたいですね。また、あるメディアの調査では、街コンで結婚まで至る確率は3%と、かなり高いことも分かりました。真剣に婚活をしたい人は、一度街コンに参加してみてください!
単なる合コンの延長線上ではなく、独自の要素を取り入れ、または企業とのコラボレーションなどで大きく成長している街コン。共通の趣味を持つ相手と知り合える街コンなどは、普段「同じ趣味の恋人が欲しい」と思っている人にうってつけではないでしょうか? 参加者が多く緊張しにくいのも街コンの特徴とのことですので、恥ずかしがらずに参加してみるのもいいかもしれませんね。
街コン初の公式ポータルサイト『街コンジャパン』
http://machicon.jp
(貫井康徳@dcp)
※この記事は2013年12月28日に公開されたものです