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記憶力を上げるコツ―記憶する時に楽しいことを同時にする

がんばっても記憶力がなかなか上がらない。もしくは元から物忘れが激しい性格なら、こんな心理テクを使って、記憶力をあげてみる工夫をしてはいかがでしょうか。ちょっとしたコツを意識するだけで、記憶力があがるかもしれませんよ。

【スポーツで子どもの記憶力UP!―アメリカ研究結果】

誰でも学習する気になってしまう、「古典的条件付け」とは

「古典的条件付け」というのは「パブロフの犬」という実験で有名な、条件反射による反応のことを言います。例えば梅干しを見れば、人はすっぱいことを思い出して自然に唾液が出てきますが、音楽を聴いたり、絵を見たりしながら同時に梅干しを見ていると、そのときに聞いた音楽や、見た絵を思い出すだけでも、唾液が出るようになることがあるのです。これを「古典的条件付け」と言います。

この「古典的条件付け」は、学習するときにやる気をあげるのに役立つことがあります。例えばなかなか覚えられなくて苦手な事を勉強しなければならないというときに、より効果を発揮します。

例えば英語を覚えたいなら、英語をやる時間だけ、何かとても心地のいいもの、好きな音楽を聴いたり、好きな食べ物を食べたりすることを自分に許してあげるのです。「英語をやらなきゃいけない」から「英語をやるときは、いいことがある」と条件反射で思うようになれば、学習することに苦痛を感じにくくなったり、ストレスを感じにくくなったりします。

記憶力をあげるコツは、記憶するのを楽しむことが欠かせない

記憶することが「無条件に楽しい」と感じられることは、記憶力をアップするのに欠かせない資質です。なぜなら誰だって嫌なことは早く忘れたいし、嫌なことほどさっさと切り上げたいという気持ちが働くため、集中力が持続しにくいからです。これを回避するには、「記憶するのが楽しい」、「覚えるのが楽しい」、「なんでこんなことが、今までわからなかったんだろう」と、覚えることに楽しみを見つけるのが最大のコツです。

自分に人生に必要ない勉強は、驚くほど頭に入って来ません。まずは自分にとってその勉強や記憶がどう役立つのか、どんなときに使えるのかを考えてみましょう。今すぐに必要のない知識なら、「今すぐ必要」に変えてしまう方法も効果的です。例えば同じことを勉強する仲間を見つけて質問しあえる環境を作ったり、自分が覚えたことをブログにアップして発表する場を作ったりするのも大事です。知識を「必要ないもの」から「必要なもの」に意識を変えて、記憶してみましょう。

中学や高校で覚えたことが、驚くほど身に入っていないのは、「私の人生には、必要ない知識だ」と無意識に思い込んでいるからです。ぜひ覚えたいことが役立つ場面を意識したり、どんなときに使うのかを意識したりしながら覚えてみてくださいね。きっと記憶力が良くなっていくはずです。

※この記事は2013年12月27日に公開されたものです

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