わかりやすい文章にしたければ、漢字を文章全体の「3割」くらいに抑えるとよい

ついつい読むのを避けてしまう本とはどんなものでしょうか? それは、中身が漢字だらけの難しそうな本です。ちゃんと読んでみればおもしろい本でも、初めから敬遠されていてはもったいないですね。
【ヘンな漢字の由来「人という漢字は二人ではなく一人の形から成り立っている」】
多すぎる漢字は威圧感を与える
漢字というものは、どうも見る人に威圧感を与えてしまうようです。画数が多い漢字ほどその傾向が強いように、漢字の数自体が多すぎても「何だかめんどくさそう」と思われてしまうんですね。学校では「習った漢字はすべて使いましょう」と先生に言われるところですが、文章を書く時は、あまり漢字を使いすぎないほうが読みやすく親しみやすいものになります。
堅い言葉を優しく表現する
人は本能で堅苦しさを拒否しようとします。そのため、どんなにいいことが書いてあっても、堅すぎる表現は受け付けにくいんですね。小さな子供に注意をする時のことを思い出してみてください。堅苦しいお説教は子供の心には響きません。
お母さんがなんだか怒っているけれど、嫌だな、早く終わらないかなと思うだけです。でも、子供にも分かりやすい柔らかい表現で優しく話してあげれば、子供は親の言うことを素直に聞き入れることができます。大人の場合も同じで、読んでいて心地いい表現をしたほうが、言いたいことが伝わりやすくなります。
メールを打つ時は漢字を全体の3割に抑える
着信音が鳴ってメールを開いた時、そこに漢字がぎっしりと並んでいたら、もうそこで読むのが面倒になってしまいませんか? 特にメールは手軽にやり取りができるというイメージが強いので、あまり硬い文章は読む人をへきえきさせてしまうかもしれません。
メールを打つ時は、意識して漢字を全体の3割程度になるようにしてみてください。パっと見た時の印象が柔らかくなり「読んでみようか」という気を起こさせやすくなります。漢字で打ちたいけれど、ひらがなでもかまわないんじゃないか?
と思うものに関しては、できるだけそうするようにしましょう。
※この記事は2013年12月25日に公開されたものです