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相手に意見を押し付けることが出来る心理テク―「明示的説得」と「暗示的説得」

恋愛にせよ仕事にせよ、日常生活において、自分の考えを相手にどうしても同意してもらわねば困ることが少なからずあります。しかし、ただ考えを押し付けようとするだけではかえって逆効果となりかねません。そこで、相手を自分の考えに染めてしまうテクニックを紹介しましょう。

【早口で喋る人が必ずしも説得力があるとは限らない「アナウンサーに学ぶ:一分間に350文字】

リーダーには欠かせない「説得力」

社会では、重要な人物評価の一つに「説得力があるかどうか」というが挙げられます。特に、企業は多くの人間が集団で行動する組織体だけに、職場のリーダーとなるには上司や部下を納得させられる能力は必要なので、「説得力」があるかどうかは人事考課の大切なファクターともなっています。

説得には、相手の性格を把握すること

社内での人心掌握に必要な条件として「説得力」が求められますが、同時に顧客や取引先を説得して自社の商品やサービスをアピールするためにも「説得力」は重要な要素となります。「説得力」を身に付けるには、相手の性格とタイプを適切に判断できるかどうかが、成功のための必要条件といってよいでしょう。

「明示的説得」と「暗示的説得」

人間には、他人の言葉に迎合しやすいタイプと、容易に同意しないうたぐり深いタイプとに区分されます。前者には、理由の後に結論を明確に伝え、こちらの意見どおりに行動させるという「明示的説得」が効果的といわれています。

これに対し後者には、結論を告げずに自身で考えて結論を出させる「暗示的説得」を用いるのが有効とされています。

団体のモチベーションを高める説得力

明示的説得と暗示的説得は、いずれも社会心理学で提唱されている学説ですが、企業やスポーツなどの組織で人を動かしたり、集合体のモチベーションを高めるには適切な手法であることが多くのテストケースにて実証されています。

団体活動での成功例をみると、リーダーがこの二つの手法を用いて組織を動かしていることが分かります。

二つの手法を適切に使い分ける

組織でのもめ事の多くは、リーダーが明示的説得と暗示的説得を全く逆のタイプに適用した場合に起こっています。特に、うたぐり深いタイプに明示的説得を押し付けようとすると、組織に大きなあつれきを生む結果となりかねません。

リーダーには、部下のタイプを正確につかんだ上で両方の説得法を使い分ける能力が求められるというわけです。

※この記事は2013年12月22日に公開されたものです

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