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婚約破棄は慰謝料請求できる! 「リアルな理由」と「注意点」を弁護士が解説

篠田恵里香

婚約破棄するときの注意点

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もし女性が婚約破棄したいと思ったとき、いつまでにどんな方法で婚約を解消すればいいのでしょうか。「期間」「伝え方」「必要なもの」「注意点」について、篠田さんに解説していただきました。

婚約破棄できる期間

篠田:婚約が成立してからどれくらいまで破棄できるかついては、法的な期限はありません。ただ、結納の儀式や結婚式場の予約といった、結婚の段取りが進めば進むほど、婚約の成立が認められやすくなるとともに、解消時の慰謝料や賠償額も高くなります。つまり、金銭的負担や精神的負担を軽減するという意味では、無理だと思ったら早めに婚約破棄したほうが、自分の痛手は少ないと言えるでしょう。

婚約破棄したい気持ちの伝え方

篠田:相手が浮気したときなど、婚約破棄が正当なものと認められる場合は、率直に婚約を解消したいと伝えるべきでしょう。また、慰謝料を請求する場合は、お互いが感情的になってうまく話がまとまらない場合もあるので、弁護士を立てて交渉することが望ましいといえます。

問題は、正当な理由がないにもかかわらず、婚約を破棄したいと申し出る場合です。男性は基本的に女性との別れを引きずりがちなため、いい別れ方をするには、相手に納得してもらえるように誠意をもって気持ちを伝えるべきです。

婚約破棄に必要なもの

篠田:慰謝料などの責任を負わない形で、合法的に婚約を破棄するためには、やはり正当な理由があることを証明することが大切です。例えば相手の浮気が原因なのであれば、なるべく浮気に関する証拠を集めて、相手が言い逃れできないようにしておきましょう。仮に、自分の心変わりなどで正当な理由がないのに、婚約を破棄する場合は、慰謝料の準備が必要になるかもしれません。

婚約破棄するときの注意点

篠田:婚約破棄するか否かは、生涯を共にするパートナーを誰に決めるかという重大決心であり、それは相手にとっても同じことなので、その場の勢いやいっときの感情で決断すべきことではありません。まずは相手とじっくり話し合うことが大事です。

話し合いを重ねても結婚は無理となった場合には、婚約を解消するしかありませんが、その場合でも、後悔やわだかまりが残らないように、お互いの気持ちを伝え合うようにしてください。そのとき、感情的になってしまう場合には、必ず第三者を間に入れて話し合うようにしましょう。

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