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指示を「否定形」から「肯定形」にすると、部下が出来る人になる

職場の部下や後輩に指示を出すとき、どんな態度で臨んだらいいものか考えてしまったことはありませんか? あまり厳しすぎても反発されそうだし、優しすぎたら甘く見られそう。ではどういう方法がベターなのでしょうか?

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「禁止形」「否定形」の言い回しをやめてみる

例えばあなたが何か失敗をしてしまったとき。「こういうやり方がダメだったんだよ」と言われてしまったら、かなり凹みますよね。失敗をしたことで落ちていた気持ちに、さらに追い打ちをかけられてしまうでしょう。自分で自覚のあるマイナス要因は、他人から言われると辛いもの。

そして次に同じシチュエーションになったとき、「失敗しない!」ということを意識しすぎて逆に失敗……なんてこともあるのです。

しかし、その立場が逆転すると、そんなことも忘れてしまいませんか? 部下や後輩、はたまた自分の子どもに対して、思わず「だからダメなんだよ」という発言をしてしまった、という人は多いのではないでしょうか?

本当の意味で人を育てるには、相手の気持ちを落ち込ませる言い回しはやめましょう。ネガティブな発言は、次のネガティブ要因を引き寄せます。もし誰かが失敗してしまったら、「次失敗しないために、こうしてみたら?」という提案型に切り替えて言うことが大事なのです。

さらに、「○○してはいけません」という否定形の言い回しはやめましょう。「××してください」という肯定的な表現にすることで、相手の気分を必要以上に下向きにさせることがなく、こちらの意図が伝わりやすくなります。

「公表効果」をうまく利用する

「公表効果」という言葉をご存じですか? 口に出して発言することを繰り返すと、その通りの感情になりやすい、というものです。例えばつまらない作業でも「楽しい!」と口に出すことで、だんだん楽しいものに変わっていく、ちょっと苦手なことでも「できるできる」と口にしていると、本当に何とか出来てしまう……こういった効果を「公表効果」と言います。

このときのポイントは「ポジティブな言い方をする」こと。そうすることが自己肯定感を生みだし、よい効果を生み出すのです。そしてよい効果は本人に自信を与えます。生まれた自信はさらに次へのチャレンジ精神を作ってくれます。

この「公表効果」をアレンジし、自分自身だけでなく、部下や後輩にも「自己肯定感」をおすそ分けしてあげましょう。「ダメだ」と言われることよりも「次はきっとできる」と言われたほうが、本人のモチベーション・自己肯定感をアップさせるのに効果的ですよね。

特に、上司の命令は素直に聞き、良くも悪くも周りの影響を受けやすいタイプには効果的でしょう。ポジティブな言葉を発することで、あなた自身もあなたの部下もポジティブな考え方を手に入れ、成長をすることができるのです。

※この記事は2013年12月19日に公開されたものです

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