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いやな事があると八つ当たりしたくなる心理とは?「負の感情を抱え続けると、精神のバランスを崩すから」

自分の中でむしゃくしゃした気分を抱えたとき、全く関係ない相手へ、それをぶつけてしまうことはありませんか? いわゆる「八つ当たり」と言われる、この行動。人間ならば仕方がない……とはいえ、された方はたまりません。

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八つ当たりをする人の深層心理を知り、上手な対処法を学びましょう。

自分を守るため

本来、感情をぶつけるべき相手とは、全く異なる人に、怒りをぶつけてしまう。これが八つ当たりです。また、八つ当たりは「人」に対してだけ行われる行為ではありません。物に対しても同様です

実はこれは「自分を守るための行動」なのです。人は問題が起きたとき、負の感情を抱いたときに、それを自分の中だけに抱えておくことはできません。抱え続けると、精神のバランスを崩してしまうからです。しかし、だからといって、「問題の対象に直接感情をぶつける」ことが、可能であるとは限りません。

だからこそ、関係ない相手に対して、感情を爆発させてしまうのです。

「置き換え」とは?

この行為を心理学の言葉で「置き換え」と言います。自分の身を、負の感情から守るために、別の対象へと向けることは決して珍しいことではありません。例えば、上司から叱責されたときに、本人の目の前で逆切れして見せる人は少ないでしょう。

しかし、イライラは解消されません。自分より立場の弱い相手へ置き換え、感情をぶつけることで、不満を解消しようとします。

職場で「どうして私が……」なんて、思った経験がある方は、少なくないのではないでしょうか。

つい八つ当たりをしてしまう人は……

心理分析してみると、八つ当たりでは本来の問題は何も解決しないことがわかります。しかし、だからといって、自分の身を守るための自我防衛機制を封じてしまうのは、おすすめできません。前述のとおり、負の感情を抑えきれなくなったときに、心のバランスを崩してしまうからです。

つい八つ当たりをしてしまう方におすすめなのが「昇華」という方法です。これも置き換えの一種なのですが、不満をぶつける対象は「人から評価を受けられるような行動」。具体的には、スポーツや芸術に打ち込み、自分の負の感情を発散させようとする方が多いようです。

イライラした気分を抱えたら、自分の好きなことに打ち込むことで、八つ当たりを防ぐことが出来そうです。エネルギッシュに、趣味を楽しむことが出来そうですね。

八つ当たりする人への対処法

では、周囲に「やたらと八つ当たりをする人」がいる場合には、どのように対処すれば良いのでしょうか。一般的に、八つ当たりされやすいのは、「優しい人」。八つ当たりされても文句を言わず、相手を慰め、励まそうとする人です。

その優しさに付け込まれていると言っても良いでしょう。

もうウンザリ!という場合には、相手に対して心の中で一線を引きましょう。「相手を受け入れない」と決めるだけで、相手に伝わる雰囲気は大きく変わります。受け入れるだけが優しさではありません。しっかりと拒絶を示しましょう。

まとめ

八つ当たりをする心理はいかがでしたか? だれもが「八つ当たりをしたい!」と思うことが、ときにはありますよね。しかし、度が過ぎると、人を遠ざける原因となってしまいます。「置き換え」の中でも「昇華」を意識して生活してみては?

※この記事は2013年12月02日に公開されたものです

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