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お金と褒め言葉、どっちがやる気が出る?

子供が勉強をいつも以上に頑張ろうとする場合には「ご褒美としてほしかったものを買ってもらえる」、「親に褒めてもらえる」といったような心理が影響していることがあります。これらは大人になってもかわらず、多くの人がやる気を上げるときには何らかの見返りを期待していることも。そこで今回は「報酬」と「褒め言葉」のどちらがよりやる気がアップするのかに迫ってみましょう。

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見返りを期待したやる気は長続きしない

「親に強制されて勉強する子供」は、勉強することへの価値観が見いだせずにやる気もいまいち。しかし「報酬(ご褒美)」もしくは「褒め言葉」があるとわかっていれば、それを得るためには勉強を頑張らなければいけないという考えになり、理由はともかくやる気を上げることにつながります。ただし見返りが得られればやる気はそこで失われてしまい、また新たにやる気を上げるためにはさらなる見返りが必要になってしまうのです。

このように、本来の動機とは違う理由でやる気を高めることを「外発的動機づけ」といい、まったくやる気のない人にとっては即効性が見られますが、継続的なことに対してやる気を持たせるには難しいと考えられます。

好奇心旺盛なほど見返りは不要

「報酬」や「褒め言葉」がなくてもやる気がでるようにするためには、その行動そのものに関心を持たせることです。最初は半ば強制的に取り組んでいたことであっても、やっていくことで面白さや楽しさを見いだすことができれば、見返りも不要となるのです。

このように、本来の動機と同じ理由でやる気を高めることを「内発的動機づけ」といい、誰かに指示されて何かをこなすのではなく、本人が自由に考えて行動できるようにすることが必要になります。さらに「内発的動機づけ」の場合は、やればやるほどに好奇心も旺盛になっていくのでやる気はどんどんと高まります。一時的な見返りによってやる気が上がったり下がったりする「外発的動機づけ」に比べると、より優れた能力を発揮する可能性も高いのです。

やる気を出してもらうために相手の性格を見極めよう

「報酬」と「褒め言葉」のどちらが効果が高いのかは、本人がどちらに興味があるかによります。「嫌な仕事だけど報酬が高いからやっている」という場合もあれば「お客さんの喜ぶ顔が見られるから」という場合もあるでしょう。両方が得られればさらにやる気も高まるはずです。

ただし中には「報酬も褒め言葉も興味がなくて、自分のスキルアップのためにやっている」という場合もあるはず。本人がやる気を見せるには、その行為に対してどれほど興味を持って取り組んでいるかによって変わってくるのです。

やるべきことによってやる気を最大限高めるためには、常に同じ見返りを用意するのではなくその都度するべきこと、必要なものを考える必要があるでしょう。もしあなたのまわりの人やあなた自身がやる気をアップさせたい場合は、ぜひこれらを参考にしてみてくださいね。

※この記事は2013年11月29日に公開されたものです

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