好感度の高い「そとづら」の磨き方「『私は』を使わない」「3回は相手をほめる」
子どものころから、先生や両親に「外見より、内面を磨くことが大切」と諭されてきた人は多いのではないでしょうか。そして実際、その教えを大切にしている人も少なくないと思います。
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では、「本当は、内面を磨くより、人に愛される“そとづら”を作ることのほうが大事だよ」と言われたらどう思いますか? 「そとづらだけよくても愛されるはずがない!」と反論したくなる人もいるでしょう。
しかし、ANA元チーフパーサービジネスコンサルタントで、『人は「そとづら」が9割』の著者である三枝理枝子さんによると、「そとづら」を磨くことで、周囲のあなたへの評価はグンとアップするのだとか。
■「そとづら」は、家に例えるなら「玄関」
三枝さんは、「そとづら」は家の玄関のようなものだといいます。つまり、「そとづら」をよくすることは、相手を不快にさせないばかりか、むしろ心地よくさせることで、心と心をつなぐ「おもてなし」に通じるという理論です。
「家族やごく親しい知人をのぞく、ほとんどの人との付き合いは、玄関先で済んでいますよね? 人との付き合いは、その“玄関先”がいかに気持ちよいものであるかが重要なんです。
なぜかというと、誰にとっても、初めて訪れるお宅というのは期待と不安が入り混じっているものだから。相手とよい関係を築きたいと思うなら、迎え入れる側は、それなりの玄関にしておくことが必要です」(三枝さん)
■「僕は」「私は」などの一人称代名詞を使うべからず!
どうすれば、相手に好感を持ってもらえる「そとづら」を作ることができるのでしょうか。
「たとえば、相手との会話で、“私は”という言葉をなるべく使わないことも有効。“私はこう思う”“私はこれが好き”というように自分を主張しすぎると、相手は聞いていて疲れてしまいます。
逆に、“○○さんは……”と相手を主語に会話を進めていけば、相手もよりしっかりと話に耳を傾けてくれるものです」(三枝さん)
「そとづら力」は、以下の項目でもチェックできる!
・同じ人に二度目以降会うとき、前回と同じ服装はしない
・見ず知らずの人でも、目が合ったら(あやしくない程度に)ほほ笑むようにしている
・出会ってから別れるまでに最低3回は相手のことをほめる
・たとえつまらない話でも興味がありそうに耳を傾け、盛り上がることができる
・自分の悪口を言っている人のこともほめられる
・叱られても「ありがとうございます」が言える
・どれほどの大ピンチであっても、自信満々の表情を作れる
・人がミスしたときや恥ずかしい思いをしているとき、ナイスフォローができる
・ごちそうになったら「ごちそうさま」だけではなく、「おいしかったです」の一言を添えている
・別れるときは、相手が完全に見えなくなるまで見送っている
■「そとづら」をよくするためには、ゆるく生きることも大切
三枝さんによると、「そとづら」がいいと思われるためには、鈍感であることも役立つのだとか。
「他人の欠点や嫌な部分に疎いと、人の悪口に同調することもないですよね。『泰然自若』といった感じでゆる~く生きていると、そとづらがよい人に見えますよ」(三枝さん)
横柄な態度の人を前にしても笑顔でいられる人は、悪い評価を受けることはなさそうです。
あなたがもしとても敏感で、他人のマイナス要素にいち早く気付く人であったら、全然気付いていない素ぶりをするだけでも、「そとづら」がよく見えて、みんながあなたのそばにいたいと思うようになるかもしれません。これは早速、実践してみる価値がありそうですね。
三枝理枝子青山学院大学文学部英米文学科卒業。ANA(全日本空輸)に入社後、国内線、国際線チーフパーサーを務める。現在は、最上級のサービス、ホスピタリティを人や組織に定着させる「ホスピタリティマネジメントコンサルタント」として活動。著書に、「空の上で本当にあった心温まる物語」(あさ出版)、「リアルな場ですぐに役立つ 最上級のマナーBOOK」(メディアファクトリー)ほか。
(OFFICE-SANGA)
※この記事は2013年11月24日に公開されたものです