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台風の進路予報円は小さくなっている? 天気予報の進歩について気象庁に聞いてみた!

雨の日の河川日進月歩でさまざまなものが進歩している現代。私たちが普段目にしている「天気予報」も以前より進歩しているようです。ではどんな部分が進歩しているのでしょうか? 気象庁の天気相談所に「天気予報の進歩」について聞いてみました。

【台風の進路予測ってどうやって計算している?】

■IT技術の進歩で天気予報も変わった!

――天気予報は昔に比べるとどのような部分が大きく進歩しているのでしょうか?

まずは予報が細分化されている点ですね。エリアや時間など、昔に比べると非常に細かくなっています。気象庁でも、地域時系列予報という予報区内の天気や風、気温を3時間ごとに予報したものを公開しています。

――確かに、以前よりも細かい予報が見られるようになりましたね。

最近では、地上デジタルテレビで民間企業が市町村別の天気予報を提供していたりしますし、IT技術の進歩によって、お伝えできる情報の種類や情報量も格段に増えましたね。

――天気予報で一番気になるのは、降水確率などの「雨」の情報なのですが、これは以前と比べると進歩しているのでしょうか?

雨の予報に関しては徐々に進歩しています。現状、1ミリ以上の雨の予測の的中率は86%です。

――86%という数字を聞くとかなり高いように思いますね。

これを高いと見るか、低いと見るかはその人次第ですね。ただ、災害をもたらすような大雨の予測は向上しています。時間にもよりますが、かなり絞り込めるようになっています。

――大雨の予測が向上しているのはうれしいですね。

■台風の進路予想も進歩している

――ほかには、どんなところが昔と比べて進歩しているのでしょうか?

台風の進路予想の精度も向上していますね。今年もかなり高い予想精度だったと思います。

――進路予想が正確だと、準備などもしやすいですから助かりますね。

あとは、進路予想図の「予報円」も、実は昔と比べると小さくなっているのです。これも予想精度の向上によるものです。

――そうだったのですね!? 知りませんでした!

天気予報は以前に比べるとこうしたことが向上しているそうです。台風の予報円が小さくなっていることはまったく知りませんでしたね。また、現在は得られる情報の量も格段に多くなっているので、「利用する側も工夫するといい」とのことでした。

(貫井康徳@dcp)

※この記事は2013年11月21日に公開されたものです

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