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結婚=永久就職の時代ではない! 結婚相手を選ぶときの条件とは?

今、若い世代に“専業主婦願望”が増えているという話も耳にしますが、ちょっと待った! もう時代は、結婚=永久就職ではありません。それは20代、30代の子供を持つお母さん世代の話。「これからは、細くてもいいから長く働き続けることが大事です」とは少子化ジャーナリストの白河桃子さん。そこで、働くママになるために心得ておきたい結婚のコツを教えてもらいました。

 

仕事、結婚、出産。すべてはつながっている

 

「仕事」も「結婚」も「出産」も、すべてひとりの女性の人生。それらをバラバラに考えてはいけません。仕事の選び方が結婚につながり、どんな結婚をするかが出産、そしてその後の生き方につながっていくのです。実は今、20代の女性は元気がないと言われています。それはなぜか。先が見えてしまっているからなんですね。「仕事がいくら充実していても、最終的には出産・育児で減速してしまうにちがいない」。また、仕事が充実していればしているほど残業も多くなるので、「絶対に両立できない」。そんなふうに思っている人が多いんです。

 

だけど結婚したいなら、「細く長く働き続けることを決意する」ことがいちばんの近道なんです。というのも、かつてはスタンダードだった「家族を養うのは男性の役割」という図式がどんどん崩れているから。そんな男性は今やごく少数。専業主婦になることを期待すると、晩婚になるだけでなく、“永久婚活”に陥ってしまう可能性も。ですから、結婚するにはまず「結婚・出産しても自分の食い扶持は自分で稼ぐ」気持ちを持っておくことが重要なんです。

 

働くママになりたい人は「イクメン」候補を選ぶべし

 

では、長く働き続けるためにはどんな結婚相手を選べばいいのでしょうか。「男性の仕事も流動的な時代にひとりで家族を養うスタイルはリスクが大きい」ことを前提にお話しすると、「家計はふたりで支える」という結婚生活が今後は当たり前になってきます。となると、もちろんその人の好みにもよりますが、結婚相手にはやはり「イクメン」になりそうな人を選びたいものです。さらに言えば、自分がバリバリ働きたい女性であれば、夫もキャリアダウンできるかどうかも考えたほうがいいでしょう。ただ、今はそこまで仕事をしたい人は少ないのも事実。男女ともに会社やキャリアに夢を見ていないんですね。であれば、ふたりともが普通に働いて、家事も子育ても家計も全部シェアしたら、それはそれで幸せなんじゃないかと思います。

 

「イクメン」を見極める方法は「家庭環境」と「性格」

 

イクメン候補であるかは、彼のお父さんが参考になります。お父さんが家事や育児をしていたかどうか。共働きの両親の中には「お母さんはずっと仕事をしていたけど、家事も完璧だった」という人もいるので、そうなると大変です(笑)。家事や育児に協力的なお父さんの姿を子どものころから見ていた男性は、「お父さんも家事や育児をするもの」という意識がすり込まれているので、イクメンになりやすい。まだ共働きの夫婦は各世代15%ほどしかいないので、そういう人は珍しいですが、ひとつ大きなポイントになるはずです。

 

次に、彼自身が合理的かどうか。男性は言われなきゃ気がつかない生き物なので、ちゃんと伝えれば納得してくれる人。これに尽きます。ある女性は、「忙しい朝の時間に、あなたが子どもの支度と保育園の送りをやってくれたら、私はその時間をこんなふうに有効に使えるから、生活がスムーズに回るよね」ということをプレゼンしたそうです。このとき、「そうだね。わかった」とやってくれる人かどうかで、働くママの負担もぐっと減ります。ちなみに、こういう男性は理系の人に多い気がします。

 

→[次ページ] “子育て期間”を視野に入れて。細く長く働き続けるライフプランの立て方

 

■監修 少子化ジャーナリスト・白河桃子さん

少子化ジャーナリスト、作家、山田昌弘中央大学教授とともに「婚活(結婚活動)」を提唱し、共著の「婚活時代」(ディスカバー21)が19万部のヒットに。また、女子学生のための「仕事、結婚、出産、ライフプランニング講座」の出張授業なども行う。

著書に、国立成育医療センター 母子医療診療部不妊治療科医長・齊藤秀和先生との共著「妊活バイブル」、「女子と就活 20代からの就・妊・婚講座」などがある。 最新刊は、「婚活症候群」(ディスカバ―21)、「格付けしあう女たち 女子カーストの実態」(ポプラ社新書)。
http://ameblo.jp/touko-shirakawa/

 

※この記事は2013年11月13日に公開されたものです

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