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専門家に聞く、ビジネスでモテる声の作り方は?「挨拶:トーン高め」「クレーム:温かみを」

「モテ声」といえば恋愛で重宝されますが、実は仕事でも同じこと。挨拶、プレゼン、会議での発言、電話応対など、ビジネス上でも声の印象は大事ですよね。声を変えることは難しそうですが、話す前のたった5秒の意識がけで、声の印象をガラリと変えることができるのです。VoiceCoach代表・寺沢智子さんに、そのコツを5つ聞きました。

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挨拶は「明るい声」

「トーンが明るいと、聞いている方も明るい気持ちになれます。特に挨拶では、明るい表情と共に、『明るい声』を心がけましょう。少し高めの声をイメージすると出しやすいですね」

職場に慣れきってしまい、その日の気分や暗い声で挨拶してしまう人も多いのでは? 朝の印象は後々まで残りますから、明るい声を心掛けましょう。

緊張しやすい場面では「通る声」

「『腹から声を出す』とはよく聞かれるフレーズですが、交渉、プレゼンなど、緊張しやすい場面では特に、首、肩、胸に力が入り、浅い声になりがちです。それらの余計な力を抜いて、身体の下の方、奥の方から、届けたい方向に真っすぐに出ているイメージで、声を出してみましょう」

緊張するほど低い声になることには、気が付かなかった人も多いのでは? まずは深呼吸して力を抜きましょう。

プレゼンや電話対応では「クリアな発音」

「ボソボソと、何を話しているか聞き取りづらいと、聞いている方もイライラしてしまいます。特にプレゼン、電話対応では、口輪筋(唇の周りの筋肉)、表情筋をよく動かしながら、はっきり、聞き取りやすい声を心がけましょう」

自分の考えに集中すると、ボソボソ声になりやすいですよね。声はコミュニケーションツールであり、「相手ありき」のもの。相手の聞きやすさにも目を向けましょう。

電話対応やクレーム処理には「あたたかい声」

「中音域がふくよかで温かみのある声は、聞いている人を心地よい気持ちにさせます。交渉や、顔が見えない電話対応、特にクレーム処理などでは、声に温かい人柄が感じられると、相手の気持ちも落ち着き、信頼感が生まれやすいです。声が胴体全体に響いているイメージを持ってみましょう」

声にも人柄が出るのですね。信頼感のためにも、声の温度も意識しましょう。

すべての場面で重視したい「適切なボリューム、スピードの声」

「すべての場面において大切なことですが、その場に合ったボリューム、スピードで話すよう、心がけましょう。相手がゆっくり話しているのに、こちらがまくし立てるようだったり、静かな交渉の場なのにやたらと大きい声で話したり、というのでは、相手とわかり合うのが難しくなってしまいます。

ただし、相手がすごく早口だったり、ボソボソ話していたり、という場合は、それに合わせるのではなく、ほどよい加減のボリューム、スピードを探ってみましょう」

ボリュームやスピードでも、その人となりや会話の印象は変わります。シーンにそぐわない話し方は、相手の心を閉ざすだけ。常に意識しておきましょう。

時には会話の内容より、声の印象がビジネスを左右することもあります。意識するだけでこれだけ変えられますから、さっそく活用してみては?

寺沢智子
VoiceCoach代表。4歳からピアノを習い、高校時代はコーラス部にて全国大会3年連続金賞受賞、2年連続文部大臣賞受賞。アメリカテキサス州の大学に留学し、帰国後シンガーソングライター・作曲家としての活動を開始。ボイストレーナー、さらにカウンセリング・コーチング技術を身に付け、2005年よりボイスコーチ設立。

(OFFICE-SANGA 宮野茉莉子)

※この記事は2013年10月08日に公開されたものです

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