30代のキャリアの志向性、「規模の大きな企業の中で、昇格・昇進する」が第1位に
人材総合サービスを提供するエン・ジャパンは、運営する人材紹介会社集合サイト『[en]転職コンサルタント』上で、サイト利用者1,800名を対象に「キャリアの充実度と志向性」についてアンケート調査を行った。調査方法はインターネットによるアンケートで調査期間は8月1日~8月29日。
その結果、大手志向は学生だけではなくミドル層といわれる30代でも高い結果となった。今後のキャリアの志向性では、30代が「規模の大きな企業の中で昇格・昇進する」が最も多く44%、40代・50代では「新興企業の中で企業の成長に貢献する」が最も多く40代では50%、50代では59%となった。これまでのキャリアの充実度に対しては、40代、50代と年代が上がるとともに、充実度も高い結果となった。
「これまでの自分のキャリアは、充実していたと感じますか?」という質問では、68%が「充実していた」と回答した。また、年齢が上がるほど、「充実していた」と回答した割合が高くなる結果となった。
図1で、「非常に充実していた」、「充実していた」と回答した人にその理由を聞いたところ、最も多かったのは「仕事を通じて自己成長ができた」という回答だった。
年代別で見ると、「やり甲斐や達成感を味わえる仕事ができた」という項目で30代と40代以降を比較して最もポイントの差がついており、12ポイント以上の差がついた結果となった。
図1で、「非常に充実していなかった」 「充実していなかった」と回答した人にその理由を聞いたところ、最も多かったのは「給与水準」という回答だった。
ただ、年代別で見ると30代では「給与水準」と回答した人が多かったのに対し、50代では「自分のやりたいことができなかった」という回答が最多となり、年齢を重ねると「給与」よりも「やりたいことができるかどうか」がキャリアの充実度に影響すると考えられる。
「今後のキャリアの志向性として、合致するものをお選びください。」という質問では、30代は「規模の大きな企業の中で、昇格・昇進する」という回答が一番多く、40代・50代では「新興企業の中で、企業の成長に貢献する」という回答が一番多くなった。
また、回答とともに寄せられたコメントを見ても、30代は「安定志向」が強く、40代・50代は「成長意欲」が強いという傾向がうかがえる結果となった。
「今後、仕事を通じて得たいもの・実現したいことは何でしょうか?」という質問では、30代は「仕事を通じて自己成長をしたい」という回答が最多となり、40代以上では「やり甲斐や達成感を味わいたい」が最も多い回答となった。このことから年齢が上がるにつれ、自分の経験やスキルを生かしてやり甲斐や達成感を味わえるような仕事をしたいと考える人が増える傾向が伺えた。
※この記事は2013年10月02日に公開されたものです