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小室のヒット曲分析や、音楽機材トークも……マニアックなラジオ番組の最新事情

ここ数年、防災意識の高まりとともにじんわり盛り上がっているのがラジオです。テレビでは見られない有名人のナマの声や、多少趣味的な内容も許容する、ラジオならではの魅力が認知されてきているのかもしれません。

ひと昔前は、周囲にラジオ好きを公言すると少し馬鹿にされることもあった記者としては、とても嬉しい傾向です! そこで今回は、音楽&サブカル好きの記者が、知ってる人は知っているが、知らない人はまったく知らない、ちょっとマニアックなラジオ番組を集めてみました! 食わず嫌いはやめて、ぜひラジオの世界に耳を傾けてみましょう。

あの小室哲哉が最新のヒット曲を斬る!

まずは音楽系の番組を紹介しましょう。あのTKこと小室哲哉による音楽番組「小室哲哉 Radio Digitalian」(JFN)はご存知でしょうか。聴きどころは最新曲を小室哲哉が評論する「TK CHECK」で、今人気のあるアーティストの技術的な側面や、ヒットの要因などを分析する小室トークは聞き応えがあります。さすが90年代最大のヒットメーカーです。あまり抑揚のない語り口は、ちょっとデジタルな感じのする声とも相まって独特の魅力があります。流行にうとい筆者は、この番組でヒット曲を知ることも多いです!

やはり一味違う、菊地成孔の「夜電波」

ジャズミュージシャンの菊地成孔がメインパーソナリティを務める音楽番組「菊地成孔の粋な夜電波」(TBSほか、毎週日曜日19時~)も音楽好きなら要チェック! 職業柄ジャズ多めでAMではかからなそうな曲が多いのが特徴ですが、ソウル、ポップス、ロック、アイドル曲も紹介。番組構成も菊地成孔が行っているらしく、好きなことしゃべって好きな曲をかける番組内容は、音楽に超詳しいおしゃべりなおじさんの部屋に遊びに来た感じです。

マニアックな「音楽機材トーク」が絶品!

CBCラジオで放送されている「電磁マシマシ」(毎週土曜日21時~)は、ゲーム音楽作曲家の佐野電磁がパーソナリティを務める音楽番組……ですが、シンセサイザーなど音楽機材の話題が多く、興味のない人にはチンプンカンプンになる恐れもありますが、専門用語を丁寧に解説するコーナーもあるので聴き続ければいっぱしの音楽機材マニアになれるかも! 用語はわからなくても、佐野電磁の放つくだらないオーラは感じるはず。ネットの動画共有サービス「USTREAM」でも生放送しているため、CBCラジオの放送エリア以外でも聴くことができます。

「サイエンストーク」には楽しい薀蓄がいっぱい!

音楽以外のトーク番組も必聴のものがたくさんあります。たとえば、さまざまな科学分野の研究者や専門家が毎週登場する「夢★夢Engine!」(TBS系、毎週土曜日深夜)は、科学の面白さが詰まったサイエンストーク番組。メインパーソナリティはキッチュこと松尾貴史です。そういえばキッチュはオカルト嫌いで有名でしたよね。超能力やUFOの専門家は絶対に出演できなそう。宇宙の不思議や、普段我々が無意識に話す言葉のひみつなど、専門的なテーマをわかりやすく紹介してくれます!

コンセプトは「理系」じゃなく「文系」、「体育会系」じゃなく「文化系」

「文化系トークラジオ Life」(TBSほか、偶数月の最終日曜日25時~)は、社会問題や文化的な出来事などを取り上げ、わいわい話し合うトーク番組。イラストやロゴはマンガ家の浅野いにおが手がけています。番組の性質上難しい話もたくさん出てきますが、音楽好きで美少女ゲームにも造詣が深いメインパーソナリティ鈴木謙介の、たまに見せるボンクラぶりが固いテーマもほどよくやわらかくしています。聴いたあと、ちょっと頭が良くなった気になるお得な番組です!

ポッドキャストで聴ける「ゆるーいおじさんトーク」

ポッドキャストで聴ける番組も、メジャー放送局に負けず面白いものがあります。「ガス抜けラジオ」は、4人のおじさんパーソナリティが週替わりで2人ずつ登場し、最近あったことやハマっているもの、思い出話などを語るゆるーいトーク番組。聴いていると、まるで話が面白い男子グループ(おじさんですが)による、ファミレスの雑談を聞いているような気分になります。仲良くおっさん同士でユニクロに行った話など、仲良しぶりも微笑ましくてグッドです。

最近はネットでラジオを配信するサービスがあるので、これまで電波の届かなかった地域の番組も聴けるようになりました。掘り下げればまだまだ面白い番組が出てきそうなラジオの世界。一度探ってみてはいかがでしょうか。

(横田まき/サイドランチ)

※この記事は2013年10月02日に公開されたものです

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