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リベンジ=「死の復讐」!? ちょっとずれてるカタカナ英語・3選

私たちの生活に身近な英語。会話の中に、英語をそのままカタカナ読みして使う、いわゆる「カタカナ英語」が登場することも多くなりました。でも中には、元々の英語の意味とはズレているのに、間違ったまま定着してしまっているカタカナ英語も。今回は、日本人同士で普通に話していても、外国人が聞いたら「???」となりそうな言葉を集めてみました。

フレッシュマン(fresh man)

毎年春になると職場に入ってくる「フレッシュマン」。みなさんも、新入社員、新社会人という意味でこの言葉を使うことがあるのでは? 入社式では社長が「フレッシュマンのみなさん」と挨拶をするし、同僚たちと「彼はフレッシュマンだね」なんて会話をすることも珍しくないでしょう。

でもその会話、もしネイティブの人が聞いていたらビックリするかも。フレッシュの意味は「新鮮」。これを人に使うと、場合によってはいやらしい表現に受けとめられてしまうこともあるようで……。

「fresh man=新鮮な男」。つまり「彼はフレッシュマン(新人)だね」という言葉が「彼はピチピチの新鮮な男だね」というニュアンスに。女性上司が言ったらセクハラにもなりかねません。新入社員のことは、正しくは「new comer」「new employee」などと言います。

アタック(attack)

今年の5月に、世界最高齢でエベレスト登頂に成功した三浦雄一郎さんが話題になりましたね。そのときにも、ニュースなどでたびたび耳にした「頂上へアタック」という言葉。
登山で、山頂を目指すことを「アタック」と言うことが多いのですが、アタックは本来「攻撃」や「襲う」といった意味。「頂上アタック」とは、つまり「頂上を攻撃する」「頂上を征服する」という意味になってしまうようで……なんだか仰々しいですね。

この「アタック」を使っているのは日本人だけのようで、各国の登山隊にとっては「アタック!」という声が聞こえると「ああ、日本人がいるな(苦笑)」と思われてしまうこともあるよう……。英語では「summit push」と言うのが一般的なんだとか。

ちなみに、やはり会話の中でよく使われる言葉に「リベンジ」があります。「再挑戦」くらいの意味合いで使われることが多いですが、実はこれ「相手を死に至らしめるくらいの復讐」を意味するそうです。「頂上アタックをリベンジします!」なんて言ったら、ネイティブの人にはもう、何が何やらわからない!?

デリカシー(delicacy)

「気配り」「配慮」と言った意味で使われる「デリカシー」。他人のことを考えずに、相手を傷つけるようなことを言ったりする人に「デリカシーがない人だ」というように使います。

英和辞典で「delicacy」と引くと、「こまやかさ」「上品さ」というような意味も書いてあります。じゃあ日本語での使い方と大して変わらないじゃないか……と思うかもしれませんが、それが違うのです。

実はネイティブの人にとっては、「delicacy」という言葉は、「ごちそう」「珍味」という意味を表す言葉なのだとか。「あなたはデリカシーのない人だ」と言っても、「あなたはごちそうを持っていない」という意味になってしまい、言われた方は「持っていませんが何か?」とポカンとしてしまうでしょう。

英語で「デリカシーがない」と言いたいときは「insensitive(無神経な)」を使うのが正解のようです。

まとめ

外国人が聞いたらちょっとおかしいカタカナ英語。国内ではOKでも、海外では意味が通じなかったり誤解を招いたりすることがあるので、気をつけてくださいね。

(加藤ともみ/サイドランチ)

※この記事は2013年10月01日に公開されたものです

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