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五輪前に覚えておきたい英語 道を尋ねられて“You need to go straight.”と答えると別の意味に……

『mini版 爆笑!英語コミックエッセイ 日本人のちょっとヘンな英語』

『mini版 爆笑!英語コミックエッセイ 日本人のちょっとヘンな英語』(アスコム刊)

いきなり外国人に英語で話しかけられたら緊張しますよね。しかも、自分の言いたいことをうまく伝えることができなかったがために、それがトラウマになって英語嫌いになってしまったという人もいるのでは? なぜそのとき、あなたの意思疎通はうまくいかなかったのでしょうか。

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■「教科書の英語=正しい英語」とは限らない!?

たとえば、外国人に道を尋ねられた際、「直進してください」ということを伝えるためには、“You need to go straight.”と答えるでしょう。しかし、なぜか怪訝な顔をされてしまって……なんて経験がある人もいるかもしれません。

教科書で習ったとおりの文法でていねいに答えたのに、どうして不審な顔をされたのでしょうか?

「それは、あなたの返事が、『まっとうに生きたほうがいいですよ』という意味にとらえられたからです」

そう教えてくれたのは、日本で25年以上の英語教授経験を持つデイビッド・セイン先生。セイン先生によると、学校で教わったとおりにしゃべっても、全然ちがう意味として伝わってしまうこともあるのだとか。

「基本中の基本である“You are welcome.”だって、『どういたしまして』ではなく『当然ですよ』という意味で伝わることがあります。こうした言い間違いに関して、先日出版させていただいた『mini版 爆笑!英語コミックエッセイ 日本人のちょっとヘンな英語』(アスコム刊)でも紹介させていただきました」(セイン先生)

同書でも紹介されていますが、たとえば、ちょっと太めの相手に対して、“You’d better shape up.”とダイエットを促したつもりが、ネイティブにとっては「シャキッとしなさい」という意味にしか聞こえず、会話が成立しない……なんてこともあるそう。

セイン先生によると、こうした間違った認識を生んでしまう原因のひとつが、実は、教科書で習った英語なんだとか。

■「言葉は生きている」ということを忘れないで

「言葉というのは時代の流れとともに変化し続けるものです。久しぶりに会った相手から『元気ですか?』と尋ねられたときのおなじみの返答“Fine, thank you.”も、もはや死語。最近では、“Really good.”などと答えるのが一般的ですね」(セイン先生)

うーん……なるほど! 「生きた英語」なんて表現がよく使われますが、そうだったのかと改めて納得させられるお言葉です!

○まだまだあった! こんな認識間違い

・「品物を受け取りましたか?」
NG / Did you get the goods?→「品物を盗みましたか?」と聞こえる
OK / Did you get the things you bought?

・「私の妹はもっといいアパートを見つけました」
NG / My sister is in a better place.→「私の妹は天国にいます」と聞こえる
OK / My sister found a nice apartment.

・「クッキーをなくしました」
NG / I lost my cookies.→「ゲロを吐きました」と聞こえる
OK / I lost my cookies somewhere.

・「彼女はドライです」
NG / She’s dry.→「彼女はのどかカラカラです」と聞こえる
OK / She’s businesslike.

■外国人への自己紹介の際は特に注意が必要

海外旅行の際や、国内で外国人と接する際には、こうした事実を踏まえた上でコミュニケーションを取ることがとっても大事。

特に、自分の仕事や趣味に関することなど、会話のネタにできそうな事柄に関しては、正しい言い回しをしっかりとおさえておくとよいかもしれません。

「街歩きが趣味だということを伝えたくて、“I like street walking.”と発言した女性に、ネイティブの男性がドン引きした……なんてケースもあるようですよ。なんせ、“street walking”は『売春』という意味ですからね」(セイン先生)

こんな重大な間違いに気付かないまま会話を進めたら、とんでもない事態に発展してしまう可能性だってあるかもしれませんよね……。

そうなるのを避けるためにも、自分の言い回しがとんちんかんな解釈をされていないか重々確認するほうがよさそうです!

デイビッド・セイン

デイビッド・セイン英会話教室の運営、翻訳、英語教材制作などを手掛けるクリエイター集団「エートゥーゼット」代表。英語本のベストセラー著者としても有名。『mini版 爆笑!英語コミックエッセイ 日本人のちょっとヘンな英語』ほか、これまでに発売した著書の累計は350万部を超える。

 

 

(OFFICE-SANGA)

※この記事は2013年09月11日に公開されたものです

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