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女性にオススメ!きれいな浴衣の着方「胸が大きい人はさらしを巻く」

女性の浴衣姿というのは魅力的なものです。夏、秋のお祭りに「浴衣でお出掛けしよう」と考えている女性も多いのではないでしょうか。浴衣のきれいな着方について専門家に聞きましたので、ご紹介します。

【うなじに萌える!? 男性に聞いた「女子の着物姿のココが好き!」】

普段から和装をすることの多い茶道のお師匠、茶道裏千家、準教授の坂井宗季さんにお話を伺いました。

――夏祭り、秋祭りと、女性が浴衣(ゆかた)を着て出掛ける機会が多い季節ですが……。

坂井準教授 日本の風物詩の一つですよね。華やかな雰囲気を、つい目で追ってしまいます。ただ、着付けをしていただいたか、ご自分でネットなどで調べて着付けをされたかの違いは明らかです。ちょっとした気遣いですてきな浴衣美人になるのですが、残念ながら着崩れている方を多く見掛けます。

「襟元」「おはしょり」に注意!

――どういった点に注意すればきれいに見えますか?

坂井準教授 まず襟元(えりもと)は左右対称に喉のくぼみに合わせてください。衣紋を抜く目安としては拳1個分程度にすると粋にきまります。

「おはしょり」は前後左右均等になるように整えてお尻にシワを寄せないようにしてください。背中のシワとたるみも出さないように。また、座るとどうしてもお尻の部分にたるみが出てしまうのでトイレの鏡でチェックを忘れずに。

●おはしょり……着丈より長くて余った布を腰の辺りでたくし上げて処理します。このたくし上げた部分を「おはしょり」といいます。

胸の大きい女性は大変かも!?

――和装の場合、胸の大きい女性は大変と聞きますが。

坂井準教授 着物は平面的で直線的なものなので、ほどよい丸みを出すためには凹凸が少ない円筒状の体にすることが必要です。さらしを巻くと自然で美しい胸元になりますよ。

――浴衣の場合、下着などはどうすればよいのでしょうか。

坂井準教授 和装は下着のラインが出やすいので気をつけてください。「和装用の下着」がありますから一式そろえてしまえば悩まずに済むのでおススメです。

購入する際に気を付けることは!?

――浴衣を購入する際に気を付けることがあったら教えてください。

坂井準教授 浴衣地は「木綿」が一般的ですが、麻や絹のものもあります。最近はポリエステル素材が人気のようです。洗濯機で洗うことができ、アイロンをかけなくてよいものもあり比較的お求めやすい価格ですので、初心者の方には選びやすいと思います。

寸法は必ず専門家の方に相談してください。実際着てみたら「短かった」「大きすぎた」となっては悲しいですから。

柄はお好みでよいですが、ご自分の雰囲気を最大限生かせるものを見つけてください。個人的には古典の和柄をさらりと着こなしている方に引かれてしまいます。

――帯などはどのようなものを選ぶのが良いでしょうか?

坂井準教授 半幅帯と兵児帯があるので、どのような雰囲気にしたいかで選んでください。正統派の浴衣には少し固めの半幅帯がよいでしょう。兵児帯は半幅帯より柔らかくスカーフのようなものなので、締めやすく、かわいらしい雰囲気が出ます。

●兵児帯……元々男性のものでしたが、最近では女性が締めることも普通に見られるようになっています。

小物類にも気を付けましょう

――他にも気を付けることはありますか?

坂井準教授 最近では和装にサンダルの方を見かけます。花火大会は歩いたり立ったりする時間が長いので、履きやすい履物が安心だとは思いますが、洋装でも和装でも服とのバランスが大事です。

下駄の鼻緒を選べるサービスをしているお店が増えていますので、ご自分のセンスで選ぶ楽しみを体験していただきたいです。

――全体的なコーディネートに気を付けた方が良いということですね。

坂井準教授 はい。浴衣はもちろん、足元も注目されるのでペディキュアと帯の色を合わせてみるとか、髪飾りを着物の柄に合わせるなど工夫していただければ一枚の浴衣でも1シーズン十分に楽しめます。

バッグは小さめのものを選んでください。籠(かご)バッグは涼しげでよいですね。扇子やうちわといった小物類、また、手拭いも今はデザインが豊富なのでこの機会にお持ちになるといいかもしれません。

そして、立ち居振る舞いは背筋を伸ばし、エレガントなしぐさを心がけて殿方をドキドキさせてしまいましょう。

まとめ

いかがだったでしょうか。女性の皆さん、彼氏・旦那をノックアウトするような「かわいらしい浴衣姿」を披露してください!

⇒坂井宗季さんのサイト
http://tokian.jp/

(高橋モータース@dcp)

※この記事は2013年08月29日に公開されたものです

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