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トヨタのシティ・コミューターがカッコいい件「超小型二人乗り電気自動車」

トヨタ自動車が面白いコンセプトカーを発表したのを知っていますか。『TOYOTA i-ROAD』という超小型二人乗りの電気自動車なのです。

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三輪車で、電気自動車で、コーナーリングが変!

TOYOTA i-ROADはまず三輪車です。前に2輪、後ろに1輪という、昔の三輪自動車などとは逆の配置です。フロントタイヤの外径は534mm(幅80mm)、リアタイヤの外径は436mm(幅130mm)で、後ろのタイヤの方が小さいのです。

乗員定員は2名で、運転手は前席、同乗者は後席と、バイクのように乗り込みます。ただし、ハンドルはバイクのようではなく、あくまでも自動車型です。ドアも自動車のように開閉します。

電気自動車の心臓部分「パワートレイン」として、出力2kwの電動モーターを2個積んでいます。最高速度は時速45km。バッテリーはリチウムイオン電池で、一充電の走行距離は50km(30km/h 定速走行時に目標値)となっています。

面白いのはハンドルを切って曲がるときです。前の二輪が上下に動いて、車体を傾けてコーナリングを行うのです。まるでバイクのようにコーナーを曲がっていく姿は圧巻です。

この姿を実現するために、新開発の「アクティブリーン機構」というシステムが搭載されています。

トヨタさんに伺ったところ、「アクティブリーンとは、狭い全幅にもかかわらず、ドライバー自身が車両のバランスを保つ必要がなく、安定した走行を可能とする新技術です。

旋回Gに合わせて、車体の傾きを最適かつ自動的に制御するとともに、歩道段差等の段差に片輪を乗り上げ走行した際も、段差を吸収するように動き、車両の安定性を向上させます」とのことです。

ドライバーが自分で体重移動したりといったことは不要で、バイクとも違う新しい「一体感」を味わえるとのこと。

実際に運転してみると「どんな感じなのか」がとても気になりますね。後席の同乗者が酔ったりしないのでしょうか(笑)。

トヨタさんによれば「市販化については将来の商品計画なのでお答えできません」だそうです。

もし発売されれば「100万円を切るんじゃないか」と予測する声がネットでは散見されますが、さてどうなるでしょうか?

コンセプトは「コンパクトで爽快なモビリティ」ですから、あくまでも使用の主目的は「シティ・コミューター」。しかし、好事家からは「もっとスピードが出て、もっと航続距離が長いバージョンで、ぐいぐいコーナーをクリアして楽しんでみたい」という声もあるようです。

i-ROAD 主要緒元■

全長 2,350mm
全幅 850mm
全高 1,445mm
ホイールベース 1,700mm
空車重量 300kg
タイヤサイズ フロント:80/80R16 リア:130/70R10
乗員定員 2名
最小回転半径 3.0m
パワートレイン 電動モーター(2kw × 2)
最高速度 45km/h
一充電走行距離 50km
バッテリー リチウムイオン電池

●……シティ・コミューターとは、都市の中での移動を目的とした小型の乗用車のことです。

(高橋モータース@dcp)

※この記事は2013年08月25日に公開されたものです

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