「壊してから返品」「レンタル感覚」元靴屋に聞いた、困ったお客さん
困ったお客さんというのは、どんな業種にもいるものです。今回は、さまざまな業種の中から、「靴屋」の困ったお客さんのエピソードを、元靴屋さんに聞いてみました。
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理由がムチャクチャな返品要求
――どんな業種にも困ったお客さんがいるものですが、靴屋さんにはどんな「困ったちゃん」がいましたか?
そうですね……一番多かったのが、意味不明な交換や返品の要求ですね。
――意味不明というのはどういうことですか?
例えば、靴のサイズが明らかに違っているのに「大丈夫!」と言って購入して、サイズが合わないと交換を要求したり、自分で革靴のかかとを踏んだのに「かかとにシワがある!」と言って交換しに来たりと……いろいろです(笑)。
――どちらも自分のせいじゃないですか(笑)。
「いやいや……」となるお客さんが多かったですね。運動靴を購入した2日後に「やっぱり必要ないので返品する」と言って持ってこられたこともありました。明らかに使った後なのに……(笑)。
――レンタルかなんかと間違えているんじゃないですか、それ。
やっぱりそう思いますよね。
アパレル業界はどこも似たようなもの
――ほかにはどんなお客さんがいましたか?
靴は正しいサイズで履かないと足に負担がかかるので、適正サイズを薦めたら「私の足はそんなに大きくない!失礼な!」と怒られたことがありますね。それで小さいサイズのものを買って帰られて、後になって「交換しろ」となるんですよね……。
――先ほどの意味不明の交換要求につながるわけですか(笑)。
ほかにも、ほかの店で買った商品の交換や補償を求めたり、自分でヒールのかかとを壊してしまったのに、不良品だと言って持ってきたり……基本的には、アパレル業界はどこもこういったケースが多いですね。
――アパレル業界あるあるのような感じですね。
そうですね。アパレル関係なら、こういった困ったお客さんに必ず遭遇すると思いますよ(笑)。
靴屋さんに限らず、こういった強引なお客さんは困りものです。できればやめてもらいたい……と思っても減らないものなのがさらに困りものですよね。
(貫井康徳@dcp)
※この記事は2013年08月09日に公開されたものです