あなたの知らないゲームデバイスの世界「スーパースコープ」「メガアンサー」
ゲーム用の周辺機器(デバイス)の世界は奥が深いです。ファミコンやパソコン用ゲームの黎明(れいめい)期から今まで、いろんなアイデアが出され、さまざまなデバイスが登場しました。ゲーム用デバイスのいくつかをご紹介します。
「スーパースコープ」でドーン!
肩打ち式のバズーカ的外見のスーパーファミコン用コントローラーです。1993年に発売されました。『スーパースコープ6』というソフトが付いて9,500円[税込み]。このスーパースコープは『ヨッシーのロードハンティング』の協力プレイなどでも大活躍してくれました。当時はあるとうれしかったデバイスです。
ゲーム機でホームバンキングを可能に!
『メガアンサー』は1990年に発売されたメガドライブ用の周辺機器です。電話回線にモデムをつないで通信を可能にし、残高照会、振り込みなどのホームバンキングを可能にする周辺機器でした。
メガドライブ、メガモデム、テンキーパッド、メガアンサーカートリッジを同梱(どうこん)した基本セットが34,000円。基本セットにプリンターを付けると72,800円でした。時代を先取りしたデバイスだったといえるでしょうか。
釣り型コントローラー
釣りざおのリール部を再現したコントローラーが一時期はやりました。例えば『つりコン2』や『つりコン64』などです。魚がかかるとその負荷をリール部で再現してくれるなど、リアルさを盛り上げてくれるものでした。
最近はあまり見ませんが、バス釣りゲームをやるときにはあるとうれしいデバイスですよね。
『鉄騎』用の本格コントローラー
これはコンシューマー史に残るデバイスです。2002年にカプコンから発売されたゲーム『鉄騎』(Xbox用19,800円で発売)には前代未聞の巨大なコントローラーが付いていたのです。
ユーザーが鉄騎(Vertical Tank)を自在に操るための、幅88cm、奥行き26cmもあるコントローラーで、そこには40個以上のボタン、2本のスティックバー、シフトレバーなどが付いていました(3本のフットペダルも添付)。
それぞれのボタンには鉄騎を操作するための機能が割り当てられていて、ユーザーの臨場感を高めました。特筆すべきは緊急脱出用のボタンで、一度透明なふたを開けてから押し込むという本格的な作りでした。
『ジャストサウンド』は日本初だった!?
かつてJASTというソフトハウスがありました。この会社はかつて『天使たちの午後』シリーズ(1985年~2001年)というアダルトゲームを発売していました。この会社からは画期的なゲーム用のデバイスが発売されました。
『ジャストサウンド』と呼ばれる音声合成装置です。このデバイスを使うと、アダルトゲームの音声を出力できたのです。なんと画期的で魅力的な装置でしょうか(笑)。しかし、残念な音声しか出なかったので一般化しませんでした。
最初のジャストサウンドは12,800円で、プリンターポートに接続するものでした。
部屋に入らねえよ! 実物大マシン仕様
イギリス人はむちゃなことを考えるなあというのがこれです。英コストコが販売している『Full Size Racing Car Simulator』。パソコンも込みなので、正確にはゲーム用デバイスではありませんが、しかしゲームのためにここまでやるのはスゴイです。
スペックを見ると、「タイヤ:ピレリ F1 トラベル」など本物が使われていることが分かります。「ブレーキディスク:カーボン」とかスペックが並んでるんですが、カーボンじゃなくても別にいいでしょこれ(笑)。
イギリスのコストコの商品紹介ページ
http://www.costco.co.uk/view/product/uk_catalog/cos_1,cos_1.2,cos_1.2.4/140490
ゲーム用の周辺機器のネタは尽きません。携帯ゲーム機用の画面拡大装置などまで挙げていくとキリがなくなります。皆さんはどんなゲーム用の周辺機器を知っていますか?
(高橋モータース@dcp)
※この記事は2013年07月06日に公開されたものです