家賃交渉がしやすい物件教えます!「供給過多の地域にある物件」「告知事項のある物件」
賃貸物件の家賃は、値切ることができるのでしょうか。「もうちょっと安くなりませんか」と言うとどうなるのでしょうか。不動産屋さんに聞いてみました。
値切れる賃貸物件もある!
――アパートなどの賃貸物件は、家賃を値切ることはできるのでしょうか。
安くしてもらえる可能性はあります。やはり空室では仕方がありませんから、どうしても入居者を確保したい場合には、「多少値下げしても……」という気持ちになりますから。
――どのような物件が値切りやすいのでしょうか。
まず、供給過多の地域にある物件ですね。需要と供給のバランスで価格が決まるのは賃貸物件も同じですので、供給過多の地域の物件は安価になりがちです。その地域は家賃交渉がしやすいでしょう。
バブルの時に借金で建てて、まだ残債もあって、でも入居者がうまく集まっていないという物件もあります。バブル時代に相続税対策で建てた物件などで、そういう状況になっているものが少なくないですね。全国規模で考えるとかなりあると思います。
――そういった物件が多い場所はあるのですか?
例えば、東京でいえば「都下」、西武線沿線などに多いでしょうか。ローンの支払いに困ってるオーナーさんは少なくないと聞いています。また、そういう物件は無理して建てているものが多いのです。部屋数を増やす設計にしたため、現在の感覚でいうと「各部屋が狭い」とか。それでまた入居者が入らない。
――具体的に、どんな物件なら値引いてもらえる可能性があるでしょうか。
簡単に言って、不人気物件ですね。「徒歩20分」などの交通の便が良くない物件、間取りが変な物件、住環境があまり良くない物件などは、入居者を確保するために金額交渉に応じてもらえる可能性があると思います。あとは「告知事項」がある物件ですね。
――告知事項といいますと?
簡単に言えば、「自殺者があった」「同じマンション内で事件があった」などですね。これらがあった場合には、不動産業者は入居希望者に必ず告知しないといけないのです。告知事項がある物件はそもそも安価ですけれども。
ただ気を付けていただきたいのですが、あくまでも「安くしてもらえる可能性がある」という話ですので、必ず安価になるということではありませんよ。
家賃を値切れる可能性のある物件
・不人気な物件・告知事項のある物件
・入居者がなかなか決まらない物件
ということでした。ただし、むやみに値切ると不動産屋さんに嫌な顔をされるかもしれませんので、注意してください。
(高橋モータース@dcp)
※この記事は2013年06月20日に公開されたものです