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夏に活発化!! ”暴走族”の傾向と対策を発表 内閣府政府広報室

内閣府政府広報室は、6月の暴走族取締強化期間に際し、暴走行為をなくすための「暴走族の傾向と対策」を、政府広報オンラインを通じて発表。合わせて、地域全体で安心して暮らすための「高齢者の交通事故を防ぐポイント」「地域の身近な相談相手 民生委員・児童委員」について解説している。

●例年夏場にかけて暴走行為が活発化

内閣府によると、全国の暴走族構成員は7,000人超(約400グループ)。110番通報件数も毎年40,000件を超えており、例年、夏場にかけて暴走行為が活発化するため、通報件数が増加するという。

最近の傾向としては、大集団での暴走行為は減少。2~5台程度の少人数によるゲリラ的な暴走行為が主流で、鉄パイプや金属バットなどの凶器を所持しながら集団暴走している場合もある。

そのため、暴走行為にとどまらず、取締り中の警察官に対する公務執行妨害や一般人への襲撃、対立するグループ間での抗争事件、さらに強盗などの凶悪犯罪も引き起こしているという。

対策では、暴走行為を「しない」「させない」「見に行かない」を合言葉に、中学校や高校と協力して暴走族加入阻止教室を実施。また、深夜営業施設の駐車場などに対する深夜利用停止やゲートバー設置などを行なっている。

また、ギャラリー(見物人)が集まることによって、暴走族の活動がさらに活発化する傾向にあるため、「暴走行為を見に行かないこと」も重要視している。

●交通事故死者数の約半分が65歳以上の高齢者

交通事故の死者数は年々減少傾向にある一方で、65歳以上の高齢者が占める割合が増加。近年では、事故の被害者だけでなく加害者になるケースも増えている。

高齢者の交通事故死者の内訳をみると、最も多いのが歩行中の事故死でほぼ半数。時間帯では、夜間の歩行中が昼間の2倍近くにのぼり、高齢者の交通事故の半数は、自宅から半径500メートル以内という身近な場所で起こっているという。

また、高齢ドライバーによる死亡事故の主な原因は、アクセルとブレーキの踏み間違いなどの「運転操作不適」や、「漫然運転」「安全不確認」とのこと。

対策では、高齢者に対して加齢による身体の変化を自覚し、交通ルールを守ることが重要。ドライバーに対しても、高齢者の動きに対応できるような運転を心がけるなど、注意を促している。

夜間の事故については、白や黄色といった明るい色の服装をすることや、車のライトを反射する「反射材」を身に付けるなどの対策を奨励。

高齢ドライバーに対しは、早めのライト点灯や安全な速度での運転を心がけ、交通安全講習会や実技研修、運転適正検査なども活用して自分の運転能力をチェックすることを勧めている。

●全国で約23万人が活動。民生委員・児童委員とは?

「民生委員」は、民生委員法に基づいて厚生労働大臣から委嘱された非常勤の地方公務員。地域住民の立場から、生活や福祉全般に関する相談・援助活動を行っている。

また、全ての民生委員は児童福祉法によって「児童委員」も兼ねており、地域住民の相談相手として、支援を必要とする住民と行政や専門機関をつなぐパイプ役を務めるという。

民生委員や児童委員への相談は、在住している市区町村ごとに受けつけている。なお、守秘義務があるので、秘密は守られるとのこと。

※この記事は2013年06月18日に公開されたものです

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