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ただ愛されたかった。その想いが最後にたどり着くのは……

(C)2013「モンスター」製作委員会

美醜よりも自分の内面を見てほしい
だけど、実際には難しいのかもしれません

 

セーラー服姿から艶やかな美女まで、ひとりの女性の数奇な人生を演じたこの映画を「思った以上につらい仕事ではあった」とこぼした高岡さんでしたが、「撮影が終わってみれば、結果的にはチャレンジだったのかもしれませんが、取り組んでいる過程はそれほど意識していたわけではありません。それは、私自身がなににおいても構えてみたり、気負ってみたりという感覚がないからなんです」と、肩の力を上手に抜ける本来の彼女らしさで、するりと乗り越えた様子。

そうして完成した『モンスター』を改めて振り返ると、「やはりラストシーンが印象に残っている」とのこと。

「真実の愛ってなんだろう……と考えさせられました。美醜にかかわらず、自分の内面を見てほしいという気持ちは誰しも持っているものですが、実際にはなかなか難しいのかもしれません。“愛”というのは、答えのない永遠のテーマですね」

そんな「ただ愛されたい」と願う主人公と関わりを持つ男性たちには、演技派俳優陣が揃いました。主人公が幼いころから恋い焦がれる英介には、ますます男の色香を漂わせる加藤雅也さん。また、未帆が整形手術費用を稼ぐために訪れる風俗店の店長には、個性派の村上淳さん。そして、整形クリニックの医師には、しぶい演技が魅力のベテラン・大杉漣さんが扮しています。

「大杉漣さんとの共演が懐かしかったですね。20数年ぶりでしたから、当時にタイムスリップしたような感覚でした。とても不思議に感じたのは、大杉さんとお互いの子どものことを話したことです。それだけの年数を経てきたのだなと改めて思いました」と、撮影現場でのエピソードも明かしてくれました。

>>>自分の人生を改めて考える、いいきっかけにしてほしい……

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