SNS、投稿メインのユーザーよりも、疲れているのは閲覧ユーザー。疲れても、イラッとしても、SNS閲覧はやめられない!? 今回は、働く女性たちの“SNS疲れ”に対するマインドに迫りました。
社会人向け情報サイト「マイナビウーマン」は9月4日、「働く女性のマインド調査」の結果を発表しました。調査期間は2017年5月26日~7月11日、有効回答は22~39歳の働く女性263人(※1)。
■彼氏とのデート写真、軒並み“美人”に撮れていても投稿できない心理とは
今年の主なSNSの利用率は、前年の66.5%から71.2%に増加(※2)。一方、便利さの反面、友だちの投稿に嫉妬や不安を覚えるなど「SNS疲れ」というネガティブな感情も生み出しています。そこで今回は、「SNSを“閲覧メイン”で使っている人(=閲覧メイン)」と「SNSを“投稿メイン”で使っている人(=投稿メイン)」の意識のちがいを調査しました。
まず、SNSの使い方について、263人のうち“閲覧メイン”と答えたのは60.5%、“投稿メイン”と答えたのは39.5%でした。
それぞれに「他人のSNSにイラっとした経験があるか」を質問すると、“閲覧メイン”の人は60.4%、“投稿メイン”の人は33.7%が「イラッとしたことがある」と回答。“閲覧メイン”の人の方が“投稿メイン”の人よりもイラッとした経験が多い結果となりました。
■イラッとするのに、疲れているのに、それでも見てしまう“閲覧メイン”のユーザー
「SNS疲れしていますか?」という質問については、“閲覧メイン”の人は42.1%、“投稿メイン”の人は23.1%が「SNS疲れしている」と回答。
さらに、“閲覧メイン”の人の41.5%、“投稿メイン”の人の26.9%が「SNSに疲れてもついSNSをいじってしまう」と回答しました。好きなときに、好きなように投稿する“投稿メイン”のユーザーより、実はSNSにとらわれているような結果が出た“閲覧メイン”のユーザー。
■投稿したいけれど、イラッとした経験が邪魔をする“閲覧メイン”のユーザー
「他人の目を気にしてSNSの投稿を控えたことがあるか」を質問すると、「控えたことがある」と答えたのは“閲覧メイン”の人の32.1%、“投稿メイン”の人の17.3%でした。自分がイラッとした他人の投稿のように、自分も思われるのではという恐怖心もあるのでしょうか。そんな彼女たちのもっとも控えたいと思う写真は“彼氏匂わせ写真”。
<「彼氏匂わせ写真」の投稿を控えたエピソード>
・「おいしい食事を食べたので、載せようかと思ったが、一緒にいたのが彼氏だったため、リア充アピールみたいになりそうだと思ってやめた」(23歳/金融・証券)
・「彼とデートしているときの食事を投稿しようとしたが、彼がちょっと写ってる写真だったのでやめた」(24歳/事務系専門職)
・「USJに旅行に行って撮った写真が軒並み美人に撮れていた。投稿しようと思ったが、そもそも平日に休みが取れていることとか、彼氏と旅行に行っていることとかリア充感満載な内容に思えたので、投稿を控えた」(35歳/事務系専門職)
毎日、リア充な日々を切り取る“投稿メイン”ユーザーは、SNSに縛られた暮らしをしているかと思いきや、実は彼女たちのほうがSNSストレスは少ないという意外な結果に。
反面、彼氏との楽しかった思い出を投稿できなくて悶々としている“閲覧メイン”ユーザーたち。「この1投稿でどう思われるのか?」と気にする自意識の高さが“ひとりSNS疲れ”につながっているのかもしれません。
「見たい人だけどうぞ見てください」という信念で自分の思い出を切り取るツールとして活用することが、“ひとりSNS疲れ”脱却のカギとなるはず!
(マイナビウーマン編集部)
※1:調査対象は「SNSをやっている」と回答した女性
※2:出典/総務省 情報通信政策研究所 2017年7月7日発表「平成28年情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」報告書
※画像はイメージです