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口座引き落としの落とし穴!? お金、使いすぎてない?

こんにちは、浪費家ライターのユミです。

まるで羽が生えてるんじゃないかと目を疑うぐらい、お金がパーッと飛んでいってしまう年末年始……。私も実家に帰省していたのですが、お金が瞬時に消失してしまう“魅惑のバーゲンと福袋”の誘惑に何度も負けそうになりました。まあ結局負けて福袋一個買ってしまったんですがね。でもいいの、一個ぐらい(なにごともガマンは禁物です)。

節約を意識するようになって一カ月……。コンビニでの大量消費や外食を抑えるなど、それなりにお金の使い方や付き合い方、そして考え方は変わってきたかなあと。今まで財布からぽんぽん出ていたムダなお金は少しずつですが減りつつあるし、いい調子なんじゃない!?
……と、そんなふうに調子づいていた私に対し、「落ち着け」と神の鉄槌(ひと言)が。

笹沼「ユミちゃん、まだ見直しができていないところがあるの気づいてた?」

――なんですと!!

笹沼「今まではコンビニでのムダ使いや外食の節約、つまりは手元のお財布から出ていくお金の動きを把握したものだったでしょ? 次は『口座から勝手に出ていくお金』の見直しをしてみましょう」

ユミ「口座から勝手に……。電気代とか水道代ですか?」

 

笹沼「そうそう。どれぐらいのものが口座から引き落とされているか、確認してみましょう」

光熱費

水道代

通信費

習い事代

クレジットカードなどの年会費

うわあ……!
なんとなーくは把握しているけど、全部ソラで言える自信、ありません……。

笹沼「まずは、中でも出費の多い光熱費と通信費から見てみましょう。当たり前ですが、電気もガスも水も必要以上に使わないことですよ」

 

固定費の見直し<光熱費>

節約ポイント1 待機電力をカット!
待機電力とは機器を使っていないのに消費される電力のことです。コンセントに接続されたままの家電製品は、スイッチがOFFになっていてもすぐに使える状態になっている、つまりスタンバイ状態であって、主電源が切れているわけではありません。カットするにはこまめに電源プラグから抜くのが一番いい方法です。「それも面倒くさい……」というようなユミちゃんタイプの人は、『節電タップ』というアイテムがあります。いくつかの機器のコンセントを挿すことができて、使うものだけ使うときにONにして待機電力をカットします。

節約ポイント2 掃除をしてカット!
主に電気機器の話となりますが、電気機器は使う前に掃除すると節約にも効果的。たとえば、テレビの節電には『画面の明るさの調整』『主電源を切る』という方法がありますが、画面は静電気で埃がたまりやすいので、まず掃除をしてから画面の明るさを調整するといいですね。照明器具もそうです。高いところにあると見落としがちですが、まずは掃除しましょう。それから電球のワット数を変えたり、LEDにする……というステップもいいかもしれません。また掃除機。ちょっとした掃除ならドラッグストアに売っているお掃除シートなどで十分ですから、それだけでも電気代の節約になりますね。

節約ポイント3 少しの工夫でカット!
ちょっとした工夫をするだけでも電気代はカットできます。たとえば冬のエアコン。温度を21度から20度に設定して一時間使用時間を短縮し、月に1、2回フィルター清掃をして使用したら、年間約2,770円の節約となります。また、トイレの温水洗浄便座も同様。使わないときはフタを閉める、便座と温水の温度を低めに設定すれば、年間約1,650円の節約です。

 

笹沼「あとは通信費。新しいサービスがどんどん出てきて、正直どの会社の何が一番コスパがいいか決めるのは難しいですよね。スマホとパソコンを頻繁に使っている、ケータイはメール(もしくは通話)しかしない……など、使用状況は個人によってちがうので、ここでケータイ、パソコン環境、これらの使用状況やプランを一度総ざらいしてみましょう」

わ、私のケータイ、10年前に契約してから、一度もプランの見直しをしてないです(涙)。

固定費の見直し<通信費>

節約ポイント プラン見直しでムダをカット!
自分の使い方が、契約した当初と変わっているかもしれないので、定期健診と同じように、一年に一度は自分の契約状況を確認してみてはどうでしょうか? あと、スマホのアプリ購入をはじめ、いろいろカンタンに購入できますが、これは節約の大敵。チリも積もれば何とやら……ですよ! ボタンを押す前に本当に必要かどうか? 考えてみてくださいね。

笹沼「ちなみに……恥ずかしい話なのですが、昔、Wi-Fiルーターを持つようになったので、家のパソコンの接続を解約しようとしたら、マンションそのものが契約しているので、プランを変えれば無料で使い続けられることがわかったんです(笑)」
ユミ「本当ですか!? それってめっちゃ損……」
笹沼「でしょ(笑)。ユミちゃんも気づかないうちに大損してるかもしれませんよ!? 今日教えた内容を踏まえて、一度ぜひ整理してみてください!」

※参考サイト
一般財団法人 省エネルギーセンター

 

 引き落とされる金額を整理!

指摘されてみると、「使いすぎには気をつけよう」ぐらいで、自分の光熱費や通信費を深く見直そうとしたことないかも……。自分では気づかなかったけど、チリツモでいろいろと使い込んでいる気がしてきました(汗)。年はまたぎましたが、大掃除をするぐらいのつもりで、一度洗い出しをしてみます!

 

浪費家ライター 高木ユミ(28歳)

とにかく楽しいこと好きで、興味があるものにはなんでも飛びつくフットワークの軽さがとりえ。収入の2割は天引き貯蓄、服飾費は月に2万まで、などと自分なりにやりくりをしているつもりだが、なぜか月末はいつも赤字。

「支出」を見直して節約を

お金を貯めるにあたっては、シンプルな解決策しかありません。『収入を増やす』『支出を減らす』そして『お金に働いてもらう』こと。この3つのうち、収入を増やすのは、そう簡単なことではありませんし、お金に働いてもらうこと、つまり「運用」ですが、これもある程度知識を備える必要があるので、今日からでも簡単にできるのは第一に「支出を減らす」ことですね。自分の口座からどれだけ引き落とされているのか、ユミちゃんと同様にみなさんも洗い出しをしてみてください! (監修:笹沼純子)

笹沼純子/梶井彩

外資系金融機関で女性をメインに、個人個人に合わせたライフプランコンサルティングを行っている。いつでもハッピーに自分の人生を選択できる、そんな賢い女性が増えてほしいという願いを込めて「SmartLady講座」という勉強会を主催。

Illustration:加藤愛里

※この記事は2013年01月09日に公開されたものです

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