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【第10話】全てを失い御曹司から無職に転落!? どうなる昴!

#御曹司に恋はムズすぎる考察

やまとなでし子

恋愛・婚活コラムニストのやまとなでし子さんが、『御曹司に恋はムズすぎる』(カンテレ)を毎週考察&展開予想するコラムです。本作は、恋愛偏差値0の超わがまま御曹司が庶民派女子に恋してしまうオリジナルストーリーのラブロマンティックコメディー。ルックスと金だけで生きてきた性格欠落だらけの御曹司の恋の結末はいかに――。

※このコラムは『御曹司に恋はムズすぎる』10話までのネタバレを含んでいます。

©カンテレ

東雲の使い・闇堕ち友也回

「辛い時こそ明るくいるんだぞ。(空に輝く星のように)上に立つ人はああやって周りを明るくできる人じゃないとだめだ。上に立つ人はああやって光となり、周りを明るくできる人じゃないとだめだ」と服天の会長である祖父(鹿賀丈史)の教えを思い出す昴。

©カンテレ

会長が倒れて入院する中、「じいちゃんがああいう状態だからこそ、じいちゃんの願いでもある子ども服をなんとしてでも軌道に乗せたい!」と気持ちを新たに頑張ろうと決意します。

しかしそこに登場するのは、東雲会長(筒井真理子)に魂を売り、闇堕ちした友也(西畑大吾)。見本のようなThe悪役とばかりに「残念ながらその願いはかなえら得ないかと」といいタイミングでめちゃくちゃ嫌なことを言いに登場します。

なんと、東雲社長の決定で、来月いっぱいで子ども服部門を廃止するというのです。何もかもが突然で大企業とは思えないほどワンマンすぎるやり口な東雲。ちなみに今回は“闇堕ち友也回”です。

あまりに早すぎる子ども服部門の終了

©カンテレ

念願だった子ども服部門の突然の終了にショックを隠しきれないまどか(山本美月)。東雲が自分を置いて出て行った実母だったことが発覚し、衝撃が冷めやらぬうちに次はこの仕打ち。「子ども服部門も切り捨てられ、2度も切り捨てられた気分」と、救いようのない悲しみに打ちひしがれます。

まどかは成田(小関裕太)に相談するものの、感情に流されずいつも合理的な判断をする成田は「東雲社長が間違った判断をしたとは思っていない。なぜならなんの成果も出せていないから」と冷静です。

©カンテレ

これも確かに事実ではあるのですが、まだ結果を出すほどの期間が貰えてないことも事実。子ども服部門は商品の発売どころか、商品の発表会を1度実施したのみ。これで打ち切りは時期尚早すぎます。

「できることは上を納得させるほどの結果を出すこと」という成田の言葉は確かにその通りなのですが、残された期間で果たして彼らはどのような成果を出せるのでしょうか?

友也は東雲のコマとして手のひらの上で踊らされてる説

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一方で、友也は自分の父の工場の経営難を救うため、東雲社長に身売りをしていたのでした。東雲の秘書となり、さらには職人さんの技術で質の良い商品を売り出す、プレミアム部門という富裕層レーベルの責任者に友也が抜擢されたのです。価格競争の波に飲まれ、職人さんはコストがかかるとして働き口を失いかけていたところに渡りに船のような話。

抜擢の理由として、「友也に同情した。昴が光なら友也は陰。一生人の後ろを歩くだけでいいの?」と友也の心の奥底に隠れていたコンプレックスまでくすぐってくるあたりに東雲のやり手っぷりが見え隠れします。果たしてこの友也への同情は東雲の本心なのか、はたまた昴を孤立させて追い込み、服天から追い出すための東雲のシナリオなのか。

後者だとすれば、友也は昴の陰どころか、昴を思い通りに動かすための駒扱い。真相が分かった時の友也のショックは計り知れませんが、東雲の本心はまだ読めません。

まどかのヒモOK発言!?

会長が亡くなり、親友の友也は東雲側につき、自分を支え続けてくれた人が誰もいなくなった昴は自信を失い、「辛い時こそ明るくとじいちゃんは言っていたけど笑える気がしない。服天やめようかな」と、昴はまどかに漏らします。

しかし、まどかから返ってきたのは予想とは違う言葉でした。「やめたければやめればいいです。無理する必要ないです。天堂さんの分まで私が働きます。どうにかなりますよ」この「私が働きます」は「昴が抜けた服天の穴を、まどかの働きで埋めるから問題ない」という意味なのか。それとも、「昴が無職になった分、自分が働くから金銭的に大丈夫!」という意味なのか。“無職のヒモでもOK!”の意味だったとしても、他人のために自分を犠牲にするまどからしさがありますが果たして。

でも実際のところ、会長の遺産で昴には一生無職でも豊かに暮らせるだけのお金はありそうなので、昴は服天を辞めても金銭的には余裕そうです。

「あなたは1人じゃないですから」と支えてくれるまどか。まどかの辛い時にも昴がまどかを支えていましたね。持ちつ持たれつのいい関係です。

自己実現を選び、昴を捨てた友也

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20年間一緒にいた友也の突然の決別に納得がいかない昴は「俺なんかした? 頼むから理由を教えてくれ」と詰め寄ります。

「長年仲良くしてくれて、父親の工場が潰れそうな時も助けてくれた。だからどんな時もずっと昴の味方でいようと思ってた。昴との時間は楽しかったけど、本当は辛いと思う瞬間も何度もあった。昴の才能が羨ましくて悔しかったし、昴に何も(本音を)話せていないことに気づいた。このままじゃ昴のことを妬んでしまうんじゃないかと不安で」

そんな中で友也に東雲社長からの仕事の提案があり、そこで成果を残すことで昴に抱えていたコンプレックスを埋め、自己実現をかなえることを選んだのでした。

しかしそこで「謝るのは俺のほうだ。お前の気持ちに全く気づけなかった。やりたいことをやってほしい。だからお前の選択は少しも間違えてないよ。話してくれてありがとう」と言える昴の素直さといいやつっぷりよ。

これを言われてしまっては友也は実際より罪悪感に苛まれるでしょう。友也のことだけを考えて送り出してくれた昴のいいやつさに反して、エゴでしか動いていない自分が自己中な悪人のように思えて、さらにしんどくなるやつ。友也も根っこはいいやつですからね。

全てが崩壊! あと1話でどう回収される!?

しかし、この言葉を聞いて昴はしっかりと傷ついていました。大親友を傷つけていたことにショックを受け、「自分は会長の教えのように周りを明るくするどころか不幸にしていた」と打ちひしがれてしまいます。

そして服天を辞めるだけでなく、まどかにも別れを切り出します。持っていたものを全て手放そうとする昴。まだ仕事を辞めてはいないのでここから引き止めるチャンスはまだあります。

次回はとうとう最終回。昴の人生、服天の今後や子ども服部門の未来、暴走しているように見える東雲の本心と、まどかと昴の恋の行方。全てが次回どのように決着がつくのでしょうか。ハッピーエンドを祈りましょう。

(やまとなでし子)

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