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減ると不安になる……。将来のための「資産運用」上手に続けるコツは?

小松原 和仁

WealthNavi

春は就職や引っ越し、転職など、新たな生活が始まることの多い季節です。この先のライフプランを見つめなおしている人も多いのではないでしょうか。

「この先も、家族や友達と年に一度は海外旅行を楽しみたい」
「将来的には、あのエリアに家を買いたい」
「子どもが希望する道に進めるよう、学費をためらわずに払ってあげたい」

こうした20年後、30年後に思い描く生活を実現するためには、お金が欠かせません。

 

将来のために資産運用を始めよう

将来の収入を増やす方法の1つとして、資産運用があります。

2024年から開始した新しいNISAを活用すれば、より効率的に資産を形成することができます。NISAは、投資で得た利益に税金がかからない制度で、生涯で1,800万円まで投資できます。将来に向けてお金を「コツコツ」と育てたい人にとって、とても使いやすい制度と言えます。

 

続けることが大事 わかっているけど…

ただし、この「コツコツ」がなかなか難しいのです。

資産運用は将来のために長く続けたほうがいいとわかっていても、やめてしまいたくなる場面が何度も訪れます。

特に、資産運用を始めたばかりの頃は、相場の動きに一喜一憂してしまうものです。資産運用には必ずリスクが伴い、株式や債券などは値上がりする時もあれば、値下がりすることもあります。

たとえば、昨年は8月上旬に日経平均株価が大きく下落しました。これは一時的な動きで、その後、回復しましたが、みなさんの中にも「資産運用を始めてみたものの、一時的に資産が大きく目減りした」という人もいるのではないでしょうか。資産が大きく減ってしまうと不安に駆られ「ここで売却し、銀行預金にしておいたほうが安心だ」と思うかもしれません。

私が講師を務める資産運用セミナーでも、この当時、「投資が怖くなった」「このまま続けていて大丈夫?」という声が多く寄せられました。

 

ゴールはまだ先 慌てず長い目で

不安な時は、いつごろまでにどれくらい増やしたいのか、資産運用のゴールを思い返しましょう。

資産運用は、いま必要なお金を増やす手段ではなく、自分の老後や子どもの教育資金など、将来必要なお金を準備するための手段です。お金を増やすことで将来の選択肢が増えます。しかし、資産運用を続けていると、昨年のような一時的な相場の下落を何度も経験することになるでしょう。

そこで大切なことは、一時的な相場の変動があっても慌てないことです。資産運用は、長期的には資産を増やせる期待が持てるため、みなさんの持つ時間が大きな強みになるとも言えます。お金を必要とするその時まで、長い目で続けていきましょう。

一定の金額を(毎月・毎週など)決まった間隔で積み立て、運用実績をできるだけ見ないようにしてみることも、おすすめです。

自分の人生をより充実させるために、自分にあった「コツコツ」の方法を見つけ、将来のお金の余裕を生み出すことを目指しましょう。

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