自分の都合のいいように嘘をつく人の特徴と心理。うまく付き合う対処法とは
職場やプライベートで自分の都合のいいように嘘をつく人はいませんか? 彼らの特徴となぜ嘘をつくのか、またどうすればいいのか対処法について解説します。
あなたの周りにバレバレなのに嘘をつく人はいませんか? いさぎよく自分の非を認めればいいのに、「私がやったんじゃない」と言い訳をしてみたり、明らかに嘘と分かるようなことを自慢してきたり。
この記事では自分の都合のいいように嘘をつく人の特徴や、その心理状態について解説します。そして最後に噓をつく人との上手な付き合い方についても紹介します。
自分に都合のいいように嘘をつく人の特徴
まず初めに自分に都合のいいように嘘をつく人にはどのような特徴があるのか、性格や行動の特徴について代表的なものを解説します。
(1) 自己中心的
自分に都合のいい嘘をつく人は保身しか考えていないことが多いです。いつでも自分が損をしないように、利益を守ろうとするのです。
自分が嘘をついたことで他人が不利益をこうむったり、傷ついたりする可能性を考えていません。
(2)失敗を認めない
自分に都合のいい噓をつく人は、自分のことを優秀だと思う傾向があります。他人よりも優れているという思い込みがあるため、自分が間違っているとは思わないのでしょう。
中には明らかに自分の落ち度であっても、嘘をついて自分の失敗を認めなかったり、他人に責任転嫁しようとしたりします。
(3)自分の成果が一番
自分に都合のいい嘘をつく人は、自分が成果を出すことを一番に考えています。会社では周りの人に仕事を押し付けたり、他人の成果を平気で横取りしようとしたりすることも。
チームメンバーとの仲が悪くなっても、自分の成績がよければそれでいいのです。
(4)真実であってもマイナス面を自分からは言わない
どんな物事にもプラスとマイナスの両面が存在します。自分に都合のいいように噓をつく人は、とにかくマイナス面を隠そうとするでしょう。
不利な情報はひた隠しにします。物事のプラス面しか伝えないことで、誰かが後で困ったり思わぬ損害をこうむったりしても、自分には関係ないというように知らん顔をすることも。
(5)話すスピードが速い
自分に都合のいいように噓をつく人は、常に嘘がバレないように注意を払います。普段から話すスピードを速くすることで、相手に反論する隙を与えないようにすることもあるでしょう。
自分が会話の主導権を持つことで、相手に口を挟ませないようにしているのです。
(6)主張がころころ入れ替わる
自分の都合のいいように嘘をつく人は、主張が一貫していません。その時その時で自分がうまく立ち回ることを考えているので、人から強く責められそうになると、自分の主張をあっさりと変えるでしょう。
(7)同じことを繰り返し言う・強調する
間違っていることでも何度も主張されると「少しくらい話を聞いてみようかな……」「自分のほうが間違っているのかな?」と思ってしまいませんか?
自分に都合のいいように嘘をつく人は、自分が間違っていると知りながらも、嘘を押し通すために強く強調する傾向があります。真実をうやむやにして、自分の主張を正当化しようとします。
(8)話題をすり替えてうやむやにする
話をしている時、意図的にはぐらかされたり、十分に議論していないのに話題が変わってしまったりすることはありませんか?
もしかすると相手にとって不利な話題で、それ以上あなたに質問されたくなかったのかもしれません。さりげなく周りの人の注意をそらして、嘘がばれないようにしているのです。
(9)知識が豊富なふりをする
自分の都合のいいように嘘をつく人は、自分は何でも知っているというポーズを取ることがあります。よく知らないことでも、まるで専門家のような口ぶりで話をすることも。あまりにも堂々としているので、周囲の人は思わず耳を傾けてしまうでしょう。
(10)忘れっぽい性格だと自分から言う
自分に都合のいいように嘘をつく人は、忘れっぽいふりをすることがあります。普段から「物忘れが激しくて」と言っておくことで、自分にとって不利な状況を回避しようとしているのでしょう。
都合良く嘘をつく人の心理とは
自分に都合良く噓をつく人の心の中はどうなっているのでしょうか? ここでは、そんな嘘をつく人たちの心理状態について代表的なものを解説します。
(1)自分をよりよく見せたい
嘘をつくことで自分の存在を大きく見せようとしていることも。心のどこかで自分の存在がちっぽけだと感じていたり、他人から賞賛されたいと思っていたりするので、嘘をついてでも自分をよく見せようとします。
自信がないために嘘をついて自分を立派に見せようとしているのです。
(2)寂しくて構って欲しい
嘘をついてでも他人から注目されたい、話を聞いてほしいと思っているタイプもいます。普段の生活で他人との交流が少なかったりすると、話題作りのために物事を大袈裟に表現したり、嘘をでっち上げたりするのです。
自分のことを見てほしい、自分の話に感心してほしいと思っているのでしょう。
(3)嘘をつくことに罪悪感がない
嘘をつくと心苦しくなったり、相手のことを思って胸が痛んだりしますよね。しかし、自分に都合のいい嘘をつく人は、そもそも罪悪感を抱いていないかもしれません。
このようなタイプは、人が悲しんだり苦しんだりすることを悪いと思っていないため、嘘をつくことができるのです。
自分の都合のいいように嘘をつく人への対処法
自分に都合のいい嘘をつく人だと分かっていても、付き合わなければならない場面がやってきたらどうしたらいいのでしょうか?
ここでは対処法について紹介します。
(1)必要最低限の付き合いしかしない
自分に都合のいい嘘をつく人が同じ職場にいるとしたら、業務上の必要最低限の関わりだけに留めましょう。
会社の飲み会では同じテーブルに座らない、休憩時間をずらすなど、なるべく付き合いを少なくすると良いでしょう。
(2)大事な仕事は任せない
自分に都合のいい噓をつく人は、失敗やミスを隠そうとする可能性があります。
もし同僚や部下が自分に都合のいい嘘をつくタイプなら、大事な報告を怠るかもしれません。また、失敗が隠し切れなくなっても、彼らは自分の非を認めないでしょう。
なので、失敗してもあなたがリカバリーできる範囲で仕事をしてもらうのがいいでしょう。
(3)記録に残す
自分に都合のいいように嘘をつく人は、自分が過去に言ったことを覚えていないことが多いため、大事なことは文章に残すようにすると良いでしょう。
メールやチャットを使うようにして、会話したことを記録しておくのがおすすめです。難しい場合には、証人になってくれる人を見つけるのも有効です。
(4)繰り返し確認する
自分に都合のいいように噓をつく人には、確認作業を挟むのも一つの手。
嘘をついている本人の中では、何が真実なのか記憶が曖昧になっていることもあります。何度も一緒に事実を確認することで、本人も自分が間違っていたと気づくかもしれません。
(5)自分とは相容れない人だと思って割り切る
嘘をつかれると腹が立ったり、悲しくなったりします。
しかし、噓をついている人はあなたが怒っていることや、悲しんでいることをまったく気にしていません。
嘘に反応するのではなく、「そんな人なんだ」と思ってまともに相手にするのはやめましょう。どこかで割り切って、必要以上に関わらないことが防衛策といえます。
自分の都合のいいように噓をつく人とは距離をとって付き合おう
自分に都合のいいように嘘をつく人は、自己中心的だったり嘘をついてでも人に注目されたかったりと、まともに付き合うには少し難しい相手なのかもしれません。
相手の言うことに反応して、あなたが怒ったり悲しんだり振り回されて疲れるのは時間の無駄だと思いませんか? うまく距離をとって、自分の心を健やかに保ってくださいね
(古川 えのき)
※画像はイメージです