異業種への転職も恐れない「チャレンジキャリ」。Macbee Planet森小百合さんの働き方
「バリキャリ」「ゆるキャリ」……女性の働き方って、本当にこの2つだけなの? 100人いれば100通りの働き方がある。一般企業で働く女性にインタビューし、会社の内側や彼女の働き方を通して、読者に新しい働き方「○○キャリ」の選択肢を贈る連載です。
取材・文:朝井麻由美
撮影:洞澤佐智子
編集:杉田穂南/マイナビウーマン編集部
なにげなくスマホを触っていると心動かされる広告に出会い、気がついたら行動に移っていた、なんてことありませんか? 私はあります。そんなWeb関連の広告を、日々工夫して運用しているのが、Macbee Planetの森小百合さんです。
ここに至るまでになんと2回も転職を経験。それも、テレビ通販のコールセンター、リクルートで営業、そして現職のMacbee PlanetでWeb広告のコンサルタント、マネージャー……多岐にわたるお仕事を経験されています。
しっかりと自身のキャリアを吟味してここまで仕事選びをしてきた森さんに、日々の仕事の軸にしていることや、転職を経て得てきたものなどを伺いました。
人の心を動かす仕事をしたかった
そうですね。かなり異なるのですが、私の中でのベースはわりと決まっていて。「人の心を動かす仕事をしたい」というのがあるんです。
1社目はテレビ通販を運営する会社でコールセンターのオペレーター、2社目は美容系サロン予約サイトの新規営業、今はWeb広告を使っての集客支援。人の心を動かすという点では共通するところがあるのではないかと思っています。
強みは、声色ひとつで人の気持ちが分かるコミュニケーション能力
確かに、知識の面では0なので、その点では不利なのかもしれません。私が転職の時に自分の強みとして言っていたのは、“職業が違っていても同じように使えるスキルについて”でした。
人に合わせられるとか、コミュニケーションがどうとか、そういうところを伝えていて。例えば、コールセンターでの対面ではなく電話だけのコミュニケーションで、お客さんの声色ひとつで対応を変えていた、という話をしました。
広告から「ファン」を作る方法
はい、まさに。「LTVマーケティング」というのですが、一人のお客さんがどれだけ長くサービスを利用してくださるかに特化したもので。
私が今、携わっているのは美容業界でして、例えば初回キャンペーンで半額の美容液1本買ってくださったお客様が、その後も美容液を継続して買ってくださるかに注力しています。クライアント様の商品のファンを作ろう、という感じですね。
新規で購入して、リピーターになっている方が、どういう年代、属性、そしてどの媒体から買ってくださったのか……こういったことを分析しています。
例えばWeb記事なら、リピーターになる方が多かった記事はどういう訴求をしていたのか……。Web記事だけでなく、バナー広告、Instagramのストーリーズ広告、YouTuberさんとのコラボなど、色々です。
これらを分析して、より質の高いお客様を獲得できるような広告を展開していくのです。
自分や周りの悩みを解決するには?
いえ……、どちらかというと副部長などのサブ的な立場が多かったです。足りないところに目がいきがちな性格なので、旗振り役というよりも、サポートをするタイプで。中高の吹奏楽部でも、よく部員のメンタルを気にかけていましたね。
その経験は今にも生かせていると思います。基本、人の話を聞いて、私が解決してあげるというよりも、一通り話し切ってもらって、こういうことなんだねって整理して。その上で自分の中で納得感を得る方向に導けるようなコミュニケーションをしています。