「卑怯」の意味とは? 性格の特徴と卑怯な人への対処法4選
あなたの周りに、「卑怯者だ!」と言いたくなるような人いませんか? このような人とは、なるべく距離を置きたいですよね。この記事では、まず「卑怯」の意味や類語、英語表現を紹介。その上で、卑怯な人の心理や特徴、卑怯な人への対処法などを解説します。
自分のミスを人のせいにする。みんなで頑張った結果なのに、自分1人の手柄にする。
そんな卑怯な人が身近にいると、気持ちが疲れてしまいますよね。
では、卑怯な言動の背景には、どのような心理が働いているのでしょうか? また、卑怯な人と関わらなければならない時のストレスを減らすには、どう対処すれば良いのでしょうか?
この記事では、卑怯な人の心理や特徴、卑怯な人への対処法などを解説します。
そもそも「卑怯」の意味とは?
「卑怯者だ」「あの人はいつも卑怯な手を使ってくる」など、何気なく使っている「卑怯」という言葉。しかし、「卑怯」の意味をしっかり理解できていない人はいるかもしれません。
まずは、「卑怯」という言葉の意味を確認しましょう。また、意味の理解を深めるために、類語と英語表現も紹介します。
「卑怯」の意味は「勇気がなく堂々としていない」
「卑怯」を辞書で調べると、以下のように記載されています。
ひ‐きょう〔‐ケフ〕【卑×怯】
[名・形動]《本来は「比興」で「卑怯」は当て字か》勇気がなく、物事に正面から取り組もうとしないこと。正々堂々としていないこと。また、そのさま。「―にも真っ先に逃げ出す」「―なやり方」「―者」
[派生]ひきょうさ[名](『デジタル大辞泉』小学館)
つまり「卑怯」とは、「勇気がなく、物事に取り組む時の手段や態度が正しくないこと」を意味します。
「卑怯」の類語は「ずるい」など
「卑怯」の類語としては、以下のようなものが挙げられます。
・ずるい
・卑劣(ひれつ)
・汚い
・意地悪
「卑怯」の英語表現は「cowardice」など
「卑怯」の英語表現としては、「cowardice」「 meanness」などがあります。
「卑怯者」は「a coward」と表され、口語では「a chicken」と言うこともあるようです。
辞書には以下のように記載されています。
ひきょう 卑怯
〈おくびょう〉 cowardice
〈卑劣〉 【形式ばった表現】 meanness卑怯な
〈おくびょうな〉 cowardly; 《口語》 chicken
〈卑劣な〉 【形式ばった表現】 mean
〈不正な〉 foul; unfair卑怯な振る舞いをする
act in a cowardly way; act like a coward
〈競技で〉 play foul; hit 《one’s opponent》 below the belt敵に後ろを見せるとは卑怯だ. It is cowardly of you to turn your back on the enemy [not to take up the challenge].
卑怯者
a coward
《口語》 a chicken.(『新和英中辞典』研究社)
卑怯な人の心理
「卑怯」の意味を確認したところで、卑怯な人の心理を紹介します。
(1)損得勘定をする
卑怯な人は、損得勘定で行動する傾向があります。
例えば、相手と仲良くするかどうかを「自分にとって得か損か」で決める場合があるようです。「純粋にこの子が好きだから」といった感情的な判断はあまりしないと考えられます。
このような人は、自分の目的を達成するのを手伝ってくれたり有益な情報をくれたりする人には親切な態度を見せるでしょう。
一方、「仲良くなっても得にならない」と感じた相手には、ぶっきらぼうな態度を取る可能性もあります。
(2)臆病
卑怯な人の心理として、「臆病」ということが挙げられます。
「臆病であることを知られたくない」「傷つくのが怖い」と思っているからこそ、卑怯な手を使ってしまうのでしょう。
例えば、他人の手柄を横取りしたりミスを人になすりつけたりするのは、自分が周囲の人間より優れていることをアピールしたいからだと考えられます。
こうして優位な立場になることで、人から攻撃されたり、臆病だと思われたりすることを避けようとしているのかもしれません。
また、人から悪く言われる前に自分が誰かの悪口を言って、周囲の関心を自分からそらそうとすることもあるようです。
(3)人の気持ちに無関心
卑怯な人は、自分が傷つくことを恐れている一方、人の心の痛みには鈍感なようです。
悲しんでいる人がいても、同情したり、なぐさめようとしたりすることはあまりありません。
また、「自分の言動で誰かが傷つかないか」「周囲に迷惑を掛けないか」といったことを考えずに行動することも。
そのため、卑怯な人の中には、目的を達成するために誰かを利用したり傷つけたりすることに対して、あまり罪悪感を抱かない人もいるかもしれません。
(4)要領が良い
卑怯な人の中には、要領が良く、頭の回転が早い人がいます。
例えば、とっさにうそをついて失敗をごまかしたり、うまいこと相手を言いくるめて仕事をなすりつけたり、といったことが考えられます。
そのため、実は卑怯なことをしているのに、周囲から「卑怯だ」と思われていない人もいるようです。
卑怯な人の特徴
卑怯な人には、以下のような特徴が見られます。
(1)うそをつくことに抵抗がない
卑怯な人の特徴として、うそをつくことに抵抗がないということが挙げられます。
自分にとって有利な状況をつくり出したり弱みを隠したりしたい気持ちが強いので、正直でいることよりもうそをつくことを選んでしまうのかもしれません。
自分がついたうそをごまかすために、重ねてうそをつくこともあるようです。
周囲から「前と言っていることが違う」「話のつじつまが合わない」などと指摘されても、とぼけたふりをして反省の色を見せない人もいるでしょう。
(2)ミスを人のせいにする
卑怯な人は、自分が不利な立場に追いやられることを避けたがる傾向があります。
そのため、自分がミスをした時、人のせいにすることがあるようです。
例えば、「私はちゃんとしてたのに、○○さんが間違ってて」などとうそをつくことがあるかもしれません。
また、「言われた通りにやっただけ」という一点張りでミスを認めず、指示した相手に失敗をなすりつけようとする人もいるでしょう。
(3)自分を優位に見せようとする
卑怯な人の中には、自分を優位に見せたがる人もいます。
「自分は相手より立場が上である」とアピールすることで相手を自分の思い通りに動かし、目的を達成したいと考えているのでしょう。
そのために、自分のことはもちろん、親や友人など少しでも関係のある人について何かと自慢したがる傾向があるようです。
また仕事では、実際そうではなくても「自分が相手をフォローしてあげた」といったアピールをする人もいるかもしれません。
卑怯な人への対処法4選
「卑怯な人と離れたい」と考えていても、仕事の関係などで難しい場合があります。
そこでここからは、なるべくストレスをためないための、卑怯な人への対処法を紹介します。
(1)冷静に対応する
卑怯な人がうそをついたり悪口を言ったりしている様子を見て、イラっとすることはあるかもしれません。しかし、そのような時でも卑怯な人の話には反応せず、冷静でいることが大切です。
もしあからさまに怒ると、相手は自分が被害者であるかのように振る舞い、あなたを悪者にしようとするかもしれません。
「こういう人なんだ」と割り切って、何か言われても受け流すようにした方が、ストレスは感じにくいでしょう。
(2)証拠を残す
卑怯な人と約束をする時は、何かしらの証拠を残しておくのがおすすめです。
例えば、仕事の依頼は口頭だけでなくメールでもすることで、卑怯な人が後から「そんなことは言われていない」といったうそをつきにくくなると考えられます。
また、話し合いをする時は複数人で行うと良いでしょう。そうすれば、話し合いの内容を証言してくれる第三者ができます。
このように何かしらの証拠を残すことで、卑怯な人がうそをつきにくい状況をつくりましょう。
(3)本気で話を聞かない
前述したように、卑怯な人はついうそをついてしまうことが少なくありません。
そのため、卑怯な人の話を本気で聞いて真に受けても、実はうそだったということがあり得ます。
卑怯な人に振り回されて消耗しないためにも、確信を持てないことは話半分で聞いておいた方が良いでしょう。
(4)自分のことは話さない
卑怯な人は、自分が優位に立つために相手の弱みを握ろうとしている場合があります。
そのため、たとえ卑怯な人が親しげに話し掛けてきても、自分のことをあまり話さないようにした方が良いでしょう。
特に、人に知られたくない秘密やプライベートなことは簡単に話さないよう注意が必要です。弱みを握られたり知られたくないことをバラされたりして困ることになるかもしれません。
卑怯な人への接し方を工夫しよう
卑怯な人の心理や特徴、卑怯な人への対処法を紹介しました。
もし身近に卑怯な人がいて困っているなら、適度に距離を置くのが良いでしょう。
どうしても関わる必要がある場合は、冷静に対応する、証拠を残すなど、この記事で紹介した対処法を試してみてください。
卑怯な人への接し方を工夫して、なるべく穏やかな日々を過ごしましょう。
(Shion)
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