お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

シングルマザーの恋愛はしんどい? 悩む理由や対処法 #しんどい私へ贈る処方箋

#しんどい私の処方箋

マッチングアプリの中のひと・とーま

「シングルマザーが恋愛をするのは難しい」「子どもがいるのに恋愛して、と思われるのでは……」と悩んだ経験はありませんか? 今回は、これまで1,000人の男女から恋愛に関するお悩み相談を受けてきたマッチングアプリの中のひと・とーまさんに、「シングルマザーの恋愛」について相談してみました。

生きていれば「なんか、ちょっとしんどいな」と思う瞬間もありますよね。

このシリーズでは、「恋愛」をテーマに、しんどさと向き合うための人生の処方箋を紹介。

夢見がち気質ゆえ、理想(妄想)と現実のギャップに日々もがく編集部員なみへいが、しんどさへの処方箋を求めて、その道のプロたちに話を聞いてきました!

今回処方箋を授けてくれるのは、国内大手のマッチングアプリ会社「タップル」で働きつつ、1,000人の男女から恋愛に関するお悩み相談を受けてきたマッチングアプリの中のひと・とーまさん。

ふとした言葉の中に、あなただけの処方箋が見つかるかも?

シングルマザーが恋愛に悩む理由とは

そもそもシングルマザーが恋愛に悩む理由とは、どんなものがあるのでしょうか。

(1)恋愛のやり方を忘れたから

仕事や家事・育児に日々忙しく、なかなか自分の時間が取れないことから、中には恋愛のやり方を忘れてしまったという場合も。

長らく恋愛から距離を置いた生活をしていると、気になる人ができてもアプローチの仕方が分からなかったり、そもそも恋の始め方すら忘れてしまったり、というのも無理はないかもしれません。

(2)周りの目が気になるから

「子どもがいるのに恋愛なんてして」と周りに思われるのではないかと周囲の目を気にしてしまうことで、恋愛しづらい心理状態になってしまうのも悩む理由の1つのようです。

(3)子どもに悪いと感じるから

恋人ができれば、子どもと過ごす時間が以前よりも取れなくなってしまい、寂しい思いをさせるんじゃないか。子ども以外の人に時間や思いをかけるのは、悪いことなのではないか……。

そのような、子どもに対する後ろめたさから、恋愛が難しいと感じるシングルマザーの方も少なくないようです。

恋愛がしんどいと感じる時の対処法

前段で挙げたような悩みを解消する方法はあるのでしょうか? マッチングアプリの中のひと・とーまさんに相談してみました。

恋愛のやり方を忘れた場合:とりあえず付き合ってみる

とーまさん
僕がシングルマザーの方から相談を受けてきた中で一番多いのは「恋愛のやり方を忘れた」っていうお悩みです。「どうしたらいいか分からないから、ノウハウとか調べて勉強してるんです」っていう人もいますよ。
なみへい
あ~~恋愛の仕方を忘れた、かあ……。シングルマザーに限らず、長らく恋していない人にも共通するお悩みですね。プロフェッサーとーまさんはそういう相談をされた時、どんなアドバイスをしているんですか?
とーまさん
「まず誰かと付き合ってみたら?」って言います。
なみへい
えっ、軽っ! 適当に出した答えじゃ……!?
とーまさん

なみへいさん、分かってませんね。これにはちゃんと理由があるんですよ。

そもそも、恋愛の感覚を忘れている状態でいきなり本命の人が現れても、どうしようもできないと思うんですよね。

なので、来るべき日のため男性慣れしておくんです。

好きな人やよく食事に行く相手みたいな人を作って、連絡を取ったりする中で恋愛の感覚を取り戻していくことが大事。一種のリハビリのようなものですね。

なみへい
恋愛の感覚って「あの人を見るとキュンとする~♡」みたいな感じですか?
とーまさん

それもありますが、一番は「女性として扱われる感覚を思い出す」です。社会で戦うとか、家庭を守るっていうことを第一に考えて生活しているシングルマザーの方が多いので、今は感覚が「お母さん」になっているんだと思います。

そこを男性とコミュニケーションを取って、1人の女性として扱われる機会を増やしていって、少しずつ恋愛の感覚を取り戻すんです。

なみへい
適当に出した答えじゃなかった……なんかちょっと悔しい……!

周りの目が気になる場合:まずは自分の考えを変える

なみへい
「周囲の人になんて思われるか……」と周りの目を気にして、なかなか恋愛できないというシングルマザーの方もいるようですが、それについてはどう思いますか?
とーまさん
恋愛したかったら、した方がいいですよ。というか、あなたが気にしているその「周囲の人」は、誰ですか? って思います。あなたたち親子のことを一生サポートしてくれる人ですか? 多分そうじゃないですよね?
なみへい
ふぁッ、とーまさんのこの畳み掛ける感じ……! なみへいも人目を気にするタイプなので、グサグサ刺さる……!
とーまさん

そりゃあ人目が気になるのは分かりますよ。けど、周りの目を気にしても、彼らはきっとあなたの人生を支えたり変えたりしてくれる人ではない

だったら、そういう人たちの顔色をうかがうのではなく自分の気持ちを信じて行動した方がいいと思いませんか?

なみへい
言われてみれば、確かにそうですね……! なんだか視界が開けた気がします。私、強くなれる気がしてきた……ッ!

問題は「周囲の目」ではなく「自分の目」

とーまさん

ちょっと厳しいことを言いますが「周りの目が……」と言う人ほど、自分自身が「そういう目」で人を見ているんだと思います。

自分の常識が世間の常識だと思っちゃうんです。

なみへい
自分がそういう目で見てるから、相手も自分をそう見ていると思っちゃう、とな……!?
とーまさん

はい。だから、「子どもがいるのに恋愛なんかして……と思われるのではないか」と不安になるのなら、それは自分自身がシングルマザーに対してそういう目で見ている可能性がある。

なので、周りの目が気になるっていう人は自分の見方を変えれば、周囲からの見られ方への不安も軽減されると思いますよ。

そもそも、自分が気にしすぎているだけで、周りはそこまで他人に関心があるわけではないですしね。

なみへい
わあああ! 人目を気にしィ種族・なみへいとしてはもう、言葉が刺さりすぎて倒れそうです……。そうか、「人はそこまで自分のことを気にしてない」と思うと、少し気持ちがラクになりますね。

子どもに悪いと感じる場合:子どもを理由に制約を掛けすぎない

なみへい

なみへいはもはや目から落ちるウロコがない状態ですが、最後のお悩みについても聞かせてください!

1人の女性として恋愛をしたい気持ちと、「母」であらねばという責任感がせめぎ合って、「恋をしたら子どもに申し訳ない」と後ろめたく思う方もいるようですが、その場合はどうすればいいですか?

とーまさん

お子さんの気持ち考えて、そう思ってしまうのも分かります。でも、そうやって自分自身に制約を掛けてしまうことが本当にいいことなのでしょうか?

「子どもがいるから」といろんなことを我慢している姿を見て、子どもは「自分も我慢しなくちゃ」「お母さんより幸せになっちゃいけないんだ」って思うかもしれない。親の姿をちゃんと見てますからね。

だからこそ、お子さんのためにも、後ろめたく感じたり、自分に制限を掛けすぎたりしない方がいいと、僕は思います。

お母さんも幸せであることが子どもにとっての幸せにもつながるはずですから。もちろんお子さんの気持ちを第一に考えつつ、自身の気持ちも大切にしてくださいね。

シングルマザーが恋愛をしんどいと思う本当の理由

なみへい

独身時代とは違って、子どもがいる中で恋愛するって、ものすごくたくさんの不安が生じると思っていました。

でも、とーまさんのアドバイスを聞いていると「そこまで不安に思うこともないのかも」って気にもなってきます……!

とーまさん
その“たくさんの不安”についてなんですけど、「不安です」って言う人に「何が不安ですか」って聞くと、答えられない人が結構多いんですよね。何に対して不安を抱いているのか分かってない。けど漠然と不安に思っていることがあるっていう。
なみへい
たっ、確かに。なんだかよく分からないけど不安、って思うこと私もあります。野性の勘みたいなものだと思ってました。
とーまさん
幽霊を相手にしているのと同じで、見えていないものを怖いと思っている。つまり、人は不明確なものに対して不安を抱くんです。その不明瞭な不安が、恋愛をしんどいと感じる本当の理由だと思いますよ。
なみへい
なるほど! 確かに「目に見えない恐怖」っていうのは大きいですよね……。
とーまさん

目に見えてしまえば案外大した問題でもないと思えることだって、十分にあるんですよ。

仕事もそうですけど、「問題点はこれです」って具体的に言われたら、それに対してどうアプローチしていくか考えられるじゃないですか。今回お伝えした対処法のように、理由が可視化できれば解決策だって練れるかもしれない。

だから、漠然と不安に思うのではなくて、「何に対して不安に思っているのか」を明確化しましょう。

なみへい
「不安要素集合~!」って、自分の心の棚卸しをするんですね。これはアレに対する不安、こっちはソレへの不安って。
とーまさん

うん……? たとえが独特すぎますけど、まぁニュアンスはそんな感じです。

何に対する不安なのかを突き詰めて考えていったら、「そんなに不安に感じる必要なかったな」と思って心が軽くなるんじゃないかな。

シングルマザーに恋愛は難しいと悩むあなたへの処方箋

今回、とーまさんから授かった処方箋は以下の通りです。

(取材・文:簑田奈美/マイナビウーマン編集部、イラスト:古荘風穂)

※画像はイメージです

SHARE