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疑い深い人の特徴とは? 3つの心理と上手に付き合うコツ 

武田 麻希

「疑い深い」という慣用句は、人の性質をネガティブな意味で表す際に使われる表現です。本記事では、「疑い深い」という言葉の意味や類語を紹介。また、疑い深い人の特徴や心理、上手な付き合い方などについても解説します。

「彼女は疑い深い性格だから、なかなか信用してもらえない」など、「疑い深い」という慣用句はネガティブなニュアンスとして使われることの多い表現です。

よく見聞きする言葉ではあるものの、正しい意味や使い方となると自信がない人もいるのでは?

この記事では、「疑い深い」の意味や類語、英語表現などを紹介します。

また、疑い深い人の特徴や心理、疑い深い人との付き合い方についても解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

「疑い深い」とは

まずは、「疑い深い」という言葉の意味や使い方を確認していきましょう。

「疑い深い」の意味

辞書によると、「疑い深い」という言葉は以下のように説明されています。

疑い深い(ウタガイブカイ)

[形][文]うたがひぶか・し[ク]疑う気持ちが強い。簡単に信用しない。うたぐりぶかい。「―・い質 (たち) 」

(『デジタル大辞泉』小学館)

「疑い深い」とは、人の性質を表す言葉。

疑い深い人とは、「物事に対して疑う気持ちが強く、なかなか信用しない人」を指すといえるでしょう。

「疑い深い」はネガティブな意味で使われることが多い

「疑う」という言葉は、不審に思って怪しむというニュアンスがあり、悪い意味で捉えられることが多いでしょう。

そのため「疑い深い」も同じように、ネガティブな意味でよく使われる言葉だといえます。

そのため、人に対して使う際は注意が必要です。

「疑い深い」の使い方と例文

「疑い深い」という言葉は、以下のように使われます。

例文

・彼女は疑い深い人なので、なかなか他人に心を開かない

・事実が次々と提示され、疑い深いと有名なあの教授も肯定せざるを得なかった

・慎重と言えば聞こえは良いが、疑い深い性格で少々付き合いづらい

前述の通り、「疑い深い」という言葉はネガティブな意味として使われることが多いといえます。

「疑い深い」の類語表現

「疑い深い」にはさまざまな類義語があります。

・慎重

・用心深い

・石橋を叩いて渡る

・大事を取る

・いぶかる

・疑心暗鬼

それぞれ、やや異なるニュアンスを持つため、シーンに応じて使い分けてみてください。

「疑い深い」の英語表現

「疑い深い」の英語表現には、「skeptical」「distrustful」などがあります。

例文

・She is so skeptical.
(彼女はとても疑い深い)

・a distrustful personality.
(疑い深い性格)

疑い深い人の心理3つ

疑い深い性格になるには、いくつかの理由が考えられます。

ここでは、疑い深い人に見られる特徴的な心理を紹介します。

(1)失敗することを恐れている

誰しも、失敗しないか不安に思うことはあります。

しかし、疑い深い人は失敗に対する恐れが人一倍強く、常に大きな不安を抱えているようです。

そのため、失敗を防ぎたいという気持ちが過剰に働いて、必要以上に疑ってしまうのでしょう。

(2)自信がない

前述の通り、疑い深い人は失敗することをとても不安に感じています。

そのため、特に自信がないことに関しては疑い深くなってしまう傾向があるのです。

そして、自信がないとなかなか行動に移すことができず、経験を積めないので余計に自信がない……というような、負のスパイラルに陥ってしまうこともあります。

(3)過去の経験がトラウマになっている

過去に大きな失敗をしたり、裏切られた経験があったりすると、それがトラウマとなって疑い深くなってしまうことも考えられます。

この場合、「もう同じ思いはしたくない」という気持ちから、何でも疑った目で見てしまうのでしょう。

疑い深い人の特徴7つ

続いては、疑い深い人の特徴を詳しく見ていきましょう。

(1)単独行動が好き

疑い深い人は、他人と一緒に行動するよりも、1人で行動することを好む傾向があるようです。

なかなか他人を信用できないため、「利用されるのではないか」「ペースを乱してくるのでは?」などとネガティブな感情を抱きがち。

そのため、新しい人間関係を築くのが苦手で、古い友人と狭く付き合うか、単独で行動することが多くなるのです。

(2)自分にも周りにも厳しい

疑い深い人は、できる限り失敗することを避けたいと考えています。

そのため、自分にも他人にも厳しい態度を取るのが特徴です。特に仕事では、失敗しないよう慎重に注意深く行動することが多いよう。

複数人で仕事をしている場合は、自分以外の人に対して「ちゃんと確認した?」など指摘をすることもあります。

(3)うそが嫌い

疑い深い人は「だまされるのではないか」「裏切られるのではないか」などの不安を抱えていることが多いです。

そのため、恋人や友人、職場の人などにうそをつかれると、人一倍嫌悪感を示すことがあります。

場合によっては、うそが発覚すると感情的になることもあり、余計に疑い深くなってしまう可能性があります。

(4)ネガティブに考えがち

疑い深い人は、人を疑う自分の姿にふと気づいて、自己嫌悪に陥ってしまうこともあります。

また、物事を疑ってかかってしまうあまり強い孤独を感じるなど、ネガティブ思考になりやすい傾向があります。

もしも身近に疑い深い人がいるなら、安心してもらえるような関係構築をしていくことが必要かもしれません。

(5)人を信用するのに時間がかかる

疑い深い人は、なかなかすぐに人を信用することができません。

初対面の相手に対しては、まずは疑ってかかるのが前提になってしまっている場合も。

そのため、信頼関係を築くのには少し時間がかかるといえるでしょう。

(6)失敗を未然に防ごうとする

疑い深い人は、仕事などでミスを防げるよう事前に計画を立てて、スムーズに進行していくことが得意です。

失敗を考慮して念入りにシミュレーションしているため、もしトラブルがあったとしても適切な判断ができる可能性が高いといえます。

そのため、同僚や上司から頼りにされる場面も多いでしょう。

(7)恋人を束縛する

恋愛においても疑い深くなってしまう傾向があり、恋人のことを束縛してしまう場合もあるようです。

「相手が浮気するのではないか」「心変わりするのではないか」と疑心暗鬼になってしまうこともしばしば。

それが原因で、恋人とケンカに発展してしまう可能性も考えられます。

疑い深い人と上手に付き合うコツ

疑い深い性格の人は、一見付き合いにくいと思われがち。ですがポイントを押さえれば、良い関係性を築くことはできるはずです。

最後は、疑い深い人とうまく付き合うコツを紹介します。

(1)丁寧に説明する

疑い深い人に対しては、いつも以上に丁寧に説明することを心掛けてみてください。

例えば何かを伝える時は、内容を端折ることなく、順序立てて説明することが大切。

相手が不安に感じているところを聞き出しながら、1つ1つ丁寧に解消してあげましょう。

そうすることで、あなたに対して信頼感を抱いてもらえるかもしれません。

(2)考えを正直に伝える

疑い深い人は、うそをつかれることに対して敏感です。

そのため、決してうそをつかず、あなたの考えを正直に伝えるようにしましょう。

あなたが誠意をもって対応すれば、きっと「うそがなく信頼できる人だ」と思ってもらえるはずです。

(3)相手を無理に変えようとしない

他人を変えようとすると、お互いにストレスが掛かるものです。無理に相手を変えようとしないことが非常に大切です。

「この人はこういう人なのだ」と受け入れ、一定の距離を保つのも1つの手。

お互いにとってちょうどいい関係性を維持するようにしてみましょう。

疑い深い人の特徴と心理を理解して、上手に付き合おう

疑い深い人は、他人に対してだけでなく、自分のこともネガティブに捉えてしまうことがあります。そのため、一見すると付き合いづらい人と思ってしまうかもしれません。

ただし、リスクヘッジが得意であるなど、疑い深い性格にも長所はあります。

特徴や心理をよく理解し、よい距離感で関係性を築いていきましょう。

(武田 麻希)

※画像はイメージです

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