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炭でお香を楽しむ方法。香炭を使った空薫のやり方

hasemana

香炭と呼ばれる炭を使うと、煙が少なくお香の香りを楽しむことができます。今回は、香炭を使った空薫(そらだき)のやり方を詳しく解説します。

お家でリラックスしたい時には、お香を焚くのがおすすめ。中でも、香炭と呼ばれる炭を使えば、煙が少なく香りを楽しめますよ。

今回は、香炭を使ったお香の焚き方「空薫(そらだき)」について解説します。

「香炭」を使ったお香の焚き方

「香炭(こうたん)」とは、お香と共に使う炭のこと。香炭に火をつけ、その熱を利用して間接的にお香を香らせる役割があります。

そもそも、お香の多くは直接火をつけて楽しむものです。そのため煙が多く出るので、「お部屋の壁が汚れたらどうしよう」と心配する人もいるかもしれません。

しかし、香炭を使ったお香の焚き方ならば、煙が少なく好きな香りを楽しむことができるんです。

「空薫(そらだき)」とは?

香炭の熱を利用してお香を楽しむ方法を「空薫(そらだき)」と言います。直接お香に火をつけないので、強すぎず柔らかい香りが楽しめるのが特徴です。

空薫は香りの持続時間が長いので、ゆっくりとお香を楽しみたい時におすすめです。ルームフレグランス代わりとしてもおすすめですよ。

空薫に必要な道具

空薫は、一般的なお香を焚く時よりも多くの道具が必要です。使い回しできるものがほとんどなので、お香好きの方はそろえておくと良いでしょう。

必要な物は、お香の専門店や仏壇仏具店の他、オンラインストアなどで購入できますよ。

(1)香炉(こうろ)

香炉は、中に灰を入れて使用する入れ物です。伝統的なデザインや柄の物が多く、使わない時はお部屋のインテリアとして飾っておくのも良いですね。

お部屋の雰囲気にしっくりくる物がない場合は、陶器製のマグカップなどでも代用できます。

(2)香炉灰(こうろばい)

香炉灰とは、香炉に入れて使用する灰のこと。香炉の中に灰を敷き詰めることで、お香を置く時に位置を安定させる役割があります。

また空薫をする場合には、香炉灰に伝わった香炭の熱で、お香を香らせることができますよ。

香炉灰には空薫用のものがあるので、用途に合わせて使い分けてください。

(3)香炭(こうたん)

前述の通り、空薫の火種として使う炭を、香炭と言います。

空薫をする場合は、空薫専用の香炭を使いましょう。

また、香炭にはさまざまなサイズがあるので、香炉の大きさに合わせて購入しましょう。

(4)火箸(ひばし)

空薫をする際、香炉灰を混ぜる工程があります。その時に、火箸があると便利です。火のついた香炭をつかむ時にも使用します。

(5)練香(ねりこう)

空薫には、練香もしくは印香(いんこう)を用います。練香は粉末状の原料を丸く練り固めたお香のこと。印香は、さまざまな形に押し固めたお香です。

これらは直接火をつけずに、香炭や香炉灰の熱で温めて香りを楽しむお香です。

香炭を使った空薫のやり方

ここからは、空薫のやり方を詳しく紹介します。

手順1.香炉に香炉灰を入れる

まずは、香炉の8分目くらいまで香炉灰を入れます。

香炉灰を入れたら、火箸で軽くかき混ぜておきましょう。かき混ぜることで灰が空気を含み、温まりやすくなりますよ。

手順2.香炭に火をつけ、灰に埋める

香炭に火をつけて、香炉灰の上に置きます。香炭にしっかりと火がつくまで、5分ほど待ちましょう。

しっかりと着火したら、火のついた部分を上にして、香炉灰の中に半分ほど香炭を埋めます。

この時、表面にうっすらと香炉灰をかけても良いですよ。

手順3. 練香を置く

温まった香炉灰の上に、練香もしくは印香を置きます。

しばらくたつと、ゆっくりと香りが立ち上がってきます。香りの強弱は、使う練香の数で調整できますよ。

空薫後の練香や香炉灰の処理方法

香炭の燃焼時間は、30〜60分ほど。香炭が燃え尽きたら、焚き終わりになります。

焚き終わっても練香の香りがまだ残っている場合は、次回も使うこともできます。

練香を使い回さない場合、香炭と共によく冷ましてから捨てましょう。見た目には火が消えていても、内部は高温になっている場合があるので注意してくださいね。

また、香炉灰も練香と同様に使い回しが可能です。使い回さない場合には、袋などへ入れて燃えるゴミとして処分してください。

香炭で空薫を楽しんでみませんか?

お香に興味はあるけれど、煙が多いのが心配で敬遠していた方も多いはず。そんな方は、直接お香に火をつけない「空薫」を楽しんでみませんか?

香炉や香炉灰などの道具が必要ですが、どれも基本的には使い回しが可能。本格的にお香を始めたい方や、いろいろな種類のお香を楽しみたい方におすすめです!

(hasemana)

※画像はイメージです

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