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結婚相談所のトラブルとは。あるあると入会する前の注意点

山本茉莉

結婚相談所に入会したいけれど、トラブルが多いといううわさを聞いたことがあって不安……。そんな人のために、結婚相談所でよくあるトラブルと入会する前の注意点について解説します。

結婚相談所の入会を検討しているものの、トラブルが気になって一歩を踏み出せないという方はいませんか?

今回は、結婚相談所のよくあるトラブルや、トラブルに巻き込まれた時の対処法などを解説します。

結婚相談所のよくあるトラブル例

結婚相談所で起こり得るトラブルは、サービスに関するものから費用に関するものまでさまざまです。よくあるトラブルの例を見ていきましょう。

(1)希望条件に合わない人を紹介された

結婚相談所では、マッチングの前に結婚相手の希望条件を伝えるのが基本です。しかし、希望条件に当てはまらない人ばかりを紹介されることなんてことも。希望する年齢層とかけ離れた年齢の人や、希望の年収に満たない人などを紹介されるケースです。

また、ハイスペックな人とマッチングするためには追加費用がかかることもあります。

一方で、そもそも条件が高望みであるが故に、紹介された相手が希望に合わないと感じることも少なくありません。希望条件に合わない人を紹介された時は、結婚相談所のサービスに問題があるのか、条件が高望みになっていないかを分析しましょう。

(2)紹介してもらえる人数が少なかった

実際に入会してみると、決められていた人数よりも紹介される人数が少ないことがあります。「月に5人を紹介します」と説明を受けて入会したのに、実際は5人も紹介されなかった……などはあり得る話です。

また、「決められた人数を紹介されてもお見合いにつながらない」というトラブルも起こりがちです。気になる人にお見合いを申し込んだとしても、全て断られることは少なくありません。

お見合いにたどり着けないのは業界全体でよくあることなので、入会してもお見合いできる確率は低いと考えておくのが無難です。

(3)サポート体制が不十分でほったらかしにされた

結婚相談所のサポート体制が整っていない場合、入会してもほったらかしにされることがあります。結婚相談所のスタッフは、会員へのアドバイスや結婚相手の紹介などを通して会員に寄り添い、二人三脚で成婚を目指すのが基本です。

しかし、実際には「スタッフの対応が悪くて十分なサポートを受けられなかった」と感じている人が多くいます。

これは、スタッフ1人で数十人の会員を担当することがあり、全員に適切なサービスを提供するのが難しいからだと考えられます。

入会前のカウンセリングで相性が良いスタッフに出会えたのに、入会後に担当を変えられてトラブルに発展したというケースもあります。

(4)説明不足のまま成婚料を請求された

結婚相談所のトラブル事例では、成婚料に関する内容も多く見られます。成婚料とは、成婚に対する報酬として結婚相談所に支払うお金のことで、相場はおよそ5〜30万円程度です。

成婚料がトラブルに発展しやすいのは、成婚の定義が結婚相談所によって曖昧であることが原因に挙げられます。

中には「婚約をしなくても、一定期間の交際を成婚とみなす」としている相談所もあり、何をもって成婚とするのかはっきりと分からないまま成婚料を請求されることも。

また、支払いのタイミングが原因でトラブルに発展することもあるようです。成婚料は後払いが多い中、「今なら成婚料を半額にしますよ」と言って前納を求める相談所も。

前納しても成婚できるとは限らないので、入会前に規約をよく確認するようにしましょう。

(5)中途解約しても返金してもらえなかった

結婚相談所を中途解約する際には、返金に関するトラブルが起こりやすいです。

中途解約の際の返金額や解約料は、結婚相談所によって異なります。中途解約に対応している相談所は多いですが、ルールをしっかりと確認していないと違約金を請求されることも。

(6)退会するまでに時間がかかった

結婚相談所では退会を申し出ても引き止められることが多く、退会までに時間がかかるというトラブルが起こりがちです。

「思うようなサポートが受けられなかった」「結婚相談所以外で結婚相手が見つかった」など、さまざまな理由で結婚相談所を退会しようとしても、あの手この手で継続を迫られたといった話は後を絶ちません。

(7)婚前交渉のルールに違反して強制退会となった

結婚相談所が定める婚前交渉のルールに違反した場合、結婚相談所や紹介された相手との間でトラブルが起こることがあります。婚前交渉とは、結婚する前に性交渉を行うことを指すのが一般的です。

多くの結婚相談所では、想定しない妊娠や悪質な会員の入会を防止するために婚前交渉を禁止しています。ただし、婚前交渉のルールは結婚相談所によって異なり、中には2人での旅行を婚前交渉だと定めている結婚相談所もあります。

婚前交渉のルール違反とみなされた場合は、成婚料の支払いと強制退会を求められることも。実際には成婚していないのに退会しなければならないことから、婚前交渉のルールが原因でトラブルに発展するケースは多くあります。

結婚相談所でトラブルに巻き込まれた時の対処法

結婚相談所でトラブルに巻き込まれてしまった時には、以下の対処法を参考にして解決を目指しましょう。

(1)消費生活センターに相談する

結婚相談所を利用する中でトラブルが発生したら、住んでいる地域の消費生活センターに相談するのが賢明です。消費生活センターは各都道府県に設置されていて、専門の職員に電話で相談ができます。

対面で相談したい場合は、直接会って相談できる消費生活センター窓口を利用しましょう。電話・対面相談はどちらも平日のみの対応で、休日に相談したい時はホットライン(188)に電話すると国民生活センターに自動でつながります。

(2)クーリング・オフ制度を適用する

特定商取引法で定められているクーリング・オフを適用すれば、結婚相談所の契約を解除できます。結婚相談所の契約でクーリング・オフが適用される条件は以下の通りです。

・契約期間が2カ月以上

・契約金額が5万円以上

・契約書面の受け取り日から8日以内

条件に当てはまれば契約の解除が可能で、支払った費用を全額返金してもらえます。

契約を結ぶ際にクーリング・オフについて説明されておらず、書面で契約を交わしていない場合は、8日間を経過してもクーリング・オフの適用対象です。

また、結婚相談所による脅迫や虚偽の説明があった場合も、クーリング・オフができる期間は制限されません。

(3)弁護士に相談する

自分で解決するのが難しいほどのトラブルに発展した時は、弁護士に相談するのがおすすめです。依頼には費用がかかるものの、トラブルの解決を任せられるのは大きなメリットです。

消費生活センターに相談すれば、弁護士を紹介してもらえることがあります。収入や資産に不安がある場合は、法テラスの無料の法律相談を検討しましょう。

結婚相談所選びのポイント

面倒なトラブルを回避できるかどうかは、結婚相談所の選び方にかかっています。トラブルに遭わないために、より良い結婚相談所選びのポイントを見ていきましょう。

(1)サービス内容や料金、注意点を詳しく説明してくれる

結婚相談所を選ぶ際は、サービス内容や料金の説明が分かりやすいかをチェックしましょう。さらに、その結婚相談所の強みだけではなく、注意点まで教えてくれる所なら安心といえるでしょう。

入会時の説明が不十分な場合、後になってトラブルが発生する可能性があります。

例えば、結婚相談所では新たな出会いを提供してもらえますが、必ず結婚できると約束されているわけではありません。にもかかわらず、「必ず希望の相手と結婚できる」といった言葉でメリットだけをアピールする相談所は信頼性に欠けます。

成婚を確約せず、注意点まできちんと教えてくれる相談所であれば、誠実にサポートしてもらえる可能性が高いです。

(2)会員数や成婚実績が豊富である

結婚相談所選びでは、会員数や成婚実績に注目するのも1つのポイントです。結婚相談所の質は費用に比例するものではないため、会員数や成婚実績が十分な基準に達しているかどうかを確認しましょう。

会員数が少な過ぎる結婚相談所に入会すると、高額な費用を支払っても相手を紹介してもらえない可能性があります。より良い相手に出会うためにも、会員数はしっかり確認しましょう。

一方で、会員数の多さに対してスタッフの人数が不足している場合も注意が必要です。会員数とスタッフのバランスが取れていないと、会員を増やすことに注力し過ぎており、サポート体制が整っていない可能性もあります。

(3)結婚関連の連盟・協会に加入している

結婚相談所を検討する際の基準として、連盟・協会に加入しているかをチェックしましょう。連盟や協会に加入していれば、さまざまな基準をクリアした結婚相談所であると判断できます。

結婚相談所が加入する主な連盟や協会は、以下の通りです。

・日本結婚相談協会

・日本仲人連盟

・日本結婚相談所連盟

・日本ブライダル連盟

これ以外にも、自分が利用している相談所以外の会員も紹介してもらえるコネクトシップに加入している結婚相談所を選ぶのもおすすめです。

また、結婚相手紹介サービス業に関するガイドラインに基づいたマル適マーク認証を受けているかどうかも、安全性が高い結婚相談所を選ぶための基準の1つでしょう。

(4)個人情報をきちんと管理している

より良い結婚相談所選びでは、個人情報の管理体制も大切なポイントです。個人情報の取り扱いについて規定を設けているかを確認しましょう。

個人情報保護法にきちんと従っている場合は、公式サイトやパンフレットに記載があるのが一般的です。

結婚相談所に入会する前の注意点

基本的な知識がないまま結婚相談所に入会すると、トラブルに巻き込まれる可能性が高いです。ここでは、結婚相談所に入会する前に知っておきたい注意点を解説します。

(1)特定商取引法について理解しておく

消費者が損をしないように、結婚相談所のような結婚紹介サービスには特定商取引法という法律が適用されています。

特定商取引法に該当する相談所は、中途解約やクーリング・オフについて消費者に説明する責任があります。入会前にこれらの説明がない結婚相談所には注意が必要でしょう。

(2)入会前に無料カウンセリングを受ける

結婚相談所の入会を決める前に、まずは無料のカウンセリングを受けることが大切です。カウンセリング時に契約内容などを徹底的に確認すれば、入会後のトラブルを避けられる可能性が上がります。

説明される内容だけではなく、スタッフの態度に問題がないかどうかチェックするのもポイントです。また、カウンセリングでは場の空気に飲まれて質問しにくくなることもあるため、確認すべき項目を事前にまとめておきましょう。

(3)複数の結婚相談所を比較する

結婚相談所を選ぶ際は一社に絞るのではなく、複数の相談所を比較して検討しましょう。複数の相談所の無料カウンセリングを受けると、強引に勧誘されていないか、スタッフとの相性は良いかなどに気付きやすくなります。

結婚相談所選びのポイントを押さえてトラブルを回避しよう

結婚相談所ではさまざまなトラブルが起こり得ます。

結婚相談所でトラブルに遭わないためには、安心してサポートを任せられる相談所を選ぶことが大切です。併せて、万が一トラブルに巻き込まれた時の対処法を知っておくとより安心できます。

より良い結婚相談所を選んでトラブルを回避し、スムーズに婚活を進めましょう。

(山本茉莉)

※画像はイメージです

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