共生婚とは? ルームメイトのような夫婦のメリットとデメリット
共生婚とは、異性の友達と共同生活をするような結婚の形。具体的にはどのような結婚生活になるのでしょうか? この記事では、共生婚のメリットとデメリット、注意点などを解説します。
部屋や食事、お金の管理など、別々に生活する夫婦の形があることをご存じでしょうか?
これは「共生婚」と呼ばれ、多様化している結婚の形の1つです。
今回は、共生婚のメリットやデメリット、注意点について紹介します。
恋愛の先の結婚ではなく、友情や信頼関係の先の結婚に興味がある方はぜひ参考にしてみてください。
共生婚とは?
まずは、共生婚とはどんなものなのか、基本的なことを押さえておきましょう。
共生婚とはルームシェアのような結婚
共生婚とは、婚姻届を提出して法律的に夫婦になるものの、お互いの生活には干渉せずそれぞれ自由に暮らす結婚。
基本的に生活する部屋や食事、お金の管理、生活時間などは全て別です。
そのため、結婚はしているものの、ルームメイトのような夫婦の関係性といえるでしょう。
恋愛感情やスキンシップはない
共生婚は、同じ家に暮らす仲間のような関係性。
そのため、基本的にお互いに対して恋愛感情はなく、スキンシップもないことがほとんどです。
夫婦の間に恋愛感情がなくとも、生涯を共にする信頼し合ったパートナーであるといえるでしょう。
共生婚のメリット
法律上は夫婦でありながら、同じ家で別々の生活を送る共生婚。
メリットを把握して、自分の希望する結婚スタイルについて考えてみてください。
(1)結婚しても独身のような生活ができる
共生婚の場合、結婚をしてもお互いがそれぞれに生活を送るため、独身のようなライフスタイルを実現することができます。
生活リズムやお金の使い方など、相手に合わせることによるストレスは少ないはず。
結婚しながら、独身のような自由さを得たい人にはメリットといえるでしょう。
(2)友達のような関係性が楽
共生婚は、基本的に夫婦間の恋愛感情やスキンシップがありません。
一般的な夫婦というよりは、友達のような関係性。
そのため、「好きなのに許せないところがある」「好きかどうか分からなくなってきた」など、恋愛感情を絡めた悩みはほぼないといえるでしょう。
また、お互いの生活を干渉し合わないため、フラットな関係を築きやすいともいえます。
(3)好きなだけ仕事に打ち込める
共生婚はそれぞれが別の暮らしを送るため、時間や生活ペースなどを合わせる必要がありません。
残業で帰りが遅くなったり、突然、休日出勤が決まったりしても、夫婦間のトラブルに発展する可能性は少ないはずです。
そのため、生活の中で仕事の優先度を上げたい人にとって、共生婚はメリットといえるでしょう。
共生婚のデメリット
自由でフラットな関係を築ける共生婚ですが、デメリットも存在します。
事前に把握しておいて、対処法などを話し合ってみてください。
(1)お互いの恋愛について線引きが難しい
共生婚の場合、基本的には夫婦で恋愛関係にないため、お互いの合意があれば、それぞれが恋人をつくっても問題ないことになります。
しかし、恋人の立場からすると夫や妻がいて結婚できない相手になるので、トラブルに発展する可能性も。
また、恋人を自宅に連れてきても良いのか、どこまで口を出して良いのかなどの線引きが難しいことも考えられます。
(2)子どもは望めない
共生婚は大抵の場合、夫婦間でスキンシップがありません。
そのため、2人の間に子どもができることは考えられないでしょう。
共生婚を選択するのであれば、事前に子どもを望むかどうか話し合っておく必要があります。
共生婚をする際に注意したいこと
デメリットを最小限に抑えるため、共生婚の注意点を把握して2人で話し合ってみてください。
(1)2人のルールを決めておく
食事や生活時間、お金の管理など、基本的にはそれぞれが自由に暮らしますが、同じ家で暮らす以上、最低限のルールは必要になるはず。
共有スペースの掃除、相手が体調不良の時の世話など、事前に話し合っておくことをおすすめします。
2人の家や生活をより快適なものにするためにも、お互いの意見をすり合わせてみてください。
(2)信頼関係を築いておく
恋愛感情がないからこそ、人としての信頼がより重要になってくるはずです。
これはどの夫婦についてもいえることですが、共生婚の場合は特に互いを尊重し信頼しあうことを意識したいところです。
互いが気持ちよく生活をするためにも、パートナーシップを築いていきましょう。
(3)遺産相続について決めておく
婚姻届を提出しているので法律的に夫婦と認められており、自動的に配偶者の法定相続人となります。
遺産を誰に残す予定なのかについては、相手の家族にも関わってくる問題なので、しっかりと話し合っておきましょう。
(4)子どもなど将来のことを話し合っておく
基本的にスキンシップがないため、共生婚の場合は2人で暮らしていくケースがほとんどです。
しかし、どこかのタイミングでどちらか、もしくは2人とも子どもが欲しくなることもあるかもしれません。
子どものことを含め、将来のことについて事前に話し合っておきましょう。
共生婚は事前のすり合わせが大切
形式上は夫婦でありながら、ルームメイトのような関係性の共生婚。
結婚後も、お互いに自分のライフスタイルを継続できるため、自由に生活できる点がメリットです。
ただし、将来的に子どもが欲しくなったりすることも考えられます。
共生婚のデメリットを最小限にするためにも、事前に2人の価値観をすり合わせ、信頼関係を築いていくことが大切でしょう。
(たむたむ)
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