週末婚とは? メリットとデメリット、注意点を解説
結婚してもお互いのライフスタイルを大きく変えたくない……。そんなふうに考える人にぴったりなのが週末婚です。この記事では、週末婚のメリットやデメリット、注意点について解説します。
一般的に結婚というと、「一緒に暮らしている2人」をイメージする人も多いでしょう。
しかし最近では、週末だけ夫婦で一緒に暮らす「週末婚」を選ぶ人たちも増えています。
この記事では、週末婚のメリットやデメリット、注意点について紹介します。
週末婚とは?
週末婚を題材にしたドラマが制作されるなど、夫婦の在り方は日々多様化しています。
まずは、週末婚とはどのようなものなのか、基本的なことを押さえておきましょう。
週末婚とは週末だけ生活を共にする結婚
週末婚とはその名の通り、週末だけ夫婦で共同生活を送る結婚の形です。
平日はお互いが別の場所で生活を送っていますが、婚姻届を提出しているので、法律上夫婦と認められています。
生活の基盤となる家がそれぞれにあるので、大きなくくりでは別居婚の1つといえるでしょう。
週末婚が始まるきっかけは単身赴任や転勤など
週末婚というスタイルを選ぶきっかけの多くは、どちらかの単身赴任や転勤などが挙げられます。
どちらも自身のキャリア設計をしている場合、相手の仕事に合わせて自分の仕事を変えるのが難しいこともあるでしょう。
それぞれのライフスタイルや仕事を尊重したいからこそ、平日は別々に暮らす選択をするのです。
週末婚のメリット
実際に、週末婚にはどのようなメリットがあるのでしょうか?
理想の結婚生活をかなえられそうか、考えるヒントにしてみてください。
(1)1人の時間を確保できる
夫婦で一緒に暮らすとなるど、どうしても1人の時間は確保しづらくなるでしょう。
食事の時間や寝る時間、家事の分担など、これまでの生活ペースを維持するのが難しい場合も。
その点、週末婚ならお互いの時間を確保することができます。
一定の距離を保って、干渉しすぎない生活を求める夫婦には、週末婚が向いているかもしれません。
(2)恋人のように新鮮な気持ちを感じられる
ずっと生活を共にしていると、だんだんと慣れが出て新鮮味は薄れていくかもしれません。
ですが、平日はお互い別で暮らしていると、週末に会った時、恋人同士のような気持ちを感じられるでしょう。
結婚をしても、恋人のような気持ちのまま過ごせるのは、週末婚のメリットといえます。
(3)お互いが仕事に打ち込める
夫か妻のどちらかが転勤になった場合、一方が仕事を諦めなくてはならないケースもあります。
ですが、そうなるとどちらかは自身のキャリア設計を見直す必要が出てきますよね。
週末婚であれば、仕事をしている平日はそれぞれの暮らしをすることになるので、仕事に打ち込んでキャリア形成することができます。
結婚による退社を選択しなくてもいいというのは、キャリアアップを目指す人にとってメリットといえるでしょう。
週末婚のデメリット
平日の自由度が高い週末婚ですが、もちろんデメリットも存在します。
週末婚ならではのデメリットを把握して、後悔のない選択をしましょう。
(1)金銭的な負担が大きくなる
夫婦で共同生活を送っている場合は、家賃や生活費を2人で分けることができます。
しかし、お互いが別の暮らしをしていると家賃や生活費は単純計算で2倍に。
収入に余裕があれば問題ないですが、コスパが良いとはいえないでしょう。
また、お互いの貯蓄に関して把握しにくいので、ライフプランを立てる上で困ることがあるかもしれません。
(2)コミュニケーションの時間が少なくなる
一緒に暮らしている夫婦に比べると、2人で過ごす時間は短くなるので、夫婦間のコミュニケーションが不足するケースもあるでしょう。
直接顔を見合わせる機会が少ないと、認識のズレが生じることも。
小さな誤解から大きなすれ違いに発展しないよう、注意する必要がありそうです。
(3)浮気の危険性がある
基本的に平日は別の場所で暮らしていくので、相手の行動を把握するのは難しいでしょう。
そのため、浮気の危険性があり、なかなか気づけないということも考えられます。
相手の日常に不安を感じる場合、週末婚の自由さが逆にデメリットになることもあります。
(4)子育ての分担が難しい
2人の間に子どもがいる場合、子育ての分担が難しくなる可能性もあります。
夫婦2人だけの場合は週末婚に感じるメリットが多くても、子どもがいる場合は、また状況が変わるかもしれません。
そのため、家族の形に合わせてライフスタイルを見直す夫婦もいるようです。
週末婚を選択する時の注意点
週末婚のメリットとデメリットが把握できたところで、円滑な結婚生活を送るための注意点を解説します。
週末婚を検討している方は、以下を参考に話し合いを進めてみてくださいね。
(1)双方が週末婚に同意していることを書面に残す
週末だけ夫婦生活を送る結婚に、お互いが同意していることを書面で残しておくことが大切です。
会話の中ですり合わせができていたつもりでも、後々誤解が生じた時、大きなトラブルになりかねません。
どんな生活スタイルで、いつまで週末婚を続けるかなど、改めて確認し合う意味でもしっかりと書面に記録しておきましょう。
(2)連絡や会う頻度について決めておく
週末以外は別々に生活する分、コミュニケーションの取り方を工夫する必要があります。
「週末婚」といえど、どのくらいの頻度で連絡を取り合い、どのくらいの頻度で会うのかなど、お互いの希望をすり合わせておきましょう。
どちらか一方に不満や負担が掛からないよう、基本ルールをつくってみてください。
(3)子どもができた場合について話し合う
週末婚の場合、子育てをどのように進めるかが論点の1つになってきます。
もし、2人の間に子どもができた時、週末婚のスタイルを続けるのか否か、どちらがメインで子育てをするのかなど、具体的に話し合っておくのがおすすめです。
また、お互いの仕事の都合で一時的に週末婚を選択している場合は、いつ頃に子どもを望むのかもすり合わせておくと良いでしょう。
週末婚は事前の話し合いと信頼関係がカギ
仕事がある平日は別の家で暮らし、週末だけ生活を共にする週末婚。
お互いの仕事やライフスタイルを尊重できる反面、生活費の負担や浮気の可能性など、不安に感じるポイントもあるでしょう。
よく話し合い、ぜひ2人が理想とする生活を実現させてくださいね。
(たむたむ)
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