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「ヲチ」とはどういう意味? 語源や注意点まで徹底解説

上色ゆるり

「ヲチ」とは、ネット掲示板やSNSでよく使われているネットスラングの1つ。今回は、「ヲチ」の意味について解説します。意味を知らずに使ってしまうと批判される恐れもあるので、正しい知識を身につけておきましょう。

インターネットでコミュニケーションをとる際、ネットスラングと呼ばれる独特な言葉を使うことがありますよね。「ヲチ」もその1つで、ネット掲示板やSNSなどで登場します。

ただし「ヲチ」という言葉は、マイナスのイメージで捉えられる場合があるので、間違って使ってしまうと批判されることになりかねません。

今回は「ヲチ」の意味や使い方、注意点を解説しますので正しい知識を身につけておきましょう。

「ヲチ」とは? 言葉の意味と由来を解説

まずは、「ヲチ」の意味ついて解説します。語源も紹介するので、「ヲチ」が何のことなのか分からない、という人はぜひチェックしてみてくださいね。

「ヲチ」の意味

「ヲチ」とは、「影から観察すること」「監視すること」という意味。SNSやネット掲示板などで頻繁に使われている、ネット用語の1つです。

主に個人や企業・メディアなどさまざまな事柄を対象に、観察または監視することを「ヲチ」といいます。また、その対象について議論することまでを含んで「ヲチ」という場合もあります。

例えば、ある著名人が日常生活に関することをSNSに投稿したとします。その投稿をコピーし、ネット掲示板に貼り付けて議論する、そのような行為を「ヲチ」と言います。

「ヲチ」は、対象を批判したり非難したりするなど、ネガティブな意味で議論する場合が多いため、あまり良い行為ではないとされています。

「ヲチ」の語源

「ヲチ」という言葉は、英語の「Watch(ウォッチ)」から来ています。

元々は単純に、個人や企業、メディアなどを影から観察すること、監視することを指す言葉として使われていました。

しかし、インターネットが普及するにつれ、徐々に「影で批判する」といったネガディブな意味合いで使われるようになっていったようです。

「ヲチ」の使い方と例文

「ヲチ」は、「ヲチする」「ヲチられる」といった言い回しで使うことが多いです。自分が監視することを「ヲチする」、自分が監視されることを「ヲチられる」と言います。

では実際にどのように使われているのか、いくつか例文を紹介します。

例文

ヲチするために、新しくアカウントを作ろうかなと思っている。

・1年くらいずっとヲチしてたけど、流石に疲れたわ。

・確信はないけれど、私のアカウント誰かにヲチられてる気がする。

「ヲチ」という行為における注意点

ヲチする行為は、監視する対象の人、企業、団体の目に触れぬよう、影でこっそりと行うのが鉄則とされています。

対象のSNSやブログなどに、相手を傷つけるような内容のコメントをしたり、メッセージを送りつけたりする行為はタブーです。個人情報をネット上に晒すといった行動も、迷惑行為と見なされるでしょう。

インターネット掲示板「2ちゃんねる」(現在の「5ちゃんねる」)では、このような行為は禁止されています。最悪の場合、名誉毀損などで訴えられる可能性もあるので、安易に「ヲチ」行為をしない方が良いでしょう。

また、ネット掲示板やSNSに書かれている「ヲチ」は、不確定な情報が多いです。中には、全くのうその情報もあるので、鵜呑みにしないようにしましょう。

「ヲチ」を使った関連語の紹介

SNSやネット掲示板では、「ヲチ」を使ったネット用語が頻繁に登場します。ここでは、中でも使われることの多い、4つの関連語を紹介していきます。

ヲチスレ

「ヲチスレ」とは、「ヲチ」と「スレッド」の2つの単語を組み合わせた言葉。とある人物や物事を監視の対象にし、議論し合うために設けられたネット掲示板のスレッドを指します。

以前は、政治家や芸能人などの著名人が対象となる場合が多かったようですが、最近ではYouTuberなど、ネット上で有名な人に関する「ヲチスレ」も増えてきています。

ヲチ案件

「ヲチ案件」とは、これからどうなって行くのか、今後の展開を観察、監視したくなるような話題のことを指します。テレビやネットで有名な人の問題行動、スキャンダルなどを対象に、「ヲチ案件」として取り上げられることが多いようです。

ヲチャ・ヲチャー

「ヲチャ」とは、「ヲチ」をする人のこと。とある人物、団体、物事を監視する人、監視してSNSやネット掲示板で議論する人のことを指します。語源は英語の「Watcher」で、「ヲチャー」と表記される場合もあります。

弗(ドル)

「弗(ドル)」とは、「ヲチ」行為をされる対象の人物を指します。「アイドル」という言葉が語源です。

ヲチする側の人を「ヲチャ」もしくは「ヲチャー」、ヲチられる側の人を「ドル」というように、セットで覚えておくと良いでしょう。

ちなみにネットでは、監視の対象である人、つまり「弗(ドル)」の行動を「踊る」といいます。痛々しい、面白おかしいと相手を蔑むニュアンスが含まれている言葉なので、安易に使わない方が無難です。

マナーとモラルを守ることが大切

ネット用語には、気持ちを明確に伝えられる表現や、会話に面白みが出る表現など、便利な言葉がたくさんあります。しかし一方で、使い方に気をつけなければならない、ネガティブな意味の言葉も多数存在します。

今回の「ヲチ」もそのうちの1つで、使い方には十分注意が必要です。たとえ悪気がなく、ネタとして発言したとしても、相手を傷つけてしまうことがあります。

大きなトラブルへと発展する可能性もあるので、ネット用語を使ってコミュニケーションを取る場合は、マナーとモラルを守ることが大切です。

(上色ゆるり)

※画像はイメージです

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