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すぐ使える「感謝の言葉」とは? 使い方と例文集

Sai

感謝の言葉をちゃんと伝えられていますか? さまざまな伝え方があるため、正しく表現できているか不安な人は多いでしょう。今回はビジネス系ライターのSaiさんに、場面や相手との関係に合わせた正しい感謝の表現を解説してもらいます。

ビジネスシーンにて、上司や取引先に感謝の気持ちを伝えることは頻繁にあるもの。しかし、いろいろな感謝の言葉があるため、正しく気持ちを表現できているか心配な人は多いのではないでしょうか?

そこで今回は、ビジネスシーンで使える、場面・相手との関係に合わせた正しい感謝の言葉をいくつか紹介。これらの表現を用いて、気持ちを届けましょう。

感謝はなぜ必要?

社会に出ると、ほとんどの人が周囲の人との関わりの中で過ごすため、感謝をする機会というのは無数にあるものです。しかし、そもそもなぜ感謝することが重要なのか、その意味を考えたことがないという人もいるでしょう。

実は、感謝は社会と個人それぞれにポジティブな影響を与えるものであるとされています。周りの人と深い関係を築いたり、人生に対する満足感や幸福度が上げたりするのに役立つのが感謝です。

実際、感謝されることやすることで周囲との結束の固さを再認識したり、お互いに助け合うことが増えて満足度が高まったりした経験があるという人は多いでしょう。

自分にも周囲にもポジティブな結果を引き起こす感謝は、ビジネスパーソンにとってなくてはならないものなのです。

相手別・ビジネスでも使える感謝の言葉例

周囲の人にも自分にも良い影響を及ぼすものの、言葉選びを間違ってしまったり形式的になりやすかったりする感謝の言葉。

感謝の効果を最大限に生かすためにも、場面に合った適切な感謝の言葉をいくつか知っておきたいところですよね。

ここからは、さまざまなシーンで使える感謝の言葉を、伝える場面や相手との関係性ごとに詳しく紹介します。

ややカジュアルな感謝の言葉

目上の人には敬意を込める必要がある感謝の言葉ですが、親しい上司や同僚などにも同じ言葉を使うと少し堅くなりすぎてしまう可能性があります。

相手によっては距離があるように感じてしまう人もいるため、立場が同じだったりある程度信頼関係が築けていたりする相手であれば、ややカジュアルな言葉を使っても問題はありません。

具体的には、「おかげさまで助かりました」とか「感謝の気持ちでいっぱいです」などが望ましい表現となります。

例文

おかげさまで無事に契約を取ることができました。

・いつも助けていただき、感謝の気持ちでいっぱいです

・代わりに対応していただき、恩に着ます

・昨日は遅くまで教えてくださり本当にありがとうございました

・一緒に資料を確認していただいて、本当に助かりました

丁寧な表現の感謝の言葉

感謝の言葉をビジネスメールや手紙などの文章で伝えたり、顔見知り程度の上司相手に伝えたりする場合は、カジュアルな表現は避ける必要があります。

また、関係が深い人であっても取引先の相手などに対しては、丁寧な感謝の表現を使った方が良いでしょう。

具体的には、「恐縮です」「拝謝申し上げます」「お礼申し上げます」などが丁寧な感謝の言葉に当たります。

例文で詳しく確認しておきましょう。

例文

・スケジュールを調整していただき、恐縮でございます

・誠にありがたく厚くお礼申し上げます。

・お気遣い、とてもうれしく存じます

・ご承諾いただき拝謝申し上げます

・ご指摘・ご指導いただきましてありがたい限りです

・今回のプロジェクトにご参加いただいたこと、ただただ感謝しております

最もフォーマルな感謝の言葉

かなり目上の人やまだ関係が深くない取引先などには、かしこまった表現を使い、深い感謝の気持ちを表す必要があります。

例えば、「ご厚情を賜り深謝申し上げます」や「恐縮至極に存じます」などがフォーマルな感謝の言葉の一例です。

相手に失礼な印象を与えないようにするためにも、例文を確認しておきましょう。

例文

・平素は格段のご厚情を賜り深謝申し上げます

・身に余るお言葉をいただき、恐縮至極に存じます

・過分なるご厚情を賜り、心より御礼申し上げます

・詳細な説明をしていただき重ねて御礼申し上げます

・過分なるご配慮を賜り、衷心より御礼申し上げます

感謝の気持ちを伝える時の注意事項

自分だけではなく周囲の人にも良い影響を与える感謝ですが、ただやみくもに謝意を伝えれば良いというわけではありません。

ここからは、感謝の気持ちを伝える時に意識したい注意事項を紹介します。

(1)相手との関係に合わせて使う言葉を変える

例でも紹介した通り、感謝の言葉は、相手との関係や年齢・立場などによって変えていく必要があります。

例えば、上司が手間や労力を惜しまず業務内容に関して説明してくれたのに、「参考になりました」などと無機質に伝えると「上から目線で失礼な人だ」と思われかねません。

目上の人に指導や教えを受けた場合は相手を立てる必要があるため、この場合は「大変勉強になりました」とか「見習わせていただきます」などと温度感のこもった表現で伝えるのが賢明でしょう。

相手との関係性により敬意を込めたり、失礼にならない態度を取るよう心がけたりすることは、ビジネスシーンで感謝を伝える場合に必ず意識すべきことです。

(2)なぜ感謝しているのか具体的に伝える

感謝の言葉と聞くとどうしても「ありがとうございます」を思い浮かべる人が多いと思いますが、同じ言葉ばかりを多用することはおすすめできません。

どこでも誰に対してでも「ありがとうございます」ばかり言っていると、儀礼的だと捉えられやすく、感謝の念をしっかりと伝えることができないでしょう。

感謝の気持ちを伝える時は、「何に対して感謝しているのか」や「なぜ感謝しているのか」を自分の言葉でできるだけ具体的に伝えるようにする必要があります。

【番外編】ビジネスシーンで使える感謝の英語表現

海外支社や海外の取引先と頻繁にやり取りをする場合、英語で感謝の言葉を伝える場面もあるでしょう。最後に、英語表現もいくつか覚えておきましょう。

英語での感謝の言葉というと「Thanks」を思い浮かべる人が多いかもしれませんが、ビジネスでは「Thanks」はフランクすぎる印象があります。

代わりに「Thank you(very much)」を使うか、「appreciate」や「grateful」といった表現も好ましいとされているので、例文でしっかり確認しておきましょう。

例文

Thank you for your thoughtfulness.(お心遣いに感謝致します)

Thank you very much for your cooperation.(ご協力誠に感謝致します)

・I really appreciate your quick response.(迅速なご返信に本当に感謝致します)

・I am grateful for your support.(あなたのサポートに感謝致します)

・I greatly appreciate that you take your time to see me.(お時間を取っていただき心より感謝致します)

シーンや相手に合わせて正しく感謝の言葉を述べよう

自分にも周囲にもポジティブな影響を与え、社会で過ごす上で欠かせないものである感謝の言葉。職場で同僚や上司などに謝意を伝えるシーンは多いと思いますが、上手な伝え方が分からない人もいるでしょう。

しかし、感謝の気持ちを伝える時の注意点をしっかりと把握し、場面や相手に合った適切な言葉を使えば、感謝の意を正しく周囲の人に表すことができます。

シーン別の例文や英語表現なども確認しておき、上手に感謝の言葉を伝えられる人になりましょう。

(Sai)

※画像はイメージです

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