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「仕事ができる人」の特徴や習慣とは? できない人との違いも紹介

中谷充宏(キャリアカウンセラー)

「仕事ができる人になりたい」と思ったことはありませんか? 今回はキャリアカウンセラーの中谷充宏さんに、仕事ができる人の特徴や習慣、仕事ができない人との違い、仕事ができる人になるためのポイントを教えてもらいました。

「仕事ができる人」と聞いて、みなさんはどんな人物像をイメージしますか?

一言で「仕事ができる人」といっても、各人のとらえ方で違う場合もあります。

そこで今回は「仕事ができる人」について、解説していきます。

そもそも「仕事ができる人」とは?

そもそも「仕事ができる人」とは、どんな人でしょうか?

私が思うに、それは端的に言うと「仕事上で結果を出す人」だと考えます。

例えば、高学歴や高難易度資格を保有している人がいたとしても、それが仕事上の成果に結び付いていないと、「仕事ができる人」とはみなされづらいです。

また、物腰が柔らかく愛嬌があって、職場では非常にかわいがられている存在であっても、やはり仕事上の成果を上げることができていないと、「いい人なんだけど、仕事はね……」と評価されてしまいます。

そのため、このコラムでは「仕事ができる人」=「仕事上で結果を出す人」と定義して、解説していきます。

「仕事ができる人」の特徴

ここでは、「仕事ができる人」の特徴を、具体的に5つに絞って紹介します。

(1)効率化を徹底している

前述の通り、仕事ができる人とは「仕事上で結果を出す人」と定義しましたが、少し補足すると、「決められた時間の中で最大の成果を出す」というように、前提条件として「時間」という概念があります。

「結果は出すけれど毎日遅くまで働いている人」というのは、「仕事ができる人」ではないのです。

時間内で最大の成果を出すためには、効率化が必須です。

例えば、パソコン作業だったら、マウスを極力使わないよう、キーボードのショートカットキーをマスターするなど、仕事ができる人はそういったコンマ1秒を削る努力を怠りません。

(2)優先順位付けができる

限られた時間の中で成果を出すためには、何を優先して何を後に回すかは、最も重要な要素の1つです。

また、どの程度のクオリティーやボリュームが必要なのかの見極めも重要。例えば、ある資料作りを任されたとして、数十ページに及ぶものを作成しても、依頼主としては「1枚にまとめてほしかった」ということもよくあります。

仕事ができる人は、そうした優先順位付け、進め方を見極める力に長けています。

(3)期限管理ができている

ビジネスの世界ですから、もし納期に遅延したら、報酬はもらえず、もっと深刻な事態に発展してしまう危険性もあります。

仕事ができる人は、そういった可能性まで考慮した上で、確実に期限に間に合わせるため、普段から計画性と余裕を持って仕事に取り組んでいます。

(4)周囲を巻き込む力がある

仕事で成果を出すためには、1人の力だけでは難しいケースが大半です。

仕事ができる人は、周りの人と協調しながら業務を進めることができます。また、普段からそういった協力のお願いができるような関係性を構築できています。

(5)結果にこだわる

どの業界であっても、プロ意識が高い人ほど、結果にこだわりますよね。

結果に執着するからこそ、目標に未達だった場合に、過去を反省した上で次につながる改善策に着手し、着実に結果につなげていくことができます。

参考記事はこちら▼

仕事ができる人にはいくつかの特徴があります。10の質問で、あなたは仕事ができる人かどうかを診断します

「仕事ができる人」と「仕事ができない人」の違いとは?

「仕事ができる人」とは逆に、「仕事ができない人」もいます。

ここでは「仕事ができる人」と「仕事ができない人」の違いを解説します。

(1)やる気の有無

そもそも仕事に対するモチベーションが乏しい、という人は一定数います。

採用選考時には、スキルや経験をきちんと見極めますので、仕事ができる条件は整っているはずなのです。

しかし、入社してしばらくすると、仕事に対して真剣に向き合わない、真面目に頑張ろうとしない、というケースも発生します。

(2)言い訳するかしないか

他責傾向が強く、やれない理由を探すのが習慣化している人もいます。

「私がミスをしたのは、上司がきちんと教えてくれなかったからだ」「こんなバージョンの古いパソコンでは、成果が上がるわけがない」など、常にできない理由を他に求めます。

(3)積極性があるかないか

何事も受け身で自発的に行動しない、という人もいます。

そうなると、任される仕事も限定的になり、ついには仕事が回ってこなくなり、職場内で浮いてしまうという悪循環にはまりがちです。

(4)責任感があるかないか

何かしらのミスや不具合が起こった際に、「そうなるとは思いませんでした」「初めて知りました」と開き直る人がいます。

事前に気付いていたなら、報告・連絡・相談をすべきですし、自身の確認不足、チェック不足が原因なら、反省を次に生かすべきです。

しかし、開き直ってしまうタイプは、責任感や自覚に欠けるため、そうした考えに至らない傾向にあります。

(5)続けることができるかどうか

ミスなどの責任を問われそうになると、それを徹底的に回避しようとし、最悪の場合「じゃあ、辞めます」と会社を去っていきます。

こうした退職の繰り返しで、転職回数が異常に多くなっている人も中にはいます。

「仕事ができる人」が習慣にしている10のこと

「仕事ができる人」には、その成果を出すための地道な取り組みがあります。

その習慣は人によってそれぞれですが、ここでは共通しているものをピックアップして解説してきます。

これらを参考に、自分の仕事の習慣に取り入れてみてはいかがでしょうか?

(1)事前準備を怠らない

「段取り八分・仕事二分」という言葉があります。これは、物事を進める上で、事前準備がどれほど重要かということを表す言葉です。

仕事ができる人には、仕事に取り掛かる前に、机の上をきちんと整理しておいたり、今日やるべきタスクリストを作成したり、その中の優先順位付けを済ませておいたり、という習慣が身に付いています。

(2)体調管理の徹底

どんなに仕事ができる人でも、体調不良ならパフォーマンスが低下してしまいます。

そのため、日常からコンディションに気を使っています。

(3)復習を怠らない

仕事ができる人は、一度聞いた話を何度も聞きません。手帳やPCに記録しておいて、後できちんと復習しているからです。

また、必要に応じて関連する書籍を購入し、知識を補完していたりもします。

(4)着手が早い

未経験だったり面倒だったりすると、どうしても着手するのが面倒で、後回しにしがちです。しかし、遅らせれば遅らせるほど、不利な状況になります。

仕事ができる人はそのことを理解しているので、まずは行動に移して、全体をつかむように意識しています。

(5)話を聴く

せっかく完遂した仕事なのに、双方の認識が違っていて無駄な努力に終わった、ということもありますよね。

そんな事態を回避するため、仕事ができる人は、自分の主張を一方的に展開するよりも、相手の話を傾聴することに重点を置いています。

(6)余裕を持つ

仕事ができる人は、心にも時間にも余裕を持つように心掛けています。

余裕がないからこそミスを誘発するということを、経験上よく知っているからです。

(7)敵を作らない

社内でも取引先でも、敵を作ると協力してもらえずに、足を引っ張られ、仕事がうまくいかないことを知っています。

相性が悪く、プライベートでは絶対に付き合わない人であっても、仕事だと割り切って、良好な関係性を構築・維持するようにしています。

(8)仕事を楽しむ

仕事とは、面倒だったり単純作業だったりと、楽しくないことが大半なのかもしれません。

仕事ができる人は、例えば「1件につき○分で終わらせる。これがちゃんとできたらご褒美としてランチはお寿司にする」といったゲーム性を取り入れたりして、楽しむようにしています。

(9)感情をコントロールする

「短気は損気」という言葉の通りで、仕事ができる人は一時期の感情に流されずに、きちんと感情をコントロールするようにしています。

(10)ストレスをため込まない

仕事ができる人は、蓄積されたストレスが心身共に大きな悪影響を及ぼすことを熟知しています。

そのため、ため込んだストレスを、自分なりのやり方で発散するように努めています。

「仕事ができる人」になるためのポイント

それでは、実際に自分が「仕事ができる人」になるにはどうしたら良いのでしょうか?

ここでは、そのためのポイントを紹介します。

(1)意識を変えること

まず、自分の仕事には責任を持ち、逃げないことです。

できていない人は、腹を決めて仕事に向き合うことから始めましょう。

(2)職場内のできる人をまねてみること

「あの人は仕事ができるな」と思う人を探してみましょう。

そして、その人たちの行動やしぐさ、思考を観察し、少しずつで良いので自身の中に取り入れてみましょう。

(3)積極的にチャレンジすること

チャンスがあれば、未経験の仕事でも自分に任せてもらえるように働きかけてみましょう。

そうした主体的、自発的な動きの積み重ねが、成果を出すことにつながっていきます。

(4)コミュニケーションをこまめに行うこと

ミスや不具合は、職場内のコミュニケーション不足に起因するものも多いです。

せっかく頑張った仕事が報われない、という事態を避けるためにも、報告・連絡・相談も含め、普段からこまめに周囲とコミュニケーションをとるようにしましょう。

(5)体調管理を徹底すること

健康は全ての基礎です。

だからこそ、普段から十分な睡眠時間を確保し、栄養バランスのとれた食事を取る、適度な運動を続ける、といった心掛けも大事です。

まずはちょっとした行動を変えることから

今は「仕事ができる人」であっても、一朝一夕でなれたわけではありません。みんな、地道な努力の積み重ねによって、そこにたどり着いたのです。

そういった意味では、今「仕事ができない人」であっても、「仕事ができる人」になれる可能性は十分にあります。

このコラムを読んで、参考になる点があれば、ぜひ自身の中に取り組んでみてください。

(中谷充宏)

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※画像はイメージです

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