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強い心を持つ人の特徴とは。メンタルを強くする6つの方法

大塚統子(心理カウンセラー)

強い心で信念を貫いたり、物事に立ち向かっている人を見ると、憧れますよね。どうすればそのように強くいられるのでしょうか。今回は、心理カウンセラーの大塚統子さんに強い心の持ち主の特徴や、強い心を持つメリット&方法を伺いました。

第一線で活躍するアスリートのように、強い心で信念を貫き、つまずいてもくじけずに何度も立ち上がり、課題を克服していく姿は魅力的に映るでしょう。

強い心はどうすれば手に入るのでしょうか。今回は、強い心を持つ人たちの特徴や、強い心を持つ方法について紹介していきます。

強い心とは

心の強度は明確に測れるものではありませんが、強い・弱いと表現されます。

強い心とは、打たれ強く、ささいなことではくじけない心を指す場合が多いです。また、ブレない自分の軸がある人や、信念を貫ける人に対して「心が強い」と言うこともあります。

同時に注目したいのは、「レジリエンス」といわれる「落ち込んでも回復する力」「ストレスに感じた時に柔軟に自分を変える力」です。強い心を持つには、このレジリエンスを兼ね備えることも重要といえるでしょう。

強い心を持つ人の特徴

強い心を持つ人は、ただ単に信念があるだけではありません。心を強く保つための考え方や、人との関わり方を身に付けていることが多いです。

強い心の持ち主の特徴を詳しく紹介します。

(1)簡単に諦めない

できなかったからといって簡単に諦めず、何度でもチャレンジする意欲があります。行動するからこそ課題を克服でき、その結果、自分に対してゆるぎない自信を持つことも可能なのです。

(2)嫌われる勇気がある

「人からどう思われるか?」を気にしていると、他人に左右されることがあります。嫌われる勇気を持っていると、どんな時でも自分の意見を堂々と述べられ、「強い心を持っている」と評されるでしょう。

(3)他人と自分を比べない

「人は人」「自分は自分」と線引きがあって、他人と比較して一喜一憂することも少ないでしょう。心の強い人は、自分自身をライバルとする傾向にあります。

(4)上手にストレスを発散する

うまくいかない時は誰にでもあります。その時、強い心を持つ人は、まず今後の課題を見付け、次に自分で上手に気分転換します。自分に合ったストレスの発散方法をよく知っているのです。ストレスをため込まないので、前向きな考えを持ちやすくなります。

(5)感情に振り回されず自己解決できる

強い心を持つ人は、自分が嫌だと思ったことを「誰かのせい」「何かのせい」にせず、「自分に課題がある」と考える傾向があります。自身の感情を切り捨てず、かといって振り回されないように、自分の感情に対して責任が持てています。

(6)ポジティブな動機がある

「怒られないように」「失敗しないように」など、怖れや不安が動機の行動は長続きしない傾向にあります。

強い心を持つ人は、「もっと現状を良くしたい」「誰かに何かをしてあげたい」といったポジティブな感情を動機に行動していることが多いです。

(7)等身大の自分を受け入れている

弱さも含めて「これが自分自身」と受け止め、そのことで自らを責めることは少ないでしょう。また、現在の自分からより成長するために、必要があれば自分を変えていく柔軟さを持っているところもあります。

(8)有言実行で努力できる

目標を宣言し、計画を立てて実行し、自分に可能なあらゆる努力をするのも特徴です。やれるだけのことをして、出た結果は厳粛に受け止めるでしょう。言い訳をしない潔さもあります。

(9)今に集中できる

過去の失敗を後悔したり、未来の不安におびえたりしていると、目の前のことに集中できなくなりやすいですが、強い心を持つ人は「今」をどうするかに焦点を当てていくよう心掛けている人が多いです。

(10)素直に感謝できる

自分の不十分さを認める強さがあるからこそ、周りの人の協力や応援に素直に感謝することができます。他人を尊重する謙虚さもあるでしょう。

(11)生活習慣が整っている

強い心には、健康も重要です。強い心を持っている人は、生活習慣に気を配っている人が多いです。

強い心を持つことのメリット

心が強いと得られるものは何でしょうか。強い心でいることのメリットを4つ紹介します。

(1)夢を実現させやすい

夢が実現するまで諦めないでチャレンジを続けるような心の強い人は、成功を手に入れやすいでしょう。また、信念を貫いて頑張る姿は、周囲からの応援を得ることも多いです。

(2)意思疎通がスムーズになる

心が強いと、人の顔色をうかがって自分の意見を変えることがなく、反対されてもくじけにくいでしょう。ハッキリと自己主張をするので、周囲からも分かりやすい人になり、意思疎通がしやすくなるでしょう。

(3)悩む時間が短くなる

人間は全く悩まなくなることはありません。それでも、強い心を持つ人は合理的に考える傾向があり、気持ちの切り替えも早く、悩む時間が少なくて済むでしょう。

(4)ストレスに強くなる

心の強い人は、嫌われる勇気があったり、人と自分を比べなかったりするため、ささいなことはあまり気にしない傾向があります。また、気苦労があっても上手に発散できるので、ストレスに強いといえるでしょう。

参考記事はこちら▼

あなたのメンタルは豆腐のようにボロボロ? それとも強い? メンタルの強度を診断します。

強い心を持つ方法

最後に「強い心がほしい!」「強い心になるにはどうしたらいいの?」という方に向け、6つの方法を紹介します。

(1)生活習慣を整える

強い心を持つには心の健康が大事。心が健康を保つには、睡眠が足りている、必要な栄養が取れている、一定の生活リズムがあるなど、生活習慣を整えることが重要です。また、運動して体を鍛えるのも、強くしなやかな心を育てるのに大切なことです。

(2)自分を好きでいる

自分の良いところも悪いところも含めて「それが自分」です。ありのままを全部肯定しましょう。自分を好きでいられると、心は強くなっていくでしょう。

(3)原因ではなく方法を探す

「なぜできないのだろう?」と原因を考えるのをやめて、「どうしたらできるのだろう?」と実現の方法を考えることに時間を使うと、考え方がポジティブになるでしょう。

(4)全ての出来事から学びを得る

起きた出来事を、自分を責めながら振り返ることはやめましょう。むしろ「あの出来事があったから○○を知った」「あの出来事のおかげで成長できた」と、学びや成長のきっかけと意味付けると、後悔にとらわれなくなるでしょう。

(5)自分に力があると信じる

何かがあった時、他者のせいにして「傷つけられた」と自分を被害者として扱うことは、「自分には状況を変える力がない」と認めてしまうことにもなります。「今、できることが必ずある」と自分を信じれば、強い心が得られるでしょう。

(6)「誰かのために」頑張る

「自分がすることが誰かの喜びになる」と思えていると、人は強い心を持ちやすくなります。自分を大切に思ってくれる人、自分が成功したら喜んでくれる人を思い浮かべてみましょう。そして、その人たちの喜びのために頑張ってみましょう。

強い心は手に入れられる

強い心とは、「くじけない強さ」と「落ち込んでも回復するしなやかさ」を兼ね備えた心のことです。

強い心になるには、決して傷つかない鋼の心を持たなければいけないわけではありません。人間ですから、傷を負うことだってあるでしょう。それでも、立ち直る強さがあればいいのです。

そんな強い心は、考え方をトレーニングしていくことで、誰でも手に入れられます。ぜひ今回紹介した方法を参考にしてくださいね。

(大塚統子)

※画像はイメージです

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