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失恋から立ち直る10の方法を心理カウンセラーが解説

高見綾(心理カウンセラー)

失恋をすると、引きずってしまう人も多いと思います。相手のことが本当に好きだったり、一緒にいた期間が長かったり……なかなか立ち直れない理由はさまざまですが、できれば早く前を向きたいですよね。失恋から立ち直る方法には、どのようなものがあるのでしょうか。心理カウンセラーの高見綾さんに伺いました。

失恋は悲しくてつらいものです。当時を思い出しては感情に振り回され、「早く立ち直らなきゃ」と思うのに気持ちがコントロールできず、真っ暗闇にいるような気分になることもあるでしょう。

今回は、なぜなかなか立ち直れなくなるのか、その理由を解説しながら、失恋から立ち直る方法について詳しく紹介します。傷ついた心を癒やして、少しずつ時計の針を進めていきましょう。

失恋から立ち直れなくなる理由と心理

なぜ私たちは失恋から立ち直れなくなるのでしょうか。主な理由と心理について解説します。

(1)本気で好きな人だったから

相手のことが大好きで、その恋愛に情熱を注ぎ込んでいたのであれば、反動でひどく傷ついてしまうものです。

「もうあんなに好きになれる人は出てこないのではないか」という元恋人への執着心が生まれて、人生が終わったかのような感覚になってしまい、立ち直れなくなることもあります。

(2)愛情の行き場がなくなるから

私たちは、誰か他人を愛している時は良い気分でいられます。でも失恋をすると、愛したい気持ちがあっても、それを受け取ってくれる相手がいなくなりますよね。

感情の行き場がなくなり、寂しさや絶望感などで心がさまよってしまうのです。

(3)自信を喪失してしまうから

失恋すると、自分の全てを否定されたような気がして「私には愛されるような魅力がないんだ」「俺の力不足だった」とひどく自分を責めてしまいがち。それにより、自信を喪失して立ち直るのが難しくなることもあります。

(4)失恋したことが受け入れられないから

失恋のショックが大き過ぎて受け入れられず、「まだ相手は自分のもの」「これは何かの間違いだ」などと思い込もうとしていると立ち直れなくなります。心が傷ついているのに見て見ぬふりをしているので、どんどん傷口が広がっていってしまうのです。

(5)後悔があるから

恋愛中、相手に遠慮して言いたいことが言えていなかったり、やり残したことがあったりすると、後悔の気持ちが強く残ります。「あの時ああしていれば……」という、行き場のない感情をどう扱っていいのか分からなくなるため、立ち直りに時間が掛かります。

失恋から立ち直れないままだとどうなる?

では、失恋から立ち直れずに引きずったままだと、どのような影響が出てくるのでしょうか。

(1)仕事が手に付かなくなる可能性がある

失恋によって落ち込んだりして気持ちが揺れると、仕事に集中できなくなることがあります。注意力が散漫になって普段はしないようなミスをしたり、人の話が頭に入ってこなくなったりする可能性があります。

(2)セルフイメージが下がってしまう

失恋を引きずっていると「自分の何がいけなかったんだろう」とあれこれ考えるようになります。問題探しをして自分にダメ出しをすることで、セルフイメージが下がってしまう危険性があります。

(3)次の恋愛に向かえなくなってしまう

失恋してしばらくたつと、思い出が美化される傾向にあります。「あの人以上の人はいない」と思うと、新しく異性と出会っても、つい元恋人と比較してあら探しをしてしまいます。結果として、次の恋愛に向かえなくなってしまうことも多いです。

失恋から立ち直る方法10個

では、どのようにすれば失恋から立ち直ることができるのでしょうか。おすすめの方法を紹介します。

(1)信頼できる人に話を聞いてもらう

まずは、つらい、悲しい、怒っている、寂しいなど、自分のありのままの気持ちを信頼できる人に話して、ただただ聞いてもらいましょう。それだけでも心がラクになります。あなたを丸ごと優しく受け入れてくれる人に話してみてくださいね。

(2)失恋を受け入れる

「元に戻れるんじゃないか」「これは何かの間違い」というように、心が失恋を受け入れていない時には立ち直りに時間が掛かるようになります。認めるのはつらいことだけれど、失恋したことを受け入れるのは立ち直るために必要です。

(3)後悔を紙に書き出す

心残りがあると引きずってしまうものです。後悔していること、元恋人に言いたくても言えずにがまんしてきたこと、遠慮していたことなどを、思いつくまま紙に書き出してみましょう。文章にすることで客観的になり、心を整理することができます。

(4)「ベストを尽くした」と認める

恋愛は相手の事情もあるので、自分が何をしたとしても避けられなかった問題も出てきます。「自分なりにベストを尽くした。あれ以上はどうにもできなかった」と自分に声を掛けて認めてあげることも立ち直るためには有効です。

(5)周りの人に自分の長所を教えてもらう

失恋すると自信がなくなり、立ち直れなくなることもありますよね。でも一時的に自分の魅力が分からなくなってしまっただけで、失われたわけではありません。

魅力とは、本人にとっては当たり前過ぎて気付かないもの。家族や友達など近しい人からたくさん教えてもらい、自信を取り戻しましょう。

(6)新しいことを1つ取り入れてみる

例えば、髪型を変えてみる、今まで選ばなかった服を着てみる、習い事を始めてみるなど、何か新しいことを1つ、生活の中に取り入れてみましょう。新鮮な気持ちになり、自分の考えを変えるきっかけになることも多いです。

(7)好きなことに集中する

これまで、好きだけど忙しくてやれていなかったことなどを思いっきりやる時間をつくると、その間は元恋人のことを考えずに集中できますし、気分転換になります。仕事が好きであれば、仕事に打ち込んでみるのも良いですね。

(8)元恋人に感謝する

心の中で元恋人を思い浮かべて、感謝を伝えてみましょう。例えば「私が風邪をひいた時に、薬や食べ物を持って駆け付けてくれてありがとう。本当にうれしかったよ」など、できるだけ具体的に言うことがポイントです。

感謝をすることは、罪悪感を解放し傷ついた痛みを癒やすことにつながるので、執着が取れていくはずです。

(9)ポジティブな思いを書きためる

うれしかったことや楽しかったことなど、ささいなことでもOKなのでポジティブな思いをノートに書きためます。できるだけ毎日継続して行うようにすると、心がプラスの方向に向くようになるはずです。

(10)元恋人の幸せを祈る

失恋すると、どうしても自分の痛みばかりを見てしまいます。ハードルが高い方法かもしれませんが、「幸せになってね。自分も幸せになるから」と元恋人の幸せを祈ることができるようになると、優しい気持ちが心にじんわり広がり、立ち直れるようになるでしょう。

失恋から立ち直りたい時に気を付けること

最後に、失恋から立ち直りたい時に、気を付けたいことを紹介します。

(1)無理に忘れようとしない

「早く忘れよう」と思って、元恋人のことを嫌いになろうとする人もいますが、その必要はありません。好きなままでいてもOKです。そう思うと、少し気持ちがラクになり、繰り返し考えることから離れられるでしょう。

(2)自分を責めない

もし自分に至らない点があったとしても、責めないようにしましょう。自分のせいだと思うと、どんどん傷ついてしまいます。「自分だけが悪いわけじゃないよね」と思ってみましょう。

(3)頭であれこれ考え続けない

失恋すると、「なぜ? どうして?」と答えのない疑問がいっぱい出てくることもあります。ですが、立ち直るためには答えを出すことよりも、つらい気持ちを癒やすことが先。考えることは、後からでも十分できます。

立ち直るまでの期間は人それぞれ

失恋をすると、そのショックから時計の針がピタリと止まってしまう人は多いです。

なかなか立ち直れないのは、それだけあなたが真剣に恋愛をしてきた証拠。

傷ついている時に「早く立ち直らなきゃ」と思うと、余計につらくなるものです。立ち直るまでの期間は人それぞれなので、心の痛みをしっかり癒やすためにも、あなたのペースで向き合っていきましょう。

(高見綾)

※画像はイメージです

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