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【骨格・年齢別】チークの入れ方&おすすめのカラー

佐藤万里子

みなさん、チークを適当に入れていませんか? それ、とってももったいないです! 自分の骨格に合った入れ方をするだけで、顔の印象は随分変わります。そこで今回は、トータルビューティーコンサルタントの佐藤万里子さんに、骨格や年齢別にチークの入れ方を教えてもらいました。

入れることで、肌に明るさや立体感を出し、小顔効果まで期待できるチーク。何となく使ってはいるけど、本当に自分に似合う色や使い方があるのなら知りたいですよね。

肌色や骨格、年齢によっても、魅力的な見せ方が違います。

そこで今回は、チークの基本の入れ方から骨格別に似合う入れ方、おすすめのカラーなどを詳しく紹介します。

チークってどうして入れるの? 役割とは

チークの役割の1つは、顔の血色を良くすることです。血色があることで健康的に見えるため、好感度もグンとアップします。

さらに、チークを入れることで顔に立体感やメリハリを出せるため、小顔効果も期待できます。女性の表情をより豊かに演出してくれる、お助けアイテムなのですね。

ただし、メイクはバランスが大切です。昨今のトレンドでいえば、眉毛とリップは濃いめ、チークはやや薄めという傾向も。チークは、アイブロウやアイメイクの後に、顔全体のバランスを見ながら入れていくと失敗が少なくなります。

基本のチークの入れ方

ここからはイラストを参考に、基本のチークの入れ方をご紹介します。

頬の一番高い位置から小鼻の少し上あたりを目がけて、人差し指と中指の2本分の幅で、耳元から鼻に向かって黒目下のあたりまでチークを入れます。

頬骨に沿って、楕円形にふんわりと入れるのが基本。顔の内側に向かうほど薄くすると、よりナチュラルな印象に仕上がります。

色はコーラルピンク系なら、より自然で女性らしい柔らかさや優しさをプラスしてくれます。

かわいい印象にしたいなら?

キュートな印象にしたいなら、小鼻の位置と平行に少し丸めにチークを入れます。

頬骨には沿わせず、やや幅広めの楕円形に入れるイメージです。黒目の下あたりが濃く、その他はふんわりぼかす感じがポイント。

かわいらしさやピュアな若々しさを演出したいなら、色はピンク系がおすすめです。

大人っぽい印象にしたいなら?

大人っぽいシャープな印象にしたい場合は、頬の一番高い位置から小鼻を目がけて、指1~2本分の幅で鋭角にチークを入れましょう。入れる方向は、耳前から口に向かって。

頬骨に沿わせず、もう少し縦を意識して入れることで、シャープですっきりとした大人っぽい印象になり、小顔効果も期待できますよ。

ただし、チークが濃過ぎると頬がこけて不健康に見えることもあるため、うっすらと入れるのがコツ。

また、大人っぽい表情に見せるには、ベージュ系の色味がベストです。肌馴染みの良いベージュは、落ち着いた印象を与えてくれます。

チークの種類と特徴

パウダータイプ、クリームタイプ、リキッドタイプ。主に3種類のチークがありますが、どのタイプを使うべきか悩みますよね。

そこで、それぞれのチークの特徴や、メリット・デメリット、使用方法などをご紹介します。

(1)パウダーチーク

パウダーチークは、サラサラとした質感と、ふんわりとした仕上がりが特徴です。ナチュラルで柔らかい印象に見せたい人や、初心者の方にもおすすめ。粒子が細かいほど肌をきれいに見せてくれますよ。

ただし、水分を含まない商品がほとんどですので、極度の乾燥肌の人は乾燥しやすくなることも。

また、クリームチークやリキッドチークに比べると発色が持ちにくいですが、そこは化粧直しでカバーすればOK。

使用するタイミングは、ファンデーションやお粉の後。パフやブラシに取り、一度ティッシュや手の甲で余分な粉を落としてから頬にのせると、ムラなく自然に仕上がりますよ。

(2)クリームチーク

クリームチークは、クリーム状のテクスチャーでしっとりとしたツヤ感が特徴です。保湿力もあるので、乾燥肌の人やツヤ肌に仕上げたい人におすすめ。商品によっては、リップやアイシャドウ代わりになるのもうれしいところです。

また、パウダーチークのように「落として粉々に割れた……」なんてこともないため、持ち運びにも便利。

ただし、ベタつきがちなので、極度のオイリー肌の人は避けた方がいいかもしれません。小量でも発色するため、付け過ぎないようにするのもポイントです。

使用するタイミングは、基本はお粉やパウダーファンデーションの前です。人差し指か中指の第一関節の腹で1、2回取ったものを、ぽんぽんと優しく付けていきます。

パウダーチークと比べると、肌の内側から発色しているような自然な状態に仕上げることができますよ。

(3)リキッドチーク

リキッドチークは、クリームチークよりも水分量が多いため、透明感がありフレッシュに仕上がるのが特徴です。肌への密着度が高く軽い付け心地なので、化粧崩れしにくいのもメリット。

また、発色の持ちも良く、マスクを着けっぱなしで仕事をする人や、「今日は化粧直しができない」という日にもぴったりです。

ただし、夏場や極度のオイリー肌の人は化粧崩れの原因になることも。商品によっては濃くなり過ぎることもあるので、発色の加減を手の甲で練習してから付けるのが無難です。

使用するタイミングは、クリームチークと同様でお粉やパウダーファンデーションの前です。コンシーラーを使っている人は、肌をこすらず指またはスポンジに小量取って、ポンポンと優しく馴染ませましょう。

チークを入れる部分はファンデーションを厚くしないことも、きれいに仕上げるポイントの1つです。

肌色に合うチークの色の選び方

チークの色選びは、自分の肌色を知っておくのがポイント。せっかくすてきな色でも、パーソナルカラーに合わないものだと、チークの色だけ浮いて見えたり、肌がくすんだように見えてしまうことも。

自分に似合うチーク選びをするためにも、イエローベース(以下イエベ)とブルーベース(以下ブルベ)、自分の肌はどちらに当てはまるかチェックしてみましょう!

まずはパーソナルカラーを診断

次の3つの質問に答えて、あなたのパーソナルカラーを診断してみましょう。aが多い人はイエベ、bが多い人はブルベです。

a.腕の内側の血管が緑色
b.腕の内側の血管が青色or赤色

a.唇の色がコーラル系or赤系
b.唇の色が青みのあるピンクor紫系のピンク

a.アクセサリーはゴールド系の方が肌馴染みがいい
b.アクセサリーはシルバー系の方が肌馴染みがいい

イエローベースの人におすすめのカラー

コーラルピンク、サーモンピンク、シェルピンク、オレンジレッド、アプリコット、レッドパプリカなどがおすすめ。

イエベの方の場合、ナチュラルで柔らかい印象に見せてくれるのが、「コーラルピンク」や「サーモンピンク」です。かわいらしく若々しい印象に見せたいなら、淡い貝殻のような「シェルピンク」もおすすめ。

また、元気で明るい印象に見せたい人は、「オレンジレッド」や「アプリコット」もいいですね。大人っぽい印象や流行りを取り入れたい人は、「オレンジベージュ」などのベージュ系もすてきです。

イエローベースの人が似合わない色味は?

イエベの方は、青みの強いカラーを使うとチークが浮いて見えがちに。特に紫っぽいピンクは浮きやすいので要注意です。

また、赤みの無いベージュも避けたいカラー。イエベの方には発色しにくい色のため、肌がくすんで見えることがあります。

青み系のチークを使うなら?

どうしても青みカラーに挑戦したい人や、買ってしまったから使いたいという場合は、2色使いしましょう。

例えば、最初にコーラル系やオレンジ系のあなたに似合うカラーのチークを使い、その上に青みピンクをちょっとプラスすると、肌馴染みが良くなりますよ。

ブルーベースの人におすすめのカラー

ピンクベージュ、スモーキーピンク、ローズピンク、ウォーターメロン、マゼンタ、ブルーレッドなどがおすすめ。

ブルベの方に似合うチークは、ピンク系です。特に、「ピンクベージュ」や「スモーキーピンク」はナチュラルな印象に。肌の透明感を出したいならラベンダー系、華やかな印象に仕上げたい人はローズ系やベリー系のカラーを選ぶのもいいでしょう。

ブルーベースの人が似合わない色味は?

ブルべの方が避けたい色味は、イエベの方におすすめしたオレンジ系の色味です。特に黄みが強いオレンジのチークを大きな範囲で入れると、肌が黄ばんで見えてしまうでしょう。

オレンジ系のチークを使うなら?

どうしてもオレンジ系を使いたい場合は、小さな範囲で挑戦してみましょう。

また、2色使いもおすすめです。ピンクとオレンジを合わせるよりは、やや赤色寄りの「ウォーターメロン」などの色味をふんわりと頬にベースとしてのせ、目立たせたい部分にオレンジ系を合わせると肌馴染みが良くなりますよ。

チークを選ぶ時の注意点

チークを選ぶ時は、商品の色名には注意しましょう。商品に付けられた色名は、あくまでそのブランド独自の基準で付けられたもの。

商品の色名は参考程度にして、チーク自体の色に着目しながら実際に試し、自分に合ったものを選ぶようにしましょう。

【顔の骨格別】チークの入れ方

チークは個人の肌色だけではなく、顔の骨格によっても入れ方が異なります。

ここでは、面長、丸顔、逆三角形、エラ張り、4つの骨格別で魅力的に見せてくれるチークの入れ方をご紹介します!

面長の人のチークの入れ方

面長さんは、顔の長さを感じさせない「横向き&幅広めチーク」がポイント。

小鼻の少し上あたりの位置から顔の外側に向けて、少し丸めのチークを入れます。頬骨に沿わせるイメージではなく、やや幅広めに入れることで顔の長さを感じさせない印象に。

筆を使う場合も、内から外の方向にチークを入れてみましょう。

さらに、筆や指に残ったチークを、額の毛の生え際と顎先にうっすらのせてみて。シェーディング(陰影)効果で、より顔を短く見せる効果が高まります。

丸顔の人のチークの入れ方

丸顔さんは、輪郭をすっきり見せてくれる「鋭角チーク」がポイント。

頬の一番高い位置から、指2本分の幅で小鼻辺りを目がけて鋭角にチークを入れます。向きは、耳前から鼻に向かって。頬骨に沿うかたちではなく、もう少し縦を意識して入れることで、シャープですっきりとした印象になりますよ。

さらに、筆や指に残ったチークを、顔の輪郭(こめかみ辺りから顎にかけて)にうっすら入れると、より引き締まって小顔効果が期待できます。

逆三角形の人のチークの入れ方

逆三角形さんは、キュートさをプラスした「幅広め&丸みチーク」がポイント。

頬の一番高い位置から頬を覆うように、丸めのチークを入れます。頬骨に沿う形を意識しつつも、やや幅は広めに入れて丸みを出すのがポイントです。シャープな顔立ちにキュートさを演出できます。

さらに、筆や指に残ったチークを、額の角と顎先にサッと入れると、頭でっかちなイメージをカバーできますよ。

エラ張りの人のチークの入れ方

エラ張りさんは、エラに影を付けてすっきり見せる「鋭角チーク&シェーディング」がポイント。

頬の一番高い位置から指1~ 2本分の幅で、口角目がけて鋭角にチークを入れます。入れる方向は、耳前から口に向かって。シャープですっきりとした印象になります。

さらに角張ったエラや額の角に、筆や指に残ったチークをうっすらのせてみて。気になる輪郭も、目立ちにくくなるはず。

【30代・40代】チークの入れ方の注意点

年齢を重ねるごとに、肌は変化していくもの。ハリやたるみ、透明感、輪郭などが少しずつ変わっていることに気付かず、何年も同じチークの入れ方をしていませんか?

似合っていた色がいつの間にか浮いてしまっていた……なんてことがないよう、定期的にメイクの見直しが必要です。

そこで、30代、40代の女性に合ったチークの入れ方のコツをご紹介します。

30代のチークの入れ方

20代と比べると、30代はハリや弾力、くすみなどが少しずつ気になり始めるもの。

そこで、こめかみから黒目の下に向かって、勾玉のような形にチークを入れるのがポイント。視線を上に向けられるので、リフトアップの効果が期待できます。

また、質感や色選びも大切。乾燥が気になる30代の女性は、なるべくツヤ感やパール感のある上品なものを意識して使ってみましょう。粒子が細かいものほどおすすめです。

そして、色は、ショッキングピンクのようなかわい過ぎるものは避けましょう。女性らしい柔らかなオレンジ系や、華やかさをプラスできるローズ系、透明感が出せる青みピンク、大人っぽい雰囲気のベージュ系など、自分のパーソナルカラーと照らし合わせながら試してみましょう。

40代のチークの入れ方

40代になると、ハリや透明感が失われがちで、小じわやたるみなども気になるところ。頬が痩せたり、輪郭が面長気味になるといった変化も見られるでしょう。そこで、40代女性は、よりリフトアップを意識してチークを入れていきましょう。

小鼻から目尻の延長線と、黒目の真下の延長線の交わる点から、顔の外側に向けて楕円形にチークを入れます。

また、筆や指に残っているチークを、エラから小鼻に向かってうっすら入れると、小顔効果やリフトアップに。

さらに、目尻の周辺(イラストの黄色部分)に白っぽいハイライトを入れるのがコツ。目元のくすみをカバーし、視線を上げて頬のハリや立体感も演出できますよ。

チークの入れ方だけで生まれ変われる!

チークは女性の表情を豊かにしてくれる魔法のアイテムの1つ。入れ方や色を変えるだけで、新たな魅力を引き出してくれます。

自分の肌色や骨格、年齢と向き合いつつ、なりたいイメージを思い描きながらチャレンジしてみてください!

(監修:佐藤万里子、執筆:水野久美)

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