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告白のベストな返事の仕方。保留期間と伝え方は?

広瀬絵美

「嫌いじゃないんだけど、彼氏としてはどうなのかな……」と思い、保留にした告白。付き合うべきなのか、どう判断すると良いのでしょうか? 今回は、公認心理師の広瀬絵美さんに付き合う時の判断基準や返事の仕方、保留期間まで詳しく聞いてみました。

「嫌いじゃないけど、正直そこまで好きでもないんだよなあ……」。

本命以外の男性に告白されると、こんなふうに付き合うべきか迷うこともあるでしょう。

幸せな恋愛をするには、どんな相手が良いのか? 告白を保留にした場合、男性はどんなことを考えているのか? 心理学的に解説していきます。

付き合うか迷った時の判断基準

そもそも、告白されて保留にするということは、あなたにとって“理想の男性”ではないのでしょう。本命男性に告白されたら、きっとすぐに「YES」と答えられますよね。

でも、この“理想の男性”というのが、実は少し厄介。というのも、人は誰しも自分にとってどんな人がベストマッチするのか理解していないから。

自分を客観視するのは難しいですが、以下の観点で自分を俯瞰すると、今回告白してくれた相手と付き合って幸せになれるのかが見えてきます。

(1)理想のカップル像をイメージする

もし彼氏ができたら、どんなことをして笑い合っていきたいですか? 理想のカップル像を具体的にイメージしてみましょう。

例えば、週に1回は必ずデートしたい、デートではこんな場所に行きたい、そこでこんな会話をしたい、その時はこんなファッションだったらいいな……。

このように理想像を深堀りしていくと、まるでドラマのワンシーンのようにあなたが楽しいと感じる交際の様子が見えてくると思います。

今回の相手は、その理想像とマッチしそうですか? イメージの時点でギャップを感じるようならば、付き合ったとしても悲しい思いをする可能性があります。

(2)譲れない条件を整理し、相手に該当していないか確認する

人間関係は同じパターンを繰り返す傾向にあり、それは恋愛も同様です。いつも同じような人を好きになる、別れる理由は必ず同じ……など、あなたにも心当たりがあるかもしれませんね。

過去の恋愛を振り返り、最もつらかったり嫌だと感じたりしたことを整理してみましょう。すると、あなたにとって譲れない条件が見えてくるはずです。

もちろん、「あれもこれも嫌!」だと条件に合う相手がいなくなってしまうので、絶対に譲れない2~3個にとどめるのがおすすめです。

(3)「親友」になれそうか考えてみる

幸せになれる結婚相手の判断基準の1つとして、「親友になれるか?」という観点が大切だと心理学では考えられています。

親友になるためには、会話のテンションやお互いの波長、LINEの頻度に、好き嫌いの判断ポイントが同じなどのさまざまな共通点が必要となります。

また、自分のことをたくさん話し、相手の話をたくさん聞くといった深い自己開示があるからこそ、心の底から仲の良い親友になれるわけです。

では、あなたと相手の男性は、親友になれそうでしょうか?

(4)あなたを大切にしてくれるか見極める

ドキドキから始まる恋愛、憧れますよね。逆に、ドキドキが無いと「これは恋じゃない……私はこの人を好きじゃない……」と感じてしまうかもしれません。

確かに、誰かに恋して一方的にときめいている時は楽しいですが、視点を変えるとそれは「相手を最優先し盲目的になっている」状態。何かしら自分を犠牲にしていたとしても、恋に落ちている間はなかなか気付けません。

そんな自己犠牲の上に成り立つドキドキを、私たちはいつまでも求め続けられるでしょうか?

幸せなパートナーシップを築くためには、お互いへの思いやりが欠かせません。ドキドキよりも、いつまでもあなたを大切にしてくれる人なのかを見極めてください。

返事はいつまで保留できる?

では次に、保留にした返事は、いつまで待ってもらえるのかについてお話ししていきます。

私は、最大で1カ月程度なら大丈夫ではないかと考えますが、待たせてしまう場合「いつまでに返事をするのか」は予めお伝えした方が良いでしょう。

男性は結論を重視する傾向があり、女性が想像するよりも「結果」や「勝ち負けに対する強い思い」を抱いています。よって、待たせ過ぎると、結論を急ぐあまり「きっともう付き合えないのだろう」と勝手に判断を下し、気持ちが冷めてしまう可能性があります。

【OKの場合】告白の返事の仕方

次に、告白を承諾する場合の返事の仕方について考えていきましょう。

返事の伝え方が、今後の二人の関係性を左右することもあります。「やっぱりこの子が最高に好き!」と思わせ、相手の気持ちをわしづかみにしましょう!

(1)一途さをアピールできる「やっぱり○○くんが好き!」

そもそも返事を保留されている時点で、男性の中では若干の不信感や不安感が湧いています。告白に即答されないと、「俺のことはそんなに好きじゃないんだろうな……」と感じてしまいますし、最悪の場合、他の男性の存在が頭をよぎることも。

男性は、女性に対して一途な強い気持ちを求める傾向があります。というのも、本能的に自分の子孫を確実に残したいと思うから。

ですので、「他の男性とあなたを比較して保留していたのではない」ということをきちんと伝えられれば、男性の心から疑念を払拭し、今まで以上の強い好意を引き出すことができます。

(2)プライドをくすぐる「○○くんとつり合うか不安だったんだ」

こちらは、闘争心が強い男性のプライドをくすぐるセリフです。

「保留にする=自分を格下に見ていた」というわけではなく、「そんなことを心配していたんだ……」と、あなたに対する愛おしさが急上昇すること間違いなしです。

(3)保留が愛に変わる「きちんと付き合いたくて時間をもらってたんだ」

保留にした理由として、男性関係を整理する時間が欲しかったということを伝えるのも良いでしょう。

ここでいう「男性関係」とは、異性として自分を見てくれている男性を指します。

例えば、最近だとマッチングプリでの出会いが増えていますよね。今回告白してくれた男性ともマッチングプリで出会っている場合、他にもやり取りしている男性がいてもおかしくないですし、お互いに不安になる部分でしょう。

そういった曖昧な関係の人たちとの連絡を断って、すっきりした上であなたと本気で交際したかったという気持ちを伝えれば、一途さを重視する男性の心はあなたに釘付けです。

【NOの場合】告白の返事の仕方

一方で、返事を待たせた上にお断りする場合はどうでしょう。どうやって伝えようかと考えるだけで気が重くなりますね。

相手の気持ちを傷つけない最良の返事を紹介します。

(1)他に好きな人がいることを伝える

相手を最も苦しめるのは、未練です。未練が残らない伝え方として最もおすすめなのは、可能性が少しも残されていない事実をしっかりと理解してもらうこと。

「やっぱり〇〇さんが忘れられない」「真剣に考えたけど、〇〇さんが好きなんだ」など、あなたでは絶対にダメなんだということを明確に伝えましょう。

(2)保留にした理由をしっかり伝える

保留にした理由は、「言い過ぎかも?」というくらいしっかりと伝えなければなりません。

というのも、人間には「確証バイアス」という、自分に都合の良い情報ばかりを無意識的に集めてしまい、反証する情報を集めようとしなかったり無視してしまったりする傾向があるからです。

例えば、「飛行機は危ない!」と考えている状態で、飛行機についてネットで検索していると、飛行機の危険性を示す情報しか収集できないなど、人は自分の意見を裏付けるような情報しか認識しないという特徴があるのです。

つまり、あなたが保留にした理由を詳しく説明しないと、「LINEの返事もなかなかもらえなかったし、もしかすると裏に危険な男がいて、交際を妨げようとしているのでは!?」など、あらぬ妄想を繰り広げてしまうこともあります。「チャンスが残されているはず!」と思う根拠を自ら作り上げてしまうのですね。

ですので、相手に未練を残させず、すっきりと次に進んで幸せになってもらうためには、保留にした理由を論理的に詳しく説明することも重要なのです。

(3)仕事など他のことを理由にしない

「あなたのことは好きになれない」と、ストレートに伝えるのには抵抗がありますよね。ただここで「仕事が多忙で今は恋愛をしている時間が無い」など、他のことを理由に断るのはNGです。

理由は単純で、「自分のことが嫌いではないなら、時間が経てば付き合えるのかも?」という可能性を残してしまうから。

「状況が変わったとしても、あなたとは付き合えない」ということを明確に伝えましょう。

告白の返事は電話やLINEでも良い?

「YES」の場合は対面で伝えたいですね。結果重視の男性にとって、好きな人から告白の返事をもらうというイベントは一大事。あなたがきちんと時間を割いて真剣に伝えたいという態度を示せば、愛情がさらに深まります。

一方、「NO」の場合は電話がおすすめです。直接会うとなると、相手にも時間やお金などの労力を使わせるため、LINEよりは会話が一方的にならない電話で済ませるのが良いでしょう。

相手の気持ちをしっかりと考えた回答を

告白を保留にしてから返事をするというのは、普通の告白の返事より気を付けるべきことがたくさんあります。

「YES」の場合は、伝え方によっては二人の関係をより良くすることもできるし、対応を誤るといつまでも遺恨として残ってしまう可能性も。また、「NO」の場合は考える時間をもらった分、より真摯に対応する必要があります。

そして、返事がどちらになるとしても、あなたを好きになりお付き合いしたいと思ってくれた相手。そんな相手の気持ちをしっかりと考えて、お互いに心残りのないよう、気持ちの良い結末を迎えてください。

(広瀬絵美)

※画像はイメージです

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