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【5月の誕生石】翡翠の宝石言葉・意味・秘められたパワー

誕生石

山本奈央(All Aboutパワーストーンガイド)

自分が生まれた月ごとに定められている誕生石。石にはさまざまな石言葉や意味が込められているとパワーストーンガイドの山本奈央さんは言います。今回は、5月の誕生石である翡翠について詳しく教えてもらいました!

5月の誕生石は翡翠とエメラルドと言われていますが、今回はパワーストーンとして有名な翡翠について紹介させていただきます。

5月の誕生石の翡翠は、人生に「成功」「繁栄」をもたらすパワーストーンです。また、持ち主に「仁・義・礼・智・信」の5つの徳をもたらすとも伝えられています。

誕生石とは

誕生石とは、1月から12月まで、それぞれの月にちなんだ石のこと。

自分の生まれ月に割り当てられた石を身に着けることで幸せを招き、災いから身を守ると伝えられてきました。

それぞれの誕生石には、意味や効果(石の力)があるとされています。深く知るうちに、きっと誕生石に親近感が湧いてくるはずです。

起源・なりたち

誕生石の起源は聖書の時代までさかのぼります。

旧約聖書の「出エジプト記」にあるユダヤ教の祭司の胸当て(ブレスプレート)にはめ込まれた12の宝石を起源とする説や、新約聖書の「ヨハネの黙示録」に記された新エルサレムの城塞の12の土台に飾られた宝石になぞらえているという説があります。

それらが元となり、約1300年前のヨーロッパでは「12種類の石を月替わりで身に着ける」という文化が広がりました。

また、それぞれの月と石が結び付けられるようになったのは18世紀のことで、ポーランドに移住したユダヤの宝石商人が考案したといわれています。

宝石の交易が活発になると、各地で各月の誕生石にばらつきが出るようになってきました。そこで1912年、アメリカ合衆国ミズーリ州にあるカンザスシティーで開催された「米国宝石組合大会」において、現在のように統一されたのです。

流通している誕生石はそれをベースに、いろいろな国の風土・習慣に合わせて若干の修正が加えられています。

日本で誕生石が定められたのは1958年とまだ約60年程度の文化ですが、現代の私達にとってはとても身近なものとなっています。

石言葉とは

「石言葉」とは、それぞれの石にその特質に合った「象徴的な意味」を付けたものです。古来より石には神秘的な力が宿るとして、現代まで伝え続けられてきました。

近年のパワーストーンブームの影響によって生み出されたものも多くありますが、ここではオースドックスな「石言葉」をご紹介します。

誕生石には意味がある

古代から現代に至るまで、石には力があると考えられてきました。それぞれの誕生石には意味や効果があり、生まれ月のパワーストーンを身に着けることで幸運を呼び寄せるといわれています。

Check!
各月の誕生石一覧

5月の誕生石:翡翠

5月の誕生石は日本の国石に選ばれた「奇跡の石」、翡翠です。

石の特徴

ジェードと呼ばれる翡翠は、鉱物学的には「ジェダイト(硬玉)」と「ネフライト(軟玉)」の2種類があり、1863年までは同じ種類の石と考えられていました。

より価値があるとされているジェダイトの方を、ネフライトと区別するために「本翡翠」と呼ぶこともあります。

翡翠の色は濃い緑色から淡い緑色まで幅があり、また白色や青色、茶色やラベンダー色のものもあります。

名前の由来・歴史・伝説

中国では「玉(ぎょく)」と呼ばれ、古来より王の象徴として特別に扱われてきた翡翠。現代においても一家に1つあると家族が繁栄するとして大切にされています。

「玉に五徳あり」という言葉があり、翡翠は仁・義・礼・智・信の5つの徳を備えた石として、身に着ける人に徳を与え、敬意をもたらし、支配力を授けてくれると考えられています。

日本では縄文時代から重宝されていた石で、天照大神が新潟・糸魚川の翡翠の勾玉を魔除けとして使っていたと伝えられています。天皇の皇位のしるしとして代々受け継がれている宝物「三種の神器」の1つ「八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)」も翡翠製といわれています。

古くから世界中の様々な民族に魔除けやお守りとされ「魔法の石」「奇跡の石」として大切に崇められてきたのが翡翠なのです。

石言葉

幸福・福徳・繁栄

翡翠が持つパワー

「成功」「繁栄」を象徴するパワーストーン。古代から、災いや不運から持ち主を守ってくれるという護符として、大切にされてきました。

魂の再生や「不老不死」を願って崇められてきた翡翠には、現代においても、健康のお悩みに効くパワーストーンとして大変人気があり、マイナスなエネルギーを払いのけるといわれています。

幸せな時はそれが当たり前だと感じてしまい、感謝することを忘れがちです。翡翠は身に着けることで慢心せず、謙虚に生きる大切さを教えてくれることでしょう。

翡翠のお手入れ方法

翡翠(ジェード)は高い靭性(割れにくい性質)を持っていますが、モース硬度(※)はあまり高くないので擦り傷などに注意しましょう。

※モース硬度とは鉱物の硬さの尺度の一つ。1~10まであり、10がダイヤモンドで1番硬い。

翡翠は水が浸透しやすい性質を持っているので、水や塩水での浄化は避けましょう。お手入れする際は柔らかい布で優しく拭いてください。

水晶クラスターやセージ、日光浴、クリスタルチューナーなどを用いて定期的に浄化を行うと、よりパワーを発揮してくれますよ。

誕生石はプレゼントにもぴったり

 

持ち主の心を穏やかにし、どんな難局にあっても切り抜いていく不屈の精神を養ってくれる翡翠はお守りとしてもおすすめです。また、結婚35周年を祝う時に健康、繁栄を願って翡翠を贈ると良いとされています。落ち着いた、高貴なイメージのパワーストーンですので、和装にも合いますよ。

翡翠を手にされた皆さまに、たくさんの幸せが降り注ぎますように。

(山本奈央/All Aboutパワーストーンガイド

※画像はイメージです

 

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