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好奇心旺盛な人の性格や特徴。好奇心があると得する5つの理由

桑野量(心理カウンセラー)

日々の生活の中で、何かに興味を持って意欲的に行動している人はどのくらいいるのでしょうか。そういう「好奇心」が人生を豊かにするのだと、心理カウンセラーの桑野量さんは言います。好奇心旺盛であることのメリットとは何なのでしょう? 私たちは、どうすれば好奇心を持つことができるのでしょうか?

好奇心とは? 探求心との違い

「好奇心」とは、知らないことや経験したことの無いものに対して関心や興味を抱くことです。

新しいことや今まで経験の無かったことに無頓着だったり、意欲的になれなかったりすると「好奇心の無い人だね」と言われてしまうかもしれません。

似たような言葉に「探究心」という言葉があります。探究心とは、物事について深く理解したり、原因を解明したりする気持ちのことです。

つまり、好奇心はまだ知らないことや経験していないことへの興味を持つ時に使われる言葉で、探究心はすでに知っていることや経験していることをさらに深く理解しようとする時に使われます。

好奇心旺盛な人の性格・特徴

では、好奇心旺盛な人はどのような性格で、どんな特徴があるのでしょうか?

(1)疑問がよく生まれる

新しいことに対して興味を持つことは、その事柄についてもっと知りたいという欲求が高まっている状態です。好奇心旺盛な人は、いろんなことを知りたいからこそ、さまざまな疑問が浮かび上がってきます。

(2)行動力がある

情報としての知識なら、誰かに聞くことや本で調べることで分かるかもしれません。しかし、実際に体験しなければ理解できないこともたくさんありますよね。好奇心旺盛な人は実際に自分から行動を起こし経験してみることに抵抗がありません。

(3)情報や知識量が豊富

興味を持った対象を調べて経験していく中で、結果的に知識や情報が蓄積されていきます。情報や知識量が豊富だからこそ、新しい興味の対象も生まれていきます。一つの疑問が解決すると、もっと知りたいという気持ちも出てきますからね。

(4)忍耐力・集中力がある

好奇心を持っていても、それがすぐに満たされるとは限りません。調べたり経験したりするためには案外時間やエネルギーが掛かるもの。自分の好奇心を満たすためには、忍耐力や集中力が必要なのです。

(5)飽きっぽい

好奇心が旺盛だと、次々と興味を惹かれるものが出てきてしまいます。一つのことで自分の好奇心が満たされると、すぐに他のことにも興味を持ってしまうのです。

それは、言い換えれば飽きっぽい性格ともいえますね。興味の対象がアレコレと変わるので、「熱しやすく冷めやすいタイプ」と言われることもあるかもしれません。

好奇心旺盛であることのメリット

好奇心旺盛な人の特徴が分かったところで、好奇心を持つことがどのようなメリットにつながるのか見ていきましょう。

(1)仕事で評価される

新しい仕事などに積極的に興味を持つことは、周りから評価されることにつながります。好奇心旺盛なことで手に入れた豊富な知識や経験が、仕事で役に立つケースも多くなるからです。

(2)コミュニケーション能力が高くなる

好奇心を満たすためには、相手に質問をするためのコミュニケーションスキルも必要になっていきます。自分の好奇心を満たしてきた結果として、コミュニケーション能力が向上したともいえるかもしれません。自分の知識や経験を相手に教える場面も増えていきますからね。

(3)チャンスをつかみやすい

その行動力から人脈も広くなっていきます。たくさんの人に出会い、知識を吸収して好奇心を満たすことは、自分の可能性も広げていくのです。

(4)自信につながる

新しいことに興味を持ってチャレンジすることは、それだけで自信を持つことにつながります。もちろん、チャレンジしたこと全てがうまくいくわけではありません。しかし、失敗しても持ち前の好奇心を生かして、また新しいことにチャレンジしていくのです。そうした繰り返しが経験となり、自信となっていきます。

(5)人に好かれやすい

好奇心の対象は、目の前の相手にも向けられます。そして、人は自分に興味を持ってくれるとうれしいと感じ、自然と相手に好意を持つようになります。

質問上手な人が好かれるのは、質問を通して興味や関心が相手に伝わっているからです。

好奇心を持てないのはなぜ?

好奇心を持つことはメリットだらけのように思えるのに、なぜ私たちは子どもの頃のようには好奇心が持てなくなってしまうのでしょうか?

そこにはどんな理由が隠されているのか見ていきましょう!

(1)好奇心が満たされる経験が少なかった

子どもの頃に好奇心を満たす経験が少ないと、好奇心を満たすことの喜びを感じにくくなってしまいます。親に質問してもちゃんと答えてくれないなど、自分の好奇心が満たされることが少なかったのかもしれません。

(2)疲れている

好奇心を持っても、それを満たすためには時間やエネルギーを必要とします。日々の仕事や生活の忙しさから、新しいことに興味を持てなくなっていることもあります。

(3)不安が強い

新しいことへのチャレンジに、不安を感じやすいのかもしれません。初めて行くお店よりも、行き慣れたお店の方が安心できるという経験はよくあると思います。好奇心を持たないのは、自分の安心できる環境を維持するためなのかもしれません。

(4)依存的な性格である

好奇心を満たすためには自発的に行動しなければいけません。よって、誰かに頼りたい依存的な性格だと自発的に行動することが苦手なので、与えられたもので満足してしまうのかもしれません。

(5)すでに満たされている

すでに今あるもので満たされているのかもしれません。それで完結してしまい、新しいことに興味の対象を向ける必要が無い状態だと、好奇心を持つことは難しいです。

好奇心を持つための4つの方法

好奇心が無い人でも、何かに興味を持てるようになるのでしょうか? そのためには、何をすればいいのでしょうか?

心理カウンセラーの視点から、好奇心を持つために試してほしいことをお伝えします。

(1)とりあえず何かやってみる

興味が無くても新しいことに触れる機会を増やしてみてください。長く続ける必要はありません。新しいことに興味を持ってやってみる経験そのものが、好奇心を育ててくれます。

(2)疑問を持つ癖を付ける

自分なりの疑問を持つ癖を付けていきましょう。答えは手軽にスマホなどで調べるだけでもいいのです。自分の知的欲求が満たされる経験を体験することで、あなたの好奇心の幅を広げていくことができるのです。

(3)会話のネタにする

新しいことに少しでも興味を持ったら、そのことを会話のネタにしてみましょう。あなたにとってはささいなことかもしれませんが、相手には興味深い話かもしれません。

その相手の反応やリアクションから、次第にあなたの好奇心もくすぐられていきます。もっと教えたいという欲求が出てきて、それがまた好奇心につながっていくことも。

(4)心の余裕を作る

興味を持ったことに時間やエネルギーを注げる余裕を先に作っておきましょう。余裕があれば行動力も生まれますからね。遊びの予定や仕事にも、常に余裕を持っておくことを心掛けてみてください。

好奇心とは可能性である

好奇心とはあなたの人生を大きく広げてくれる可能性です。

今の人生に閉塞感や倦怠感があるのなら、新しいことに興味や関心を持ってチャレンジしていく段階なのかもしれません。

人は今いる状況に不満があったとしても、そこから飛び出すことに抵抗や不安を感じてしまうものです。

しかし、好奇心を持つことで、人生の新しい可能性を楽しむことができるかもしれませんよ。

(桑野量)

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※画像はイメージです

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