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仕事のモチベーションが上がらない。理由と上げる方法3つ

藤井佐和子(キャリアアドバイザー)

仕事のモチベーションが上がらない時ってありますよね。モチベーションが上がらない理由や、モチベーションを保つ方法についてキャリアアドバイザーの藤井佐和子さんが解説します。

いまいち仕事のモチベーションが上がらない……。

そんな、目の前の仕事にやる気が起きないことってありますよね。

理由は人それぞれだからこそ、モチベーションアップのためには、まず自分の特徴を知ることが重要なポイントになります。

この記事では、モチベーションが上がらない理由やその対処法、モチベーションを保つ方法についても紹介していきます。

仕事のモチベーションが上がらない理由

モチベーションをむやみに上げようと思ってもなかなか難しいものです。

そこで、まずはモチベーションが上がらない要因を探ってみることから始めましょう。

どういったことがモチベーションに影響しやすいのかは、性格的な特徴によって人それぞれ異なりますが、その時の自分の精神面、体力面によっても受ける影響が変わってきます。

「出来事×性格×今の心身力」を掛け合わせて、モチベーションが下がっている理由を客観的に棚卸ししましょう。

(1)人間関係や環境が合わない

職場の人間関係や環境が良くない場合、モチベーションを上げることはなかなか難しいでしょう。

コミュニケーションが少なく、殺伐としているような雰囲気や、威圧感の強い人や接しづらい人がいたりすると、やる気も低下してしまいますし、本来のパフォーマンスが発揮できないなんていうこともあります。

(2)仕事内容が合わない

自分のやりたい仕事ではなかったり、進め方などのスタイルが自分に合っていなかったり。

業務に支障をきたさないように仕事をこなしているけれど、「もっと工夫してここを改善しよう!」など、自ら意欲的に取り組む気力はなかなか起きない、というパターンです。

(3)成果が出ない

慣れない仕事で、なかなか成果を上げられている実感が湧かないというパターンです。

もしくは前述の通り、自分とあまりマッチしない業務内容で、パフォーマンスが存分に発揮できないという場合もあるかもしれません。

(4)マンネリ化

長年同じ仕事を繰り返しているようで、正直刺激もなくつまらないと感じているというパターン。

最初こそは意欲があって取り組んでいた仕事でも、ある程度の経験や実績を得ると、もう達成した気持ちになり、次に何を目指したら良いものか見失いがち。

それがモチベーションの低下にもつながってしまうというのがこのパターンです。

仕事のモチベーションを上げる方法

仕事でのモチベーションを上げる方法として、実践できる対処法を3つご紹介します。

(1)人間関係や環境が要因の場合

真面目な人ほど、相手に叱責されたり、嫌味を言われたりすると、自分が悪かったのかしら……と落ち込み、抱え込んでしまいます。

そんな時は、誰かに相談してみましょう。「今、とてもつらいのだけれど、どう思いますか?」というように。

あくまでも冷静に相談するために、まずは自分の気持ちを書き出してみることもおすすめです。

このように、周囲に相談することで、起こっている出来事を共有でき、時には解決の手助けをしてもらえることもあります。

それでも解決しないようなことであれば、転職を考えても良いでしょう。

また、人間関係でモチベーションが下がることが多い場合は、もしかすると自分自身が人の目や言葉を気にしすぎている、という問題があるかもしれません。

周囲が変わってくれることだけを期待せず、自分からも周りを気にしすぎないようにする訓練をしてみましょう。

(2)仕事内容が合わない場合

キャリア相談で、「仕事内容が合わない」という理由でキャリアチェンジ転職の相談をされる方には、具体的に現在の仕事内容をお聞きします。

すると、「今やっている仕事の全てが合わないわけではない」というケースが多いのです。

「このプロセスは得意で好きだけれど、苦手な作業がある」などです。

その場合、仕事ではなく、作業で分析してみることをおすすめしています。「好き×嫌い」と「得意×苦手」の組み合わせで棚卸しをするのです。

例えば、「Aの仕事は好きで得意。でもBの仕事は嫌いだけど得意」というように。

そして、1日のタイムスケジュールを自分のやりやすいように組み立てるのです。

好き×得意なAの仕事は午前中に片付けてしまい、ランチの後は、嫌い×得意なBの仕事を黙々とやる、といった組み立て方をするのです。

(3)成果が出ない場合

いくら頑張っても成果が出なくてモチベーションが下がっている場合、その仕事を諦める前に、以下の2点を確認してみましょう。

やり方は自分に合っているか

山の登り方は人それぞれ違います。

教えてもらった通りにやってもなかなか成果が出せない場合は、自分に合うやり方を模索しましょう。

ただし、一人で模索するのではなく、先輩や上司など、やり方の異なる人にどうやっているのか、を聞いてみましょう。

仕事のやり方(プロセス)が合っているかどうかも、案外モチベーションに影響するものです。

全体像が分かっているか

うまく成果を出せない人の理由として、実は全体像が分かっていない、というケースが多いようです。

仕事のつながりが分からないと、次から次にやっていても、パズルがはまっていく実感が持てず、気持ち悪いものです。

そこで、全体像の理解が誤っていないか、理解できているかを確認してみましょう。

できるようになると、急にモチベーションって上がってくるものです。

モチベーションを保つコツ

前述した通り、1人で悩まずに周囲の人に刺激やヒントをもらうことで解決することもありますが、仕事がマンネリ化して、刺激が少なく、モチベーションダウンにつながっている場合はどうしたらいいのでしょうか。

ここでは、モチベーションを保つコツを紹介したいと思います。

(1)自分にご褒美を与える

集中力は長く続かないものです。ましてやモチベーションが上がらない時は、いつも以上に集中力がダウンしがち。

そこで、「ここまでできたらこれをする」と、小さなご褒美を自分に与えながら前に進めていきましょう。

例えば、この仕事を45分したらコーヒータイムにしよう、というように。

また、デスク周りを自分好みの空間にするのもおすすめです。心地良い香りのアロマグッズを使ってみたり、観葉植物を置いてみたりすることで、モチベーションアップにつながるかもしれません。

(2)周囲と状況を共有する

どこまでを何時までに、という具合に、単調作業を周囲と競い合ったり、どこまでできたかの進捗を共有し合ったりすることもおすすめです。

単調な作業はどうしても孤独で、自分との闘いになりがち。自分以外にも仲間がいると確認することで、頑張れる場合もあります。

(3)目標を設定する

モチベーションが上がらない人に目標は何かをお伺いすると、「ない」と答える方が多いです。

何のために仕事をしているのか、頑張るのか。この部分がないと、踏ん張ることができないことってありますよね。

大きな目標でなくていいんです。1年後にはこうなりたい、という未来日記を書いてみましょう。

もちろん、仕事以外の人生プランも書いてみましょう。目標があれば、何のために頑張っているのかや、力を入れるべきところ、そこまで頑張らなくても良いところ、などがはっきりします。

常にモチベーションを高くしておく必要はない

モチベーションのアップダウンがあるのは、当たり前のことですし、常にモチベーションを高める必要はありません。

時には自分を休めることも必要です。

そんな時は、別のことをやっているうちに、いつの間にかモチベーションが上がってくることもあります。

感情とは一生のお付き合い。自分を上手にコントロールする方法を見つけましょう。

(藤井佐和子)

※画像はイメージです

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